伊東七つ生さんのレビュー一覧

さいはての庭 小説

千地イチ  伊東七つ生 

年下引きこもりDT攻め×自殺志願受け

自殺志願で鎌倉を訪れた荘介(受け)は、入った小料理屋で和服の男と出会う。その男・フジ夫(攻め)は、荘介が憧れていた亡き作家の孫だった。本人も作家であるというフジ夫の家に、なぜか家政夫として滞在することになるが、相当な変人であるフジ夫との暮らしは予想外に穏やかで…。


自殺志願受けの癒されBLは何冊か読んでいますが、なぜか攻めが変人なことが多い気がします。ちょっとやそっとのキャラでは自殺を思…

3

恋する味覚 「さいはての庭」番外編 特典

愛情は見た目や味では測れない

本品は『さいはての庭』の
フェア書店限定特典ペーパーです。

本編終了後、
フジ夫が作った料理で2人が仲たがいするお話です。

ふだんから荘介は
フジ夫に料理をあまり評価されません。

自分でも苦手意識はありますが
フジ夫もあまり手先が器用ではないので
試しにと料理をさせても
結果にあまり期待はしていませんでした。

案の定
フジ夫が初めて作ったハンバーグは
大きさ…

2

約束の日を待てない「さいはての庭」番外編 特典

初めてのデート

本品は『さいはての庭』の
アマゾン限定配布の特典ペーパーです。

本編終了後、
荘介がフジ夫をデートに誘うお話です。

極度の人間嫌いであるフジ夫は
親しい人としか口を訊かず日がな一日
自室に籠って執筆に明け暮れています。

そんな男の恋人で同居人である荘介は
本の出来心でフジ夫をデートに誘います。

荘介としては
馬鹿げた事を罵られるか
呆気にとられた様な表情を見ら…

1

人魚姫のハイヒール 小説

安西リカ  伊東七つ生 

女装OK・健気受け好きにオススメ

表題作と続編の中編2作品です。

どちらの作品でもハイヒールが重要な小道具に使われているので、読後はタイトルを読んで内容がぱっと浮かぶので嬉しいなと思いました。

表題作は瀬戸(受け)が主人公。二人が恋人同士になるまでの話。
続編は加賀谷(攻め)が主人公。恋人になって異動後の話。
とバランスが良い1冊です。

瀬戸が加賀谷の前で女装する羽目になるのもスムーズな展開でしたし、続編終盤…

3

人魚姫のハイヒール 小説

安西リカ  伊東七つ生 

スーパーハイレベルな女装受け

ゲイのサラリーマン・瀬戸(受け)は、同期の加賀谷(攻め)に片想いしている。何とか言葉を交わしたくて加賀谷の参加する合コンに参加したが、加賀谷は女子を連れて早々に離脱してしまう。しょんぼり帰宅し、ふと出来心で以前かくし芸で披露した女装をしていたら、所用で訪れた加賀谷にその姿を見られてしまった。焦る瀬戸だったが、瀬戸に女装趣味があると勘違いした加賀谷は「女装を手伝う」と言い出して…。


ひたす…

12

さいはての庭 小説

千地イチ  伊東七つ生 

心の再生

勤めていた会社を辞め、妻とも離婚した荘介(受け・33歳)。
死ぬため訪れた鎌倉で出会ったのは、敬愛する作家の孫で小説家のフジ夫(攻め・26歳)。
彼に家政夫として雇われ一緒に暮らすうち、自殺願望が薄れていき…

鎌倉を舞台とした静かで和風情緒漂う作品。
自殺願望を抱える荘介の生い立ちと心の傷とが、ほのぼの進行する物語の中で少しずつ語られていきます。

母子家庭に育ち、苦労の多い人生を…

10

さいはての庭 小説

千地イチ  伊東七つ生 

情緒のある作品

あらすじと表紙イラストに惹かれて購入。結果大正解。
とても心に沁みる完成度の高い作品。文章がとても丁寧で読み易い。少し謎めいた仕立てになっていて、主人公のトラウマが明かされるシーンは衝撃的だった。年下攻めだが主人公の受の方に甘えてくる感じではなく、お互いが欠けた物を補い合う対等な関係なのも良かった。また日常着が和服で主人公が下着を着けさせて貰えないのもドキドキした。
セックスシーンも情を交わす…

4

人魚姫のハイヒール 小説

安西リカ  伊東七つ生 

ため息が出る文章

今回のテーマのひとつは「女装」
それも、特別女装好きというわけではなかった主人公の友哉が
なりゆきの勘違いから始まってしまった加賀谷との関係。

はじめは「え~女装・・?」とあんまり期待していなかった
今回のお話ですが、読み始めると
なるほどそういうことね・・・という展開に。

毎回のことながら安西先生の言葉の選び方と
表現の仕方にただただ感心して
「ん~やっぱり好きだわ」と思…

15

人魚姫のハイヒール 小説

安西リカ  伊東七つ生 

すごくよかった!

小説は読み始めたばかりでまだまだお気に入りの本が少ない状況ですが、そんな中、美しいことに続く大好きな本の仲間入りです。

CD「好きで、好きで」が気に入ったので原作の小説を読んで、安西先生の文章に違和感を感じなかったので積んであった山から掘り起こして読んでみました。
あらすじで読みたくなることってあんまりないんですが、「たまたました女装を好きな人に見られて、気に入られて…」というあらすじにす…

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愛に目覚めてこうなった 小説

名倉和希  伊東七つ生 

噛み合わない二人

個人的に名倉和希さんはラブコメの名手だと思っているのですが、本作は輪を掛けてコメディー要素が強く、むしろシュール?と思わせる小説でした。「総務部の小人さん」のくだりをはじめ、笑ってしまったシーンがいくつもありました。イラストがまた、なんとも特徴的で…本作には合っていたと思います。

なんだかいつまでも何かが噛み合わない予感のする二人ですが、それもまた面白いかも…と思いました。

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