花川戸菖蒲さんのレビュー一覧

老舗にもいろいろありまして 小説

花川戸菖蒲  秋吉しま 

謎は残ったまま

花川戸さん、本屋さんシリーズが大好きで全部持ってます。今回は老舗の大手和菓子店の息子×老舗の江戸小紋の染元(零細企業)の息子というちょっと変わった設定。私もちるちる記事での「愛人契約」という単語に興味を持ったクチですが。

結局それはちょっとした誤解だったのですが、2人の店は300年前からの因縁がありロミジュリ要素も入ってるのです。業種は違えど老舗店同士ということで多くを語らずとも話が通じると…

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老舗にもいろいろありまして 小説

花川戸菖蒲  秋吉しま 

私が知ってる「借金のカタに」系の受けと、全然違う!

こちら、融資をして貰う代わりに愛人契約をする受けと、もうBLのテッパン作品になります。

が、私が知ってるこれまでのセオリーと全然違う!
私が知ってる「借金のカタに」系の不憫受けと、180度違う!!

何だろう・・・。
二人認識のズレが面白くて仕方ない上に、なんかひたすら健気でヘタレな攻め(!)が可愛くて・・・。
まさかこの設定で、「健気な攻めが可愛い」と感想を持つ事になるとは思いも…

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ずっと、愛してた嘘 小説

花川戸菖蒲  皇ソラ 

私は大変歪んでいるので、楽しくて楽しくて仕方ないです。

私は、復讐ものと言うのが大好物だったりします。
「嫌いなハズなのに、傷付いた顔を見るとなんで心が痛むんだ・・・」ぐらいの中途半端な復讐心じゃダメですよ。
嫌いな彼を傷付ける事に心底喜びを感じ、そのためなら自分の身体さえ与えるくらいの復讐心と毛嫌いの仕方なんかに大いに萌えるのです。
また、そんな受けには、こちらも歪んでる超執着攻めが来て欲しい。
互いに、これでもかと傷つけ合うのが最高に萌える…

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ケモミミ彼氏~ただし神様~ 小説

花川戸菖蒲  不破希海 

キャラが多様

こちらも表紙買い。
表紙もインパクトが強くて好きですが、口絵が美しくて、お話を完読した後に見ると更に内容が際立ちました。
いつも思うのですが、絵がとても綺麗な先生です!

お話の方、攻めが一族のトップとはいえ、もう少し受けの彼と結ばれるのに障害があってもよかったかと思います。
困難や不幸はあれど、スパダリな攻めがすぐに解決してくれるので
平和な溺愛ストーリーがお好みな方にはオススメです…

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ケモミミ彼氏~ただし神様~ 小説

花川戸菖蒲  不破希海 

和風ファンタジー 王様神様の恩返し

ケモ好きなので購入。思ったほどもっふもふシーンは無くて最後の方にあるぐらい。モフ目当てで購入すると、ちょっと違うと思うかもしれません。(耳しっぽは普段から出てることが多いですがそんなにアピールしてこなかった) 本編のみ310P超+先生のあとがきでした。くそったれな大人が最初の方に少し出てきますが、それ以外地雷はあまり思いつかないです。攻め受けが今一つ好みのタイプではなかったので中立。

お話は夏休…

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視線の刻印~恋に堕とされて~ 小説

花川戸菖蒲  みずかねりょう 

噛み合ってない二人に

主人公は受けの草介なのですが、所々唐突に攻めの心の声が入ってくる。
それが唐突で、しかも誰だかわからない相手に話しかけているような台詞口調で、それにものすごい違和感があり、最初なんだかはまれないかも…と思いました。
そして主人公のことを犬呼ばわりする樫原はなんだか偉そうだなあ~と。

でも、読みすすめれば、この二人のテンポのよいすれ違いが面白いのですよね。
割とすぐくっついちゃうのに、お…

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視線の刻印~恋に堕とされて~ 小説

花川戸菖蒲  みずかねりょう 

素敵なご主人と可愛いわんこ受け

ちょっと腹黒でバリタチな美形攻めと
営業トップで努力家で乗っかられるタイプのタチ…からネコに転向させられる無自覚Mなわんこ受け
視点がころころ変わるので、攻めが腹黒で受けを最初から自分のわんこにする気満々なことは読者にバレバレなのですが
仕事の時以外は天然で鈍感なところがある受けが攻めの一挙手一投足にドキドキしている序盤の雰囲気は笑いと萌えが止まりませんでした
それがちょっと失速したのは受…

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生活部へようこそ! 小説

花川戸菖蒲  梨とりこ 

致命的にキャラ萌え要素がなかった…

小説ではキラキラ青春高校生のお話を読むのは初めてかも…?
なので高校生同士の学園物語はとても新鮮でした。
部活に学園行事に夏休み。青春っていいですねぇ。

青春を感じる流れとしては面白かったです。
が、個人的にキャラクターに魅力を感じることがなく、イライラが勝りました(-ω-;)


受けはコミュ障のボッチ。
自分を変えようと頑張るのは微笑ましく感じたけれど、如何せん行動が伴わな…

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眠り姫からキスを 小説

花川戸菖蒲  角田緑 

ある意味育児BL

手のかからない良い子すぎて、親があまり関わりを持たないまま育ったせいで感情に乏しく、他者を思いやる事が出来ない図書館司書の一ノ瀬と、そんな彼に一目惚れをしたサラリーマン・栖原のおはなし。

何も出来ないある意味子供のような一ノ瀬を栖原が、まるで親のように育てる描写が中心となります。いや親のよう……というより、むしろ育成系ゲームとかに近いかもしれない。
感情すらあるかよくわからない、他者に興味…

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お伽噺は蜜夜に咲いて 小説

花川戸菖蒲  沖銀ジョウ 

BL版和風ラプンツェル

囚われのお姫様(じゃなくて美少年)が王子様に助けられるBL版ラプンツェル。
細かなリアリティはこの際置いておくとして、囚われの美少年=桃彦の健気さと青年伯爵=有儿(ゆうじん)の王子様ぶりを素直に楽しむことが出来ました。

それにしても、囚われの美少年の境遇の悲惨すぎること。(初期版の方の)グリム童話の悪役レベルというか、それ以上に極悪人の桃彦の義父・エドモンドは、桃彦と有儿の偶然の出会いがな…

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