亀井高秀さんのレビュー一覧

シンプルライン 小説

杉原理生  亀井高秀 

一人悩む主人公

連れ子同士で血の繋がらない兄弟の圭一と孝之。
10年ぶりに再会した二人。
別れが別れだっただけにとまどう圭一に、ごく自然に甘えてくる孝之に二人は再び兄弟のような、友人のような不思議な関係を築いていく。
けれど、孝之への恋心を自覚していた圭一にとってそれはただ甘いだけのものではなく……

ストレートに自分の気持ちをぶつけてくる義弟孝之と、自分も彼を想いながらも孝之への罪悪感や、自分たちの関…

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もしも願いが叶うなら 小説

安曇ひかる  亀井高秀 

主人公も物語も誠実がにじみ出ています

一応記憶喪失モノにカテゴライズしてもいいのだろうか?
ただ、主人公がなくしている記憶はその事故の日の記憶だけ。
一体、彼との間に何があったんだろうか?主人公が昏睡状態の50日間に一体何があったんだろうか?
それが、全て明らかになる時2人は改めて向き合うことができるという、ただ2人だけの物語ではなくて、家族をも含めた物語は、誠実で気持ちのよい話に仕上がっていました。

主人公の奏太は不良に…

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シンプルライン 小説

杉原理生  亀井高秀 

生理的に合わない

主人公の受けが生理的に合わない。
こういった恋愛脳の独善的な人って、実際によくいるので余計に生々しい。
弟に対する態度もひどいけど、前彼に対する態度もひどいと思う。しかも主人公自身は、自分のことで頭がいっぱいで、自分の行動を振り返ることも、反省することもない。口先であれこれ言い訳しているだけで、常に保身に走っているような?
このずるさを、卑怯と感じるか否かで、読後感も変わりそう。

それ…

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リリカルな秘密のかたまり 小説

坂井朱生  亀井高秀 

なんともオトメチックな

玉翠荘の住人、横川のお話です。

今回登場する玉翠荘の住人は、前作「カラフルに秘密をつめて」でオーナーの伊勢と、香椎兄弟以外で唯一登場していた横川と、横川の高校時代から付き合いが続いている友人・三反園。

ある日、横川の働いている店に、三反園がつれてきたのは、横川が高校時代に好きだった鳴瀬。

この横川、生い立ちのせいで、前作の広哉とはまた、違った形ですべてをあきらめていて、後ろ向きで…

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カラフルに秘密をつめて 小説

坂井朱生  亀井高秀 

天然で超鈍

子どもの頃に病弱で、祖父母に預けられて育った広哉。
祖父母には大事にされたが、寝てばかりの生活で、周囲から、そして自分の感情からも一歩引いてしまうような性格。
弟の春親は、父親の期待を、広哉の分まで一身に背負わされて、高校卒業を目前に父親と衝突して家出してしまう。
広哉はある日、家出中の春親にいきなり呼び出され、一緒に暮らそうと、持ちかけられるが、、、

そんな導入で、広哉が暮らしはじめ…

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淡い吐息のそのさきに 小説

坂井朱生  亀井高秀 

なんたって、「マネキンに手足が生えた」朴念仁ですから・・

結構、軽めのタッチのお話です。ちゃんと切ない部分もあって、私としては、まぁ満足感を得た?内容でした。
でも、どこにでも・・ありそうな話といえば・・って感じもしますが・・

とにかく攻めの悟志が「朴念仁」の一言でしょうか!!ヘタレじゃないんです!「朴念仁」ですね~

里玖は元気な人懐っこいキャラですね・・飛島に言わせると「捨てられた犬か猫」だという事ですが・・
最後にはコアラにも…

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淡い吐息のそのさきに 小説

坂井朱生  亀井高秀 

コアラ男というカテゴリーも存在するのだろうか?

甘えん坊で欲しがりで素直で、何か女子じゃない?って思えるような受けちゃんでした。
コアラ男子とでもいいましょうか、攻め様はイケメンだけど口下手な無愛想者です。
イラストも少女漫画そのままにぴったりなんですが、夢見る夢子ちゃんみたいな?
好きか嫌いかと言われれば好きな部類ではないですが、話としてはアリ?
ああー!何でこう疑問形の言葉しか出てこないんだ!?
でも甘い話が好きな人には好き、かな…

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百万の野望 小説

榊花月  亀井高秀 

うーん、なんか、もやもや

お話として、読んでいる時には続きが気になってずんずん読んでいった、
というか、それなり、っていうか、かなりおもしろかったのは間違いないんだけど…。

希世の心の動きだけを見ていれば、十分BLで、展開的にも無理はない、おもしろい、いい作品。
だけど、なんか納得がいかない。
読んでいる最中はいいの、希世に感情移入しているから、
でも、おわりまで読んで、もやもやと欲求不満が残った。

希…

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シンプルライン 小説

杉原理生  亀井高秀 

じりじりとして煮え切らない

圭一の態度が煮え切らない。
好きなのに兄弟だと疑って、孝之を拒否するけれど、孝之の押せ押せなアプローチに流されちゃって「これで終わりにする」って抱かれたり。
兄弟だからっていうことだけで、諦めない情熱的な孝之の求愛を拒むのは、ちょっと弱い気がするんですよねぇ。
もっとはっきりと圭一の狡さも描かれていたら、読後の印象も変わっていたような……。まぁ、圭一があまりに狡かったら、読者の共感が得られな…

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シンプルライン 小説

杉原理生  亀井高秀 

絡みのシーンの挿絵が文章に追いついてない

親の再婚で義理の兄弟になった後、離婚・・・音信不通
そして再会したというお話なんです。

まあ・・・杉原節ですから
最初からお互いの好きという気持ちは駄々漏れ。
弟の気持ちを悟った上で兄から弟に手を出します。
合意なんだろうけど
弟を完全な“被害者”にしたいために
兄しか触っちゃダメ!プレイ・・・どんだけ拷問w
なんか弟のためとかいいつつも、ものすごい棘を刺して
姿を消してしま…

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