Sakura0904
ケンジの母親はどういう心境の変化で突然史朗との食事を思い付いたのかなぁと思っていましたが、なるほど、親もまた子供に何かあった時のことを考えているのだとハッとさせられました。必ずしも親、子の順に亡くなるわけではないし、そうなったとしても、やはりケンジの姉たちと史朗が今まで会ったことないとなると、有事の際面倒になりそうですもんね。史朗も晴れてケンジ一家の仲間入りとなり何よりでした。
佳代子さ…
店長となったケンジが帰りが遅いのが続いたところ、本当に気の毒でした。別に誰に強制されたわけでもないし、スタッフは皆それぞれちゃんと仕事をしていても、客にとって今までと変わらないお店であり続けようとすると残業せざるを得ない。美容師業界も人手不足で大変だなぁ。営業スタイルや分担を変えて、再び史朗と共に食事できるようになって安心しました。
佳代子さんの孫は人見知りそうだけど、バランスの良い両親…
今回は特に登場人物がバラエティに富んでいましたね。佳代子さんから始まって、志乃さんご夫妻、史朗の両親、田淵くんと元カノ、小日向とジルベール……。最後はとうとう店長が離婚しぴりりと辛い終わり方で(笑)。ケンジと史朗を取り巻くキャラクターたちの日常も些細な出来事から人生の節目まで、いろいろあって面白いですよね。元カノとよりを戻した田淵くん、なんだかんだで案外この彼女と長く続きそうな気がします。店長と…
史朗と小日向がかの1件以来初めて一緒になった時の、何かあったなんておくびにも出さない互いの平然とした態度にさすが大人!と私も感心してしまいました。なんなら皆で鍋を食べている間、私もすっかり忘れてしまったくらいです。モノローグにもあったけれど、目配せ1つしないリアルさがよしなが先生らしいなぁと。
風邪を引いたケンジに、さらりと甲斐甲斐しい史朗にも萌えました。病人のことをよく考えて、ぴったり…
小日向と史朗のエピソードにはどきっとしちゃいました。こういう時の心情をこんなに正直に書いてくれるよしなが先生、好きです。パートナーにも生活にも不足はない、けれどちょっとした刺激にぐらっとクる。ここで史朗が体の関係まで持ってしまったらさすがにケンジが可哀想だと思ったけれど、キスくらいなら……と思ってしまった私は人間として出来てないなぁと。パートナーを悲しませて得た幸せなんて、後からどんどん自分の精…
花見のエピソード、私も最初史朗が何に引っかかったのか分からなくて自分が乙女心に疎いことに改めて気付かされたわけですが(笑)、なるほど、恋人とイベントの感動を共有したいというのはごく当たり前な感情ですよね。昼と夜では桜の見え方も違うだろう、なんて言うのは野暮。私も史朗タイプなので、そういう他人の気持ちに鋭い人が羨ましいなぁと思ったり。
一方で、史朗が実家に頻繁に帰ったり、ケンジと外で食事す…
志乃さんの結婚が自分のことのように嬉しかったです。若いのに苦労を苦労とも思わず、家族に対しても職場でも飄々としている所が格好いい女性ですよね。そんな彼女が高校時代に父親の弟子に告白していたなんて、可愛いなぁ。人を見る目もありそうだし、良き夫婦となることを祈っています。
メインの2人がもう40歳を過ぎているところも、このシリーズの魅力の1つだと思っています。髪が薄くなったことに悩んで短い金…
ケンジを実家に連れてこないで、と言われた後の史朗の対応が素晴らしい、と思いました。何も人間性に非はないのに、自分の大切な人が家族に拒絶されるやるせなさ。親に毅然と恋人の立場になったらどんな気持ちになるか、と言える史朗、逞しいなぁと。一方で、親と過ごせる時間はこれからどんどん短くなっていくし、昭和を生きてきた人間に今更柔軟に考えろというのが酷なのも分かる。だから、盆や正月は恋人と過ごすけれど、それ…
史朗の母親のケンジ訪問拒否って、最初に聞いた時は単に体調を崩してまともにおもてなしができなくなったからかと思いましたが、結局息子の恋人が同性であることが心理的ストレスになったというわけだったんですね。ケンジが泣くほど良いお正月を過ごせたと思っていたので、少し後退してしまったようでなんだか残念。けれど、昭和の人間の両親が史朗に別れろと言わず受け入れてくれているだけでも、ありがたいことなのだと思うべ…
史朗の実家への挨拶とか、2人で可愛いカフェに入った日とか、ドラマの描き方も沁みるんだけど、やっぱり原作のあっさりした描き方も好きだなぁと。普段おっとりしたケンジが時折見せる、心底感激した顔や幸せを噛みしめる顔に、こちらも嬉しくなるんです。
史朗ほどではないけれど、ケンジも人並みに料理ができるから、料理の大変さも楽しさも史朗と同じ感覚で味わっているところが2人の関係を長続きさせている理由の…