宇宮有芽さんのレビュー一覧

虜になりたい 小説

宇宮有芽  天禅桃子 

プロ野球選手とファン

1冊すべて表題作の長編です。

プロ野球チーム「ブラックジャガーズ」のファンである昭生(受け)が、友人・啓二の兄でありチーム四番バッターの修一(攻め)に付き合おうと迫られるのですが、昭生は修一を好きですがどうにも信用することができず…という内容でした。

昭生と修一の両方の視点でストーリーが進むのが、二人の心情が分かりやすく、また一方に肩入れするということもなくバランスが良かったです。

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恋愛成功率50% 小説

宇宮有芽  千川夏味 

確率つながりのタイトルですが

「マーガレット」「恋愛成功率50%」の中編2作品が収録されています。

関連がなさそうなタイトルですが、恋占いに使うといわれている「マーガレットの花びらはたいてい奇数で、ハッピーエンドの確率が高い」という確率つながりのようです。

「恋愛成功率50%」は坂本(攻め)が小川(受け)に言った言葉からなのですが、計算としてはちょっとおかしいけど、言いたいことは分かるよ!と勢いで納得する感じです。…

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恋色アシンメトリー 小説

宇宮有芽  くしながひろむ 

フィギュアスケート元選手の二人

1冊すべて表題作の長編です。
昌樹(受け)と朝比奈(攻め)の両方の視点でストーリーが進むので、心情が分かりやすいです。

主役二人が元フィギュアスケート選手という導入部分だけかと思いきや、結構しっかりフィギュアスケートの話が入っていました。とはいえそう専門的ではなく、たまに大きな大会をテレビで見るくらいの自分にはちょうど良い程度だったと思います。タイトルに表れてないのがちょっと残念かも。

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不埒な恋のゆくえ 小説

宇宮有芽  香坂あきほ 

もったいないという印象

1冊すべて表題作です。
里見(受け)が主人公なのですが、尾上(攻め)もあるので、互いの心情の変化が分かりやすいです。

ささいなことから里見は尾上に突っかかるようになり、尾上も反感を持ちます。
そんな中の良くない二人が、同居をきっかけに互いの内面を知ることで惹かれていきます。

二人が互いに正体を知らぬまま、オンラインゲーム上で一時期付き合っていたという「秘密」。
里見がお金にうるさ…

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不埒な恋のゆくえ 小説

宇宮有芽  香坂あきほ 

なぜ関西弁じゃないのか…

冒頭、大学時代の友人達との飲み会…東京に転勤になる親友の壮行会のシーンから始まります。舞台は大阪です。大阪のはずなのに、誰一人関西弁で喋らないのは何故なんだろうってことがずーーっと気になって萌えどころではありませんでした。最初から最後までみんな標準語です。攻の部下が唐突に流暢な関西弁で喋るセリフがあるのですが、関西弁のセリフは本当にその一箇所だけ。しかもその人も二度目の登場シーンでは何故か標準語だ…

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熱情のシークエンス 小説

宇宮有芽  幸田真希 

かっとんでます、超マイペース受け

そりゃー神かって言われたら 神ではないけど
こういうあっさりしたというか、割と別次元行ってるぐらい
超マイペース受けも いいじゃん~
って私は感じました。
ほんとケンカップル。

攻めが、ほっといてくれるというか ほっとかれる受けのそばにいて、
なごむーというか、こいつが必要だ!と本能で感じているのが、
個人的に うんうん、そういう人いるよねーと
ツボったので 萌 です。 
あ…

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略奪はお手柔らかに 小説

宇宮有芽  みずかねりょう 

うーんわからん

やっぱわからん。
みずかね先生おっかけでこの本に到達。
振られたもの同士が、あてつけ的にいっしょにいよう というところからスタート。
大人だし減るもんじゃなしてなことで手っ取り早くベッドインしたりもするんですが。

いつの間にやら攻めさんが必死になってるんですよねえ。。。。
「俺は忙しい。(職業医者)気に入ったらさっさと先に進む」的な発言をされていて
非常にポジティブなんですが、いや…

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略奪はお手柔らかに 小説

宇宮有芽  みずかねりょう 

徐々に惹かれていく過程がイイ

丸ごと1冊表題作です。侑己の目線でストーリーは進んでいきます。

侑己は同棲している彼氏・宗田に俊が好きだからと突然フラれます。俊の元彼氏・最上にフラれたもの同士だから付き合わないかと誘われ、減るものではないからと寝ますが…。

題名も表紙の雰囲気も、どことなくコミカルな印象を受けていたのですが、冒頭部分のフラれる場面もですが、失恋の痛手を引きずっている侑己が余りに痛々しくて読んでいて切な…

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神狼の妻恋い 小説

宇宮有芽  六芦かえで 

可愛いのにせつない

宇宮さんは大好きな作家さんですが、獣・異世界系の作品はあんまり得意じゃない…と思ってずっと手が出せないでいた作品。結果として読んでよかった。

ケモ耳系がいいなぁ可愛いなぁと思ったのは、主人公・匠が、無理やり神狼である月白の嫁にされた時に出した「喧嘩中でもどんなときでも尻尾に触る権利をもらう」という条件があまりにも可愛かったから。
一人異世界にやってきて不安だし獣と結婚?!なんて立場に立たさ…

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恋色アシンメトリー 小説

宇宮有芽  くしながひろむ 

もどかしいけど

フィギュアスポーツ界をテーマにしたもの。といっても主役の2人は既に現役引退しており、別の職についております。現役時代付き合っていた2人が、引退後出会うという再開もの。

主人公の昌樹は、現役時代はあまり成果が出ず、対して恋人の朝比奈はオリンピック選手。そのせいですれ違いも多く、あまりいい恋愛でなかったという回想が切々と書かれています。
宇宮さんにしてはわりとドロっとした内容じゃいかと思う。私…

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