佐田三季さんのレビュー一覧

あの日、校舎の階段で 小説

佐田三季  麻生ミツ晃 

本当にそれでいいのか、と思いながら話に引き込まれる

そんな感じの話でした。
ヤンデレ執着攻めが好きな方にはかなりお勧めの話だと思います。
ただ、かなり受が攻によって精神的にも肉体的にも追い詰められるので、そういったのが嫌いなら駄目かも。
あとやたら受が攻に対して「ボケ」「アホ」「バカ」「死ね」などの暴言を吐いています。

高校時代に喧嘩別れした受・笠井と攻・遠藤が10年後に同窓会で再会(遠藤は別のクラスだったが共通の友人の長沼に頼んで参加…

4

プラネタリウム 小説

佐田三季 

ストーカー気質はそうそう変わりません。

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
洒落にならんリアルストーカーぶりで、BLファンタジーに浸かっていた腐女子をおののかせた「あの日、校舎の階段で」の遠藤氏。『ブクログのパブー』というサイトにて、もう一度会えますよ~。
震災のチャリティ作品で電子書籍(昔HPで掲載していた番外編)なのですが、残念ながら1月末で販売終了となってしまうので、本作品がお好きな方はお早めにということでお知らせレビューで…

7

Chocolat bunko After Story collection vol.1 特典

どれも良かったよ~♪ありがと~♪

忘れた頃にやってくる応募者全プレ小冊子、ショコラのアフターストーリー集は豪華版でした!

ショコラ文庫創刊から前半期発行のうちの13作品のショート集。
うち本編7作品は、橘には珍しい新刊オンタイム既読のタイトルで、それらのちるちる評価は“萌え”以上ばかり^^
その評価を1ランク上げても良いと思えるショートもあったし、本編未読だけど、このショートから購入を考えている作品もあるんです~!
ま…

3

クライ、くらい夜の終わりに 小説

佐田三季  麻生海 

しっかりしてるようで、ダメダメな攻め

今回は記憶喪失+再会ものということで、このベタな題材を佐田さんがどうやって料理するのか、ワクワクしてページをめくりました。
結果、ストーリーは自分が最初に予想したものと大体同じでした。でもおそらく種明かしがテーマの本ではないので、やっぱり注目部分は執拗な心理描写にあると思います。
最後まで読むといろいろ腑に落ちない部分があって、もう一回最初から読み直したりしました。

小学生時代苛めていた…

6

クライ、くらい夜の終わりに 小説

佐田三季  麻生海 

ちょっとモヤモヤ感が残るかな?

レビューやあらすじを見て読みましたが、そんな想像してた程の痛さの衝撃はありませんでした。昔、虐めれられてた相手との再会愛という設定も割と好きです。小学生時にホームレス化したジャンキーにレイプとか重苦しい過去も出てきますが、執拗なくらい詳細には触れてもないし寺岡が真摯な面が際だって描かれていたので痛さはあまり感じなかったです。あといとう由貴さんの「この恋が終わるまで」虐めた相手との再会愛を読んでいて…

1

「クライ、くらい夜の終わりに」番外編ペーパー「きみの手と手と」 特典

互いが互いの為に

過去のトラウマから暗くすると眠れない須田は、寺岡がサークルの旅行で不在の為、暗くても眠れるように寝る前のアルコール摂取で乗り越えようとするのですが、尿意から目が覚めてしまって思わず真夜中なのに須田に電話を・・・

本編でもそうだったのですが、やけに須田は便所へ行きたがりますww
「便所」という表現がわりかし出てきたのですが、なんかリアル男子を思ってこの表現ほほえましいのですが~v
怖くて電…

2

クライ、くらい夜の終わりに 小説

佐田三季  麻生海 

またまた苦しかった!

「痛いだろう」「苦しいだろう」その期待を見事に裏切ることなく、胸をギュっと掴まれる苦しさを一冊まるごと味わわされました。
憎しみ、後悔、そんな負の感情がドワーっと押し寄せてくるのは「純粋な萌え要素」という次元にはほど遠いものなのではありますが、そういうものが好きなだけに、のめり込み方は一気です。

悪夢に苦しめられて眠れない須田。
彼の抱えているものが、記憶がすっぽり抜けている小学校時代の…

7

クライ、くらい夜の終わりに 小説

佐田三季  麻生海 

正に佐田テイストでした!

・・・っ、ふはぁ~!
読み終わった後に息を吐くこの感じ、分かって頂けると思います!

最初から主人公・須田の「怒り」や「拒絶感」が文章に表れています。
たまたまそこに居るホームレスの執拗な説明があって、見掛けた須田は直に「殺したい」と想うその辺りの文面、緊迫していました。
思わず息をつめてしまった!
弱い者いじめをする主人公?
以前ニュースを騒がせていたような若者の憂さ晴らし?
寝…

6

つみびとの花 小説

佐田三季  上田規代 

大事に取っておいた作品は、ちゃんと考えさせてくれました!

必ず泣けると言う高評価作品だから、期待を胸に取って置いたのです。泣きたかったから手にしました。

「北川」の一人娘を亡くした喪失感や絶望感は、想像して果てしないです。
誰を恨めば良いのか怒りの矛先も見えない。
茫然自失の内に葬式が済んで、気が付けば1人ぼっちで骨壷を前にしている。未来は無い絶望しかない。
そんな時に、体を震わせ頭を下げた「氏家」が、心ならずの慰謝料を持って来てしまった。

6

つみびとの花 小説

佐田三季  上田規代 

深い作品でした

深い作品でした。

シングルファーザーである攻めが、いきなり娘を事故でなくしてしまうところから物語がはじまります。
どうしようもない悲しみの中で、「本当は責任はないけど少しは責任のある男」をレイプする。攻め本人も、自分のしたことが無茶苦茶なことだというのを自覚している。
最初はやり場のない感情(悲しみ、怒り、苦しみ、その他ぐちゃぐちゃの名前もつけられないような感情)のはけ口でしかなかった受け。
で…

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