華藤えれなさんのレビュー一覧

黒と白-blanco y negro- 小説

えすとえむ  華藤えれな 

闘牛士兄弟の物語

えすとえむさんと華藤えれなさんの合同誌で、闘牛シリーズの関連作。
漫画と小説が交互に綴られます。

正闘牛士ながら戦績はパッとせず、自らの才能に限界を感じているミゲル。
夜な夜な牛のように男に犯され、性欲を発散させることで自己を保つ彼は、自身に憧れる10歳下の弟にも引け目を感じています。

ある夜、どこか弟に似た風貌の弁護士・ホアキンと一夜を過ごし…というのが小説一話目のあらすじ。

3

あなたは僕を愛していない 小説

華藤えれな  小山田あみ 

ミハイル(攻め)のキャラが。。

あらすじから。

医師同士、留学先のオーストリーの医師、ミハイルと恋仲だった海棠だが、帰国とともに分かれてしまう。
日本では実家の病院を継ぐために、ゲイであるにも関わらず結婚させられそうになるが、事故に遭い執刀出来ない体となってしまう。忘れられない恋人に会いに、単身渡欧するが、ミハイルは冷たく、弟を愛しているから君は愛せないとつきはなされてしまう。

このミハイルがとにかく冷たいので、愛…

3

愛のマタドール 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

父親世代の物語と併せて読むことをお薦めします

闘牛シリーズ2作目は、闘牛士×神父見習いで年下攻め。

攻めのユベールは、頂点に立った瞬間死ぬ、彼を愛した者は命を落とすとの予言を受けたいわくつきの闘牛士。
傲岸不遜ながら、生い立ち故の影ある佇まいにどこか儚さを感じさせる人物です。

受けの颯也は、元は日本で刑務官として働いていた人物。
少年鑑別所で知り合った青年が颯也に依存するあまり目の前で自殺してしまい、それ以来聖職者として禁欲生…

7

神に弄ばれた恋 ~Andalucia~ 小説

華藤えれな  朝南かつみ 

生と死と情念の世界

華藤さんの闘牛シリーズ、記念すべき第1作目。
故・朝南かつみさんが挿絵を手掛けられた貴重な一冊でもあります(続刊の挿絵は葛西リカコさんが担当)。

「魔王」と呼ばれるヒターノ出身の闘牛士・サタナス(年上攻め)と、彼のパトロンで元貴族のアベル(受け)の主従・下克上モノ。

物語は、ある事件で刑務所に入っていたサタナスが出所したところから始まり、その後アベルとサタナスの子供時代へと遡ります。…

6

ルナノベルズ2012 春のらぶらぶv小冊子 特典

6作品の番外編SS

7作品(うち2作品は作者が同じなのでコラボ)の番外編SSが6作品収録されています。文庫サイズより縦長い小冊子に二段組で、1作品につき5ページ書かれています。

かわい有美子先生の「金のフォークに銀の匙」が大好きなので読みたくて、なんとか入手しました。その番外編「ちいさなクマの話」は、三谷の目線で進んでいきます。本編で三谷の入院中に不破が贈ったクマのマスコットの話題から、甘い恋人同士の夜に誘われ…

1

雪豹と運命の恋人 小説

華藤えれな  小椋ムク 

モフモフファンタジー×スポ根の化学反応が楽しい

あらすじ:
ロシア貴族で雪豹の化身・サーシャ(攻め)は、森に迷い込んできた東洋人の子ども・凌河(受け)を救う。
それから12年。
フィギュアスケート選手となった凌河と再会するが、触れたものを氷に変えてしまうサーシャは、凌河に想いを打ち明けられず……

サーシャは100年前に亡くなったロシア貴族。
恋人(前世の凌河)を守って命を落としてしまいますが、冬の女神の力で雪豹の化身として蘇ります…

12

スレイヴァーズ グレイス 小説

華藤えれな  雪舟薫 

シリーズ最終巻

全五巻に及ぶ『スレイヴァーズ』シリーズの最終巻。な、長かった…。そんで、つ、疲れた…。読了後は床に突っ伏してゼーゼーと肩で息するみたいな。最終的に柊一と鷹成の心が通じ合ってよかった。これがバッドエンディングだったら悲しすぎます。二人の幸せを願っていた一読者としても報われないところでしたよぉ。

主人公、倉橋柊一の出自がセレブの上に美青年という設定なので、ストーリー全体に漂う雰囲気はとても華やか…

6

スレイヴァーズ キス 小説

華藤えれな  雪舟薫 

ドラマティックな王道ストーリー

むかーし読んだJUNE小説体験から、ハマったら絶対抜け出せないだろうなと、この世界に返り咲いた数年前も手をつけなかった小説沼。ちるちるを閲覧だけしていた当初より、その確かな眼力から絶大な信頼を寄せていたレビュアーさまにお勧めいただいた作品です。ご回答いただいた時はもう、嬉しさと感激のあまり卒倒しそうでした。この場をお借りして再度感謝申し上げます。お陰さまで順調に沼に沈みつつあります。(ご報告。)

3

生と死(合同誌)(表題作 LA SANGRE DERRAMAD) 小説

華藤えれな  えすとえむ 

闘牛シリーズの原点

華藤えれなさん、えすとえむさんの合同誌。
華藤さんの闘牛シリーズの元ネタとなるエピソードが散りばめられており、商業誌のパラレルワールドのような世界観を楽しめます。

本作で核となる存在は、亡き天才闘牛士ホセ=クルス。
彼の幻影を追って闘牛の道を極める者、彼らを側で支える者たちの生き様が儚く力強く描かれます。

■ LA COGIDA Y LA MUERTE(負傷と死)by えすとえむ

3

サウダージ 小説

華藤えれな  円陣闇丸 

真面目な対決モノ

表紙の奇抜さ(笑)に気後れしていた自分のバカバカ!
面白かったです!
タンゴはもともと男どもがストレス発散で踊ってたところから始まったんで、男同士で踊るのも、女扱いして踊ってるわけではないってわかって表紙の可笑しさも薄れました。
だって円陣蘭丸先生の綺麗な絵で真面目な顔して踊ってるんだもん。

受けが麻薬を憎む日本の警察官で、麻薬を扱うマフィアと薬に負けない「漢」なところがよかったですよ…

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