葛西リカコさんのレビュー一覧

裏切りの代償 ~真実の絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

シリーズ5巻目の新要素は……

モフモフシリーズこと、『代償シリーズ』5作目。
相変わらずの美しい表紙、そして魅力的な世界観の中
今度のカップルは……。

メガネの学者肌のリオンは、体を動かすのは苦手で戦術を考えるのが得意。
その対の絆のアルティオは、小さな頃からリオンが研究に没頭するのを
さみしく思いながら過ごしていた。

初陣で気を失ってしまうリオン。
愛しいあまりのさみしさを拗らせているアルティオに、

17

神獣の褥 小説

秋山みち花  葛西リカコ 

陽だまりで戯れる二人の神がふつくしい

もふもふ獣姦&ファンタジーと美しい表紙に心惹かれてずっと気になっていたものでした。

読んでみると、まぁエロい。んですが、私が心惹かれたのはどこまでも穏やかで美しい神々の住む場所の描写とレアンの素朴でまっすぐな愛情でした。
ツンデレ姫が純朴ワンコにほだされる予想通りのお話にもかかわらず、飽きずに読めるのはひとえにファンタジーの空気感が素晴らしいからではないかと思います。緑の植物と林檎が効果的…

3

欲情螺旋 小説

水戸泉  葛西リカコ 

複雑

色々と萌える設定ではあるけど、物足りない。しかも、複雑すぎる。

波代喬一という人物をもっと知りたかった。不老不死を求めて遺伝子を弄って病気もしない、怪我もすぐ治る、汗もかかない体で、体を弄っていない永瀬慎治は汗とか人間の性の本能を感じるなら持ってこいの人物だと思う。

波代喬一と永瀬慎治の過去をもっと詳しく知りたかった。波代喬一はどうして自殺したのかはっきりとした答えが出ていない気がする…

2

運び屋恋愛事情 小説

  葛西リカコ 

個性的な仕事内容で、個性的な人で構成されている運び屋さん

2012年の「ショコラ文庫創刊1周年記念」フェア、
また、新刊チェックの時に初めて知りました。
その時はフェアのために購入する冊数に達していたため、
特典が付いていましたが、購入するのは保留にしていました。
後日、いつもの書店で新たに特典つきフェアがあり、
その機会に新本で購入しました。

受けの恭吾くんは、普段、ぼんやりとしていて、
のんびりとした性格ですが、
攻めの小野寺さん…

0

黒豹の帝王と砂漠の生贄 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

彼は帝王であり続ける。

立樹は、大型のネコ科の声が聞こえる。
他の人には聞こえない故に独りであり続けた。
20歳になった立樹は養父が亡くなったため彼が務めていた
モロッコへ赴く。そこである青年に出会う。
その青年こそ、黒豹でありながら人へも姿を変えられるカイルであった。

カイルのひたすら綺麗な心では、今の世界では生きにくい。
でも立樹と一緒なら、愛する人と一緒ならきっと大丈夫。
異なる種族だとしても人と…

7

ダブル・バインド外伝 アウトフェイス 小説

英田サキ  葛西リカコ 

恋の終着点

葛西リカコさんも絵が好きです。
馴染みのない作家さんでもこの方のイラストだと迷わず買いです。
不思議と気にいる率が高いので。
カバー絵の葉鳥の睨みつけるような威嚇するような顔がいいです。
これが『アウトフェイス』の意味なのかなと思いました。
キャラ文庫の好きなところはカラーイラストが2枚あるところです。
この作品の扉絵はこれだけでポスターにして飾りたいくらい素敵です。

『ダブル・…

2

孤独な犬たち 小説

愁堂れな  葛西リカコ 

弟想いの兄の悲しく切ない結末と弟の復讐

葛西リカコさんのカバー絵に惹かれました。

重くて暗いトーンの話でした。

愁堂れなさんの作品でよくみられる手法で、最初に語り手の不明ないわくありげな語りで始まります。(これ結構好きです)
それが最後に誰の気持ちなのか分かるとそれを語ったときの心情を思うと胸に迫るような哀しみが伝わってきて、どうしようもなかったのかもしれないけれどどうにかできなかったのかと苦しい気持ちになります。

0

孤独な犬たち 小説

愁堂れな  葛西リカコ 

ハラハラドキドキの2時間サスペンス

ある事故で、ただ一人の肉親の兄を失い、自身も大けがをした香介。
病床で、生きる意欲を失っていた時、兄を殺したのは自分だと名乗る男が現れます。
香介はその復讐を糧に辛いリハビリにも耐え、退院にこぎ着けるのですが、退院と同時に、復讐相手のいる新宿から遠く離れた関西のへ行かされそうになり、退院前日、病院から脱走します。
そして、新宿歌舞伎町で復讐相手のいる大川組のチンピラと出会い、、、。

お…

0

黒豹の帝王と砂漠の生贄 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

愛、さもなくば死

 豹に変身する人間といえば、コミック『闇のパープルアイ』とか映画の『キャットピープル』等思い出されるが、それらは豹の獰猛さや美しさ、そして他者とは異質な存在である哀しみなどを連想させる。

主人公、仁科立樹は育ての親である伯父の死をきっかけに、モロッコを訪れる。
動物学者である伯父の研究資料を整理するためだ。そして運命の人カイルに出会う。カイルは自由に豹に変身することのできる『砂漠の帝王』で…

9

彷徨者たちの帰還 ~守護者の絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

ご主人様大好き!ワンワン!

モフモフ史上もっとも若い主従で、いっつもくっついてる対の絆です。
シリーズ初のモフ攻めですが、フェンリルは完全にワンコ系聖獣。孵化前からキースに尻尾ブンブン振ってる感じがします。
逆にキースは極度の人間不信で猫科っぽさ全開。後半は徐々に周囲へと心を開いていきますが、幼少時代から帝都に来るまでが過酷だったぶん、幸せになってほしいなぁ。

今回は逃避行しながらの野性味あふれる育児にハラハラした…

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