一穂ミチさんのレビュー一覧

ペーパー・バック(2) 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

表紙の密さんにびっくり

こんな穏やかな表情で良時の胸にぴったりと寄り添う密。あのひねくれ者がここまでラブな空気飛ばしちゃっていいんでしょうか?同人誌作品集って素晴らしい。

私は一穂さんの作品の中で密というクセのあるキャラクターが一番好きなので大満足でした。前回のペーパーバック1も良かったですが、私にとっては少し密不足という感じだったので。

短編・中編ばかりですがおなじみのあの新聞社関連のキャラばかり登場するの…

5

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

彼らを見失わないように

前作「ふったら~」は大人気作ですが私の中では刺さるものがなく、おのずと今作にも手が伸びていませんでした。何度か冒頭を読みかけては本棚に戻し、また読み直してはの繰り返し。ようやく読破しました。とてもよい読後感です。

引き込まれればとんとん拍子でした。さすがの一穂文学。冒頭で何度か挫折してしまうのは、やはり叙情的な、無限に広がりそうな作品世界の中で迷いそうになったからと思います。
人それぞれと…

2

ペーパー・バック(1) 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

元のシリーズも読み返したくなる

新聞社シリーズの番外短編の詰め合わせ。
同人誌や小冊子類で既読の作品も結構多かったかな。
こんな風に番外編を集めて本にしてもらうと、元の作品も読み直したくなる。
いろいろなカップルの話が次々登場するので、ちょっと戸惑ったけど、元の作品のが印象深かったから、どの登場カップルの事も、どんな内容だったかも思い出すのはそれほど難しくはなかった。
全体の印象としては、一穂さんにしてはエロが濃厚。

3

FOOLS RUSH IN 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

潮が浮気?ハメ撮り??

イベントごとに番外編で新作を出してくださる一穂先生。商業作品も発行ペース早いのにすごい!
そしてこの『イエスかノーか半分か』のカプは毎回エロがあるから嬉しいです!

♦︎FOOLS RUSH IN♦︎
今回は、潮の浮気疑惑⁈しかも相手は竜起⁈⁈
まぁあり得ないことだとわかっているのですが、見事にしっかりと騙されかけて遊ばれて騒ぎまくる計のお話です。

二日酔いで目覚めた計の目に飛び込…

6

青を抱く 小説

一穂ミチ  藤たまき 

海辺の街の情景が浮かぶ、雰囲気ある小説。

良い意味で雰囲気小説だと思いました。海辺の街。病院でずっと目を覚まさない、泉(受け)の弟の靖野。靖野の目覚めを献身的な介護で待ち続ける泉と、泉の前に現れた、靖野によく似た旅行者の宗清(攻め)。
情景が浮かぶような描写が多い、雰囲気たっぷりの小説です。

靖野の事故に隠された秘密や、どうして靖野と宗清がそっくりなのか、という謎が少しずつ解き明かされていく。

大きな『謎』が常に居座ってはい…

2

オールトの雲 小説

一穂ミチ  木下けい子 

流れ星が生まれるところ

いわゆる美文調よりも読んだそばから映像が立ち上がる…といったものが、本当に上手な文章なんだろうなぁとBL小説を読むようになってから思うようになりました。一穂ミチ先生の作品はコミックスを読んでいるかのような感覚で読めてしまいます。頭の中で鮮やかに絵が浮かび、動いている。作品を読んでいる間は木下けい子先生のイラストで存分に作品世界をイメージして楽しむことができ、読み終わってしまうのが勿体なくなるような…

6

さよなら一顆 小説

一穂ミチ  草間さかえ 

あれ?

あれれ?
一穂さんはこれで多分三冊目ですが、前二作は好みなので、あらすじを読んで迷わず買いましたが、あれ?
ちょっと今回はハズレかも。
まあ、個人的に合わなかっただけなのですが、何が合わなかったのかよくわかりません。
淡々とした話は好きだし、挿絵は草間さんだし文句ない筈なんですが。
可笑しいなあ。
多分、矢上のずれ方の方向が駄目だったのかもしれません。
理解出来ない事が多々あるので。…

4

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

あっぱれ日本一!

新年一発目だったかな?年末だったかな?
そのあたりに読んだのですが
「このBLがヤバい!2016」でさすが1位だなと
もう、あっぱれ、日本一!と叫びましたね。

とにかく絵がいいし
読みやすい文章が!

まず設定が旬すぎてもう目からうろこ。

今、本当に注目されてる職種がでてきたり
テレビの特殊なあの職種の裏側も垣間見えたり
社会的な人の上っ面の付き合い方というか
なんと…

6

ペーパー・バック(1) 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

作品同様読んだ側も色んな気持ちが交差する

一穂さんの新聞社シリーズの番外編を集めたもの+『is in you』 の書き下ろし短編。今回ペーパーバック1の方では、『アンフォーゲタブル』のお2人はほとんど出番なしでした。冬梧が一瞬出てきましたかね。
詳細なレビューは他の方が実に的確に書かれていらっしゃるので割愛します・・・☆
私は一穂さんの作品の中でもこの新聞社シリーズが特に好きで、今でもテレビでニュースを見るたびにこの作品の登場人物のこ…

9

ペーパー・バック(1) 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

過去、現在、未来を行き来する物語世界

明光新聞社シリーズ番外編集、その1。
(その2は来年の1月19日発売予定。)

このシリーズは一穂作品の中でも別格に好きで、特に『off you go』はBLにハマって間もない頃読んで衝撃を受けた一冊。
幼少からの特殊な三角関係を情趣豊かに綴りつつ、記者の仕事もリアルに描き出す作品世界に大変引き込まれたものです。
そのリアリティはシリーズ通して健在で、海外特派員、校閲部員、速記者…など様…

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