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一穂ミチ 雪広うたこ
久江羽
ネタバレ
いつも思うのですが、一穂さんの作品は色が見えますね。 今回は表題のとおり様々な青が主でしたが、夜の闇と夕焼けの色も感じられました。 大学に入ってからの3年間片想いをしていた相手に、思わず告白してしまった遥。 お話は告白された方の暁行の視点で進みます。 将来の結婚まで考えているような彼女がいる暁行は、親友だと思っていた遥に告白され戸惑います。 恋愛相手としては考えられないものの、ただ拒…
雀影
じつに爽やかな三角関係物でした。 入江が、完璧すぎるくらいの好青年で、 柘植も、完璧すぎるくらいの健気な乙女。 相変わらず、一穂さんは、シチュエーションや、小物の使い方が丁寧で、気が利いています。 柘植を、藍作りの家に生まれ育った設定にしているので、 そこここに、色の名前が出てきます。 それがみんな、それぞれ素敵。 色の名前は、和名で漢字なので、 何気なく答えた色の名前にも、意…
茶鬼
一穂さんの描く若者は、小説の中にリアルに生きていて、キュンキュンさせられっぱなしでした。 初めて暁行に会った時に一目ぼれと失恋を同時にしてしまった柘植。 暁行は真樹という同級生の恋人がいます。 二人で観覧車に乗ったときリクエストを言えという意味で言われた言葉に「好き」と告白してしまう柘植。 彼には家の”藍をつくる”という家業に関して、色々複雑な気持ちがあったのです。 だから、欲しいも…
ミドリ
親友である遥に突然告白された暁行。 しかし暁行はノンケだし、彼女もいるしで遥の気持ちを受け入れることはできない。 でもその気持ちを突き放すこともできずに中途半端な態度を取り続けてしまう――。 この二人は正反対なんです。 家は裕福、美人の彼女がいて、男前な暁行。 一方遥は、実家は藍染の藍を作る仕事をしていて、その仕事を愛しているけど跡を継ぐのは兄で。(ちなみにこの藍が今回大切なキーワー…