total review:261464today:12
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
94/145(合計:1449件)
一穂ミチ 青石ももこ
Loxonin
ネタバレ
子供の頃、入院している病室で焦燥感を共有した佐伯と十和子。 そこに十和子の兄の良時が加わり、三人の関係は純粋だけど少し曲がったものになってしまう。 小さい頃から病弱で普通の子のように思いっきり外で遊ぶことも出来ず、少しの病気でも命取りになってしまう十和子は、良時と佐伯にそれぞれ無言の『約束』を求める。 血の繋がりを持たない佐伯はそれを『結婚』という形で与え、良時は『兄』という繋がりでそれ…
一穂ミチ コウキ。
イサヲ
ドルオタ描写がリアルだ。兄妹の関係性や、いじめとは決めづらい微妙な嫌がらせ。一穂さんは設定が徹底してていつも感心します。なぜか実在の役者さんで航輝をイメージしてしまい、たまたまその方がドラマに出ているのを見てドキドキしてしまうという勘違い恋愛現象を何十年かぶりに味わうことができました。BL・・・なのか?と疑わしいラインだったり、ちょっと主人公に都合良すぎる展開かなあ、なんて思うけど、面白かったから…
一穂ミチ 竹美家らら
品が良くてソツがなくて日々絶え間ぬ努力もしてて、これぞ王子といった感じの素敵なアナウンサーである計の、素の姿の粗暴さが最高。語彙を多様に使える作家さんだからこそ、汚い言い回しもうまいんだなあ。同一人物とは知らず両方の計に会ってる潮が、いつ気づいて破綻になるのかハラハラしながら読んだけど、そうはならないってとこが意外だった。なにをしても許してくれる器の大きい潮が、ついに怒った時のセリフ・・・かっこえ…
一穂ミチ 北上れん
ポッチ
非常に一穂さんらしいお話だと思いました。内容は皆さま書いてくださっているので感想を。 一穂さんの書かれるトリビアってジャンル問わずとても幅広くていつも感心しながら拝見するのですが、さらに凄いと思うのはそのトリビアが話に深みを持たせることなんですよね。 タイトル通り、寂しさを抱えた人たちばかりでてきます。 虐待されることはないけれど、無償の愛とは程遠い愛情しか家族から貰えなかった攻めの…
一穂ミチ 小椋ムク
一穂さんに小椋さんの挿絵、ということで内容も確認せずに購入してみました。 内容は、というと良くある再会モノ。海外赴任から帰国し新しい部下に挨拶したら、過去に会ったことがありかつ一夜を共にしたことのある青年で…。 という既視感のあるお話なのですが、さすが一穂さん、ぐいぐいと話に引き込まれてしまいました。 淡い恋心を覚えていたのに、その気持ちから逃げるように相手から去って行った攻めの達生…
ななこあ
ランキング上位だったので、図書館で予約をかけて読んだ。9か月待った。いやあ、待った甲斐がありました。ものすごく文章がきれいだった。 攻めになる萩原には女の恋人がいるし、受けになる半井にも別に好きな男がいるしで、なかなか複雑なシチュエーション。共通しているのは、セックスがしたいのに、やらせてもらえないところ(笑) 前半はエロもデレもなくて、萩原なんか「男とか考えられないっす」と発言して…
キリヱ
ずっと気になっていたので、書店で買えない本の通販まとめ買いの際に購入。 一穂さん、初読みです。 毎週続きが気になるドラマみたいに、最後までドキドキして読めました。 最近、BLは漫画しか読んでませんでしたが、小説はここまでの内容を一冊にまとめられるのですねえ。 お互い快く思っていなかった二人が近づいていく過程が丁寧に書かれていました。 名無しの二人がいつ相手の正体を知るのか、この辺りまでが…
雲絶間姫
一穂作品を読むたび思う。うまいなあ。緻密な構成。最新の注意を払って選び抜かれた言葉の数々。それだけ思うさま味わって満足してればいいのに、と自分でも思う。BL的な萌えは、ほかで求めればよいのだから、と。 本作もそれが端的に表れてました。なんといっても主人公の侑史(受け)はアイドルオタクのひきこもり。いまどきの若者としてはそこらじゅうリアルにいそうですが、同性と愛し合わねばならない茨の道から…
mayuta
一穂さんの評判は聞いていたのですが、背表紙のあらすじを読んで即決しました。 いつもは飄々としている担任の涙を見てしまうという部分です。 その涙にどんな意味があるのだろうと凄く興味がわきました。 (涙の理由自体には大した意味はありませんでしたね^^;) この作品に一番惹かれた所は、志緒の瑞々しい感受性です。 今までに出会ったことがないような人との出会いというのは、いろいろな意味で心を振…
KAA
一穂さんの作品はすべて読んでいますが、この作品は本当にリアルというか実際に映像が浮かんでくるという映画のような作品です。 半井と萩原のメル友の関係と同僚としての関係それそれの進展が気になって、いつお互いの正体に気付くのか気になり、いくつものワクワク感が味わえます。 Hシーンの切実さは絶対に他では見られない新しさだと思います。 お思いが通じた後も甘くなりすぎない二人の距離感が爽やか…