久我有加さんのレビュー一覧

明日、恋におちるはず 小説

久我有加    一之瀬綾子 

過保護すぎる!

攻め、受けどちらも見た目と性格のギャップがあるんですが、結構よかったですね。
王道的な内容ではありましたがw

創吾の過保護っぷりがどうも気に入らない夏海は、創吾に対してうざいと思い、ちょっとと冷たく接していきます。いかし、創吾が自分に離れていって欲しいのかどうかと悩み始め…?!

という展開なんですが、まあなんか展開は見えてしまいましたが、夏海の可愛さにはちょっとヤラレマシタw
てか…

1

落花の雪に踏み迷う 小説

久我有加  門地かおり 

久我さんの時代モノ

花街で芸妓の子供として生まれ、ずっとそこで生きてきた男と、資産家の男のお話です。
かつて駆け落ちを約束した男と、二年ぶりに再会する主人公。
約束の場所に現れなかったその男を、主人公はずっと恨んでいたのだ。騙されたと思っていたから。
二年ぶりに会った彼は、昔と同じように愛を語るんだけど、主人公はなかなか信じられない。

面白かったです。
花街を舞台にしたお話は大好きなので(といっても、主人公は用心棒…

2

月よ笑ってくれ 月も星もない2 小説

久我有加  金ひかる 

オールスター続編

漫才コンビ「パイロットランプ」のお話です。『月も星もない』の続編。
『何でやねん!1、2』に登場する「バンデージ」の二人も脇役としてがっつり登場する、ゴージャスな一冊になってます。
この作品単独でも読めますが、上の三冊を先に読んでおいたほうが、より楽しめると思います。

すっかり売れっ子芸人として忙しい日々を送る二人ですが、ひたひたと迫るお笑いブーム終焉の空気のなかで、ネタを見せられる仕事が減って…

0

スピードをあげろ 小説

久我有加  藤崎一也 

多田リターン

『春の声』に登場した、名脇役の多田が帰ってきました。
正直『春の声』じたいは、久我有加さんの作品のなかでもあまり面白くなかった小説なんだけど、多田のキャラは好きだったので、帰ってきて幸せになってくれて嬉しいです。

主人公は大学生の裕志。
気楽な次男でチャラチャラと遊び暮らしてたんだけど、長男が家出したせいで、家業を継ぐための修行をさせられることになる。
そこで出会ったのがオーナーの多田です。
こ…

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何でやねん!(2) 小説

久我有加  山田ユギ 

漫才バンザイ、続編

お笑いコンビ『バンテージ』、結成約10年目のお話です。
『何でやねん!1』では、まだピチピチの15歳だった二人は、もう24歳になってます。
順調に売れたわけではなく、まったく売れない苦難の時代があり、そのためにドラマに出演し、顔だけのコンビと言われたり、いろんな苦労を重ねてきたことが、冒頭語られています。
そしてやっと巡ってきたチャンス。
そのチャンスを前に、高揚するよりも、プレッシャーで潰されそ…

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何でやねん!(1) 小説

久我有加  山田ユギ 

漫才バンザイ

のちにカリスマとして若手漫才師の憧れの星になる、漫才コンビ『バンデージ』の高校時代の話です。(『月も星もない』等で)
漫才が主題ということで、コメディ色の強いドタバタな作品になってるのかなと思いきや、意外や意外、受けの過去の笑いに対するトラウマを中心とした話で、コミカルではありますがドタバタではありませんでした。
面白かったです。

主人公の相川には、関西弁を理由に笑われイジメられた過去があり、笑…

1

それは言わない約束だろう 小説

久我有加  桜城やや 

夢破れる人もいる

『何でやねん!1・2』『月も星もない』『月よ笑ってくれ』で、明日のお笑いスターを目指して夢をつかむ芸人コンビのお話を書いてきた久我さん。
今回は、夢破れる芸人さんのお話です。『何でやねん』や『月』に出てきたコンビも、話のなかだけで登場します。
もう自分の才能を見切ってるんだけど、迷いつつもズルズルと続けてしまっている。

主人公は大学生。
『夢を諦めないで』という大学生も正しく、『夢をあきらめんな…

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あどけない熱 小説

久我有加  樹要 

久我有加さんに惚れました

久我有加さんに惚れました。感動しました。
今まで読んだBL小説のなかでも、10本の指に入るぐらい、大好きな小説になりました。
読んでるあいだずっと、胸の奥がジリジリと焼かれるような感覚がしてました。
とくに前半の少年時代編が好きです。
主人公は中三の少年。
勉強ばかりしてる毎日のなかで出会った、カイネという五歳年上の青年に惹かれる。
カイネに癒され、カイネの懐に入り込み、カイネの闇を知る。
まだ無…

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春の声 小説

久我有加  藤崎一也 

関西弁と関東弁

関東に移動させられたコテコテの生粋の営業マンの苦難と、彼を慕ってる部下の関東人の恋のお話です。
私は関西人なんですが、『そこまで文化的カルチャーショックはないやろ』って部分を書いてるのが面白いですねw関西のお笑いタレントも小説家も、関西の土地柄を誇張して言ったり書いたりしてる面があるんだよねー。(といっても、関西人じたい、その誇張を楽しんじゃってるんですがw)

ストーリー的には、もう一捻り欲しか…

1

光の地図 小説

久我有加  蔵王大志 

んんー

うーん、イマイチでした。
寒いというか寒いというか寒かった。うん。
『キスの温度』の続編というか、主役カップルを交替してのスピンオフ作品です。
『キスの温度』と同じような読後感でした。
攻めのウジウジした部分、グルグルひたすらマイナス思考してる部分が、イラついて仕方なかった。「冷静沈着でよく考えてから行動する」というより、「石橋を叩きまくって、小さなひび割れ見つけて、無意味な大騒ぎしてる」って感じ…

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