火崎勇さんのレビュー一覧

カラッポの卵 小説

火崎勇  明森びびか 

優秀になりきれてしまった弟の悲哀

目標をなくしてしまった男が、自分の望みが出来るようになるまで。
「キープハート」は優秀な兄を亡くした弟(受け)が、家族からスポイルされて自分では何も出来ないダメな子に落とされますが、「カラッポの卵」では、亡くした兄のように優秀になることが出来てしまった弟(攻め)が出てきます。

フロアチーフ・石動克巳(25)マイペース攻め×フロアチーフ・弓川一意(25)元気素直強気受け
弓川が高校生の時…

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ダイヤモンドは傷つかない 小説

火崎勇  ハルアキラ 

求む!続編!!

攻・副会長の山岸宗一
受・生徒会長の香月北斗

裕福な家に生まれ、頭もよく、容姿も端麗。
恵まれすぎてる人間が生徒会長やってたりすると、とことん嫌われるか、熱狂的に慕われるか、どっちかですよね。
北斗は慕われている方ですね。
それはやはり彼の性格が大きな要因です。

不正を嫌う潔癖なトコロ。
自分の持っている権力を私利私欲で振りかざすのは許せない。
だから横暴な生徒会長の行為に…

1

メビウスの恋人 小説

火崎勇  紺野けい子 

ヘタレ社長が最終で挽回

惚れた男の為に、ヘタレ社長がはりきって頑張るのが見物でした。
受けがなぜ思いを受けいられないのかと、受けの正体を探るのが作品の肝でした。

レストランチェーン社長・海門高雄 ヘタレ単純攻め× インテリアショップ店員・八重垣陽 マイペース受け
海門は用地買収をして新しいレストランを作ろうとしていたが、あと1軒で計画がストップする。
廃屋だと思っていたそこはレストランを営業していた上に、犬猿…

0

雲の形が変わる前に 小説

火崎勇  暮越咲耶 

常に全力で、手を抜かずに前向きに

読むと気持ちが前向きになる本で、落ち込んだ時にいいかもしれません。
高校卒業の時の告白のやりなおしって感じで、リーマン同士なんですが若さを強く感じさせられました。

宝丈酒造営業・三角森 ツンデレ甘えんぼ攻め×広告会社営業・永橋友希 真面目ポジティブ受け
2人は高校の同級生同士だったが、取引先相手として再会することになる。
卒業の時にラブレターを書いたのに待ち合わせ場所に来なかった三角に…

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臆病な恋人 小説

火崎勇  史堂櫂 

受けの前彼が最低

男運が悪かった根が真面目な受けが、ようやく信じられる人に出会います。
過去のトラウマから弱気になっているので逃げ腰で、序盤は逃げに逃げます。
受けが過去に他の男と関係を持っているのが苦手な方は、ご注意。

会員制宝飾店社長・鹿沼 俺様抱擁攻め×昼寝屋の雇われ店長・佐伯優紀 真面目受け
前の男の所為で職場をいづらくなり、新しい職場の「昼寝屋」で佐伯は頑張って働いている。
ランチに行くお店…

2

いたいけなケダモノ 小説

火崎勇  陸裕千景子 

しっかりとよく見ていて欲しい

お互いがとっても必要な2人が出てきます。

遺産で悠々自適生活の冬柴 ヘタレ攻め×孤独な高校生・果南 孤独健気受け
親の遺産が沢山あるので、悠々自適な生活をしている冬柴。
人の喜ぶ顔が見たくてお金を使って、男とも女とも気軽に遊んでいる。
そんな冬柴の家に、友人が果南を連れてきて。
愛が欲しい少年と愛をあげたい冬柴とで気持ちが一致して、愛を育むのだが交際を反対されて。

いい加減、い…

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キープハート 小説

火崎勇  香雨 

弱気な新入社員

火崎勇さんの初コバルト文庫の本で、精神的な救済と攻めの純愛です。
人に嫌われるのが怖くて自信がない新入社員が出てきます。

謎のバーテンダー・瀧沢終生 抱擁攻め×新社会人・萩原奏 真面目弱気受け
新入社員の奏は人に嫌われるのが怖くて弱気で、上司に嫌われて青息吐息。
奏に好意的な上司に連れていかれた先で、バーテンダーの瀧沢にいきなり指導される。
瀧沢を恐れる奏だが、徐々に誤解だとわかり…

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ロードライト(2) ~様々な光~ 小説

火崎勇  犬養陵一朗 

地に足のついた恋愛

攻・芳村史柾
受・雨宮裕一

ロードライト~冴えた結晶~の続編です。

雨宮の勤める宝石店で、新人デザイナーのコンペがあり、それに参加する新人3人の1人が芳村です。
雨宮もそのコンペが行なわれる展示会に仕事として関わるのですが、参加デザイナーの今田が雨宮に接近してきます。

家出をして行方の知れない弟に似ているから、と雨宮に自分の作った宝石を渡そうとしたり、芳村との関係を疑い「悪い…

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胸の獣 小説

火崎勇  石原理 

胸の中の獣

そうよ!これよ!
こんな、対等な関係を求めて、丁々発止とやり合うような話が読みたかったのよ!!
と、思わず膝を打つような、ツボをつく作品でした。

表題作は、飯島と具志堅がプールサイドで出会って、獣のような駆け引きの末初エチまでで。
ここで終わりなら、私の嫌いな俺様な攻めと、気の強いMネコちゃんのお話。
せいぜい「萌」レベル。
でも、この本は、ここまでが前振りで、この倍の分量のメイン…

1

ブリリアント 小説

火崎勇  麻々原絵里依 

ライバルで親友で、恋人未満

攻・飾沢由哉(29) 日本画家 東和グループ総帥の息子
受・紺野八潮(27) 

飾沢は逞しい身体と全体で捉える絵を描く。
紺野の画風は細かく書き込む「繊細」な画風。

2人の出会いは画壇の新人賞。
飾沢の周囲には「金で賞を買った」と貶す者か、取り入ろうと媚を売る者しかいなかった。
そこに同時に受賞した紺野からの「作品を買いたい」との申し出。
初めは、コイツも自分に取り入ろうとす…

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