梨とりこさんのレビュー一覧

追憶の庭 小説

栗城偲  梨とりこ 

祖父さん、なんという存在感。

栗城さんは密かに期待大だと思っている作家さんの一人である。
小冊子を手に入れるために、何でもいいから買った作品を読んで当たりだと思ったのが栗城さんだったり、たまたま目にして面白い!好き!と思った作品が栗城さんであったのが重なって密かに期待をしていたのだが、この作品はというとあまり私の中には引っかからなかった。

途中まではわくわくさせられた。
妻・三人の子供たちから縁を切られるほど嫌われた…

6

月に笑う 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

このオチ手前……神

とにかくこの作品は神の一手に近い作品です。
何が凄いって、山田の可愛さと加納の強かさです。

昔二人は逆の立場だったんです。でも成長と共に
二人は変わって行く……。
単純なヤクザモノと一緒にされたくない!
人間の成長ドラマと言っても良い!

そこに少しずつ流れ込んで来るBLエッセンス。
普通ならばそこまでエロく感じないBLならば
刺激的でも何でもない描写がとにかくドキドキしてし…

1

彼は死者の声を聞く 小説

佐田三季  梨とりこ 

どう評価すべきか、悩む

佐田さんの作品なので、心がキュウキュウする話まずはないですね。
約450ページの大ボリュームですが、結構すらすら読み終わりました。

話は簡単です。
才能がない受けが絵の才能がある攻めの愛を拒め、知的障害を持つ姉の死の罪悪感、諦めきれない理想(仕事)など、盛り沢山、そして受けはどうやって全てを乗り切れるかって話です。

まず、受けの性格あまり好きじゃありません。むしろ地雷です。
絵が…

1

渇仰 番外編書下ろし特典ペーパー 特典

大爆笑

本編終了後の達幸視点のお話です。
A4サイズの用紙に片面1ページぶんになります。(上の部分にイラストと本編のあらすじが載っています。)

二人の気持ちが通じ合い、恋人・犬として幸せな暮らしをしている達幸(攻め)。
少しは落ち着いたのかな~と思いきや、相変わらずの暴走っぷり。全然しつけが出来て無いじゃないですか!明良さん!(笑)

俺、凄いんだ!みたいな感じで、明良さんのピンチを数々救っ…

2

Chara BIRTHDAY FAIR2011 キャラ文庫創刊14周年記念 特典

英田さん・中原さん・鳩村さんの番外編☆

英田サキさんの「ダブル・バインド」
中原一也さんの「後にも先にも」
鳩村衣杏さんの「汝の隣人を恋せよ」
の、それぞれの番外編のお話が8ページずつ入っています。

「後にも先にも」しか本編を読んでいないのですが、
レビューがないので書かせていただきます。
気をつけますが、変なところがあればコメントなどでご指摘くださいませm(_ _)m


■英田サキ「ダブル・バインド」の番外編【…

0

後にも先にも 小説

中原一也  梨とりこ 

いいキャラなんだけど、もやぁ~

2012年発売の「濡れ男」を先に読んでいまして
(中原さんの小説で、この本と同じく梨とりこさんが挿絵)、
そちらに出てくるふたりと、だぶって見えてしまって、
なんだかイマイチ気持ちが高まらずに読み終わってしまいました・・・

受けが色白で妙に色気があることと、時々言葉の語尾を伸ばすところ、
部屋が汚くちょっとだらしない所くらいしか似てないのですが、
挿絵の力って大きいですね・・・。

5

「青、八号キャンバス」ショコラ文庫「彼は死者の声を聞く」特製ペーパー 特典

ツンデレ彼氏に

ヤンデレワンコ?

両面印刷で2枚と、オマケペーパーSSとしては、割合長め。
本編中で、斎木が実家で父親から貰ってきた、あの神成の絵が登場するお話。

本編で、かなりな壊れヤンデレキャラを展開していた神成、
このお話からも、斎木に対する異常なほどの執着ぶりが充分伝わってきます。
それでも、まだまだこれくらいなら、かわいげのあるヤンデレワンコ。
斎木もここでは、ちょっと意地っ張りなツ…

0

彼は死者の声を聞く 小説

佐田三季  梨とりこ 

盛りだくさん

文庫にしては、ずっしりとした厚みで、お話もいろいろと重い要素盛りだくさん。

この、渾身の盛り込み度に、読んでいて途中からちょっと引き気味になってしまった。
お話の構造としては、これがあれでこうなったのはこうだったからそうなってもしょうがないし、それがアレしたらこうなって最後にはこうなったのねって、この盛りだくさん具合に納得はいくし、読んでいる時のドキドキハラハラはなかなかな物だけど、最終的…

2

月に笑う 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

生き抜くことができて良かった

ここまでやるかという、いつ誰が死んでもおかしくないような展開の中、誰も死ななかったのが奇跡。
敵対する相手(惣一)の甘さと運の悪さ、良太と路彦を助けた医療の素晴らしさに乾杯。
路彦は、中学生の頃がリアリティがあって弱さも狡さもうまく描かれていたけれど全て読み終えると信二にあそこまで傾くという部分において現実感がなかった。
物語は、路彦から始まったけれど路彦の目を借りて見た信二の物語だったよう…

2

月に笑う 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

リアルな現実を突きつけられるような気がした

中学生の路彦をとりまく「いじめ」の環境がリアルだなと思った。
今の義務教育の現場で普通にある話なんじゃないかと思うと憂鬱になる。
「あんたみたいな大人がいる限り、何人も子供が死ぬよ」路彦の言葉がすごく印象的だった。
じゃあ、どうしたら良いんだ・・・というところは、するっと流して話は違う方向へ。
信二が死んでしまったと思っていた路彦だったけど実際は助かっていて二人はまた出会い交流が始まるあた…

1
PAGE TOP