青石ももこさんのレビュー一覧

名前のない関係 小説

椎崎夕  青石ももこ 

このネガティブは無理。

馨(受)にも笠原(攻)にも、まったく感情移入できませんでした。とにかく馨が自虐的で、後ろ向きで陰気なんですが、それ自体は構わないんですよ。

私はネガティブな受も、暗い(不幸な)過去を背負った受も、それ自体は別に嫌じゃない、というよりむしろ好き要素なんですが、椎崎さんのこういうキャラクターは、自分でもなんで?と思うくらい好きになれません。苛立つのみ。

なんというか、椎崎さんの作品ってスト…

1

off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

萌える!というのとは違うけれど

 なんかね……上手くいえないんだけど。
 よかったよね。

 「is in you」から続けて読んで、この二ついいわ〜って思った。

 一穂さんの作品は、若い子のピリピリとした繊細な心情と、美しい文章によって紡ぎ出される美しい情景がたまらないんだけど、登場人物が40過ぎてもいいよね!

 年を重ねてもピュアだよね。
 年を重ねたからこそ、ままならなかったり、今に至るまでの時間と理由…

1

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

高評価の作品なのに…スイマセン。

かなり辛口になりますので苦手な方はスルーして下さい。

実はこの作品、スピンオフ→本編の順に読んだのですが、読後に思わず発行日確かめてしまいました。1年でこれだけ別物になるのですね、ある意味衝撃でした。

前半に色々な事を書き過ぎて、後半息切れしたんですか?と突っ込んでしまった鬼の私。
(高校時代) 香港の解説は流し読みしましたが、主人公達の会話や動作にまで説明文つけられて、行間を読む楽しみがあ…

9

off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

off you go = 行きなさい

兄妹と密(幼馴染)の物語。

歳も歳だし性格もあるのでしょうから、こんな感じなのでしょうが
甘甘好きな私には個人的には物足りなかった。
それでも、お互いを想いあっているのは伝わってきました。
ソファの話はニヤニヤできて良かった。

妹、十和子の視点の短編があったら面白かったかも。

1

off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

さっぱりと苦く

一穂ミチさんの小説は始めて読みました。

表紙の雰囲気に惹かれて購入してみましたが、中を読んで吃驚。
これまで私が読んでいたBL小説は受けを主軸(視点)に物語が展開しいくものばかりで、一変してこちらは攻めの良時を主軸に描かれていて、最初は入り込めなくて大分戸惑いました。
けれど作家さんの技量と、この物語は攻め視点でなければこれほどの苦さを味わうことが
出来ないお話だったので、中盤辺りから…

2

off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

これは純愛なんだろうかね

病弱な妹が取り持つ縁なんですよね、でも取り持つ予定が両親を安心させる為に
攻め様の妹は受け様との結婚を決めてしまう。
受け様と攻め様の妹は子供の時から病弱で一緒に入院生活を過ごしたまさに同士
病気の辛さや弱さ、意地っ張り具合も全て理解しあえるような仲なんです。
妹を中心に受け様と攻め様も仲良くなって、いつも3人でいるのが当たり前に
でも、受け様の心の中では叶わぬ思いの葛藤があったんですよ…

2

off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

そっちが主役かいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

…の、つっこみから、入りました。
期待して待っていた分。っていうか、タイトルの感じで
is in youの関係?新聞記者、そうかーって思っていたから。気づくの遅かったんですけど。
まあ、なんていうか、救済措置というか、is in youも読み返したくなるような、そんな感じ
まったくもって一束や先輩の名前は出てこないのですが、ニュアンスでね。
まさかの左の人が右に!!!!!!!!っていう。…

2

off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

男って、男って、、、

体の弱い十和子という妹を持つ兄の良時。
妹の入院先で知り合った隣のベッドにいた密。
この兄弟の三角関係は、ひょっとすると十和子を主人公にして、十和子目線で良時と密を見た展開になったとしても、充分に読ませる話になったと思われるものでした。
決して十和子が自己犠牲の元、密と結婚したのではなく、自分の望みとして彼と結婚してる。
密は、叶わぬ想いを義理の兄弟となることで絆をつないでおこうと考えたの…

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is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

高校時代がいい

初めての一穂さん作品です。

「is in youは」受け視点、後半「is in me」は功視点です。
is in youは高校時代の一束の不安定さやこの時代特有のキラキラした感情にきゅんときました。帰国子女としての不安や体のこと、圭輔に対する気持ちなど一束の気持ちがすごく胸にしみこんできました。
だからこそなのか、13年後の話にきゅんとは出来なかったような。
一束の気持ちが分かりにくか…

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is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

ひどく繊細な

初めて読んだ一穂さんの作品でした。
まず驚いたのが、言葉の透明な美しさ。どこか不安定に揺らめいて、読者の感傷を揺さぶるような。
その言葉に乗せて綴られる高校生の二人は、本当に繊細です。傍からみれば些細なことで戸惑い、揺れて、どうしようもなく自分の感情に翻弄される。心地よい痛みに胸が締め付けられました。
そして十三年後。経てきた歳月に比例して、二人とも確かに変わっています。特に一束の、しなやか…

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