金ひかるさんのレビュー一覧

FLOWER(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

いつでも探している、君の姿を

木原音瀬のファンを自負する私だが、植物三部作の中でもっとも
好きな作品がこの『FLOWER』 だ。 手持ちのBL小説の中でも、
何度も読み返した数少ない作品ではあるがしかし、
決してひとにはすすめられない。 というのも、
攻め・谷脇の鬼畜にも悖る所業の数々に立腹される方も
多いのではないかと思うからだ。 私自身は、遊びと称して
嫌がる松本に3Pを強要した場面には、流石にドン引きした覚え…

6
非BL作品

風水―FUSUI―鬼の風水(8) 小説

岡野麻里安  金ひかる 

やっと...

8巻目にして体を重ねるまでになったか~と思えば、
昔懐かしの朝チュンって結果でちょっと残念でしたが、
岡野さんの作品ではこれだけでも十分で、逆にイロイロ自分で
想像する方が楽しかったりもします。

エロが多いBL作品ばかり読んできたせいで、
ピュアな作品を読んでると物足りない思いの反面、
「最愛の少年」や「そっと重ねた手」等の表現に
いちいちキュンキュンきました。
たまにはこんな…

2

ロマンス作家は騙される 作家・羽根くんシリーズ 小説

榎田尤利  金ひかる 

渦中にいるはずの主人公が、まったく活躍しない。ゆるゆると流されるだけ。

『ハードボイルドに触れるな』の続編。

気弱で無防備なモテ受け小説家と
10年愛の親友で編集者と
カリスマ整体師の
三角関係。

受けは、流されすぎでどちらの愛もゆるゆると受け入れる性悪。
しかも自分で性悪かも?ってわかっるくせに
気弱でやさしいみたいに書いちゃってるのが
もぉ、私の趣味じゃなかった。
27歳という年齢のわりに身体が子供みたいな金ひかるさんの挿絵も
趣味じゃ…

0

ハードボイルドに触れるな 小説

榎田尤利  金ひかる 

自信がない無意識なモテ受けは好みじゃないなぁ。

売れない小説家が主人公・羽根
それを学生時代から支えている親友で出版社の編集・神楽坂
そして・・・
羽根の身体の凝りをほぐすためにカリスマ整体師・千疋が登場します。

羽根を真ん中に親友と整体師と三角関係になるんですよ。

コミカルとシリアスがごっちゃまぜで
三角関係と10年愛と運命愛とごっちゃまぜ
そしてゲイとかレズとかも入ってるんです。
榎田さんだから、うまいことまとめては…

1

小さな花束を持って 小説

池戸裕子  金ひかる 

寄りかかるのではなくて、支えたい

劇団生でも人気の攻めと、ただの一般人の受け。
側で支えたくても支える事が出来ない立場の違いや、無力さに苦しくなります。
乗り越えるまでの苦難が激しいだけに、山を乗り越えた瞬間の充実感が格別でした。

有名劇団の研究生・宗馬達之(27)コンプレックス傲慢不器用攻め×大学生・清水七生(19)素直健気受け
病気で亡くなった幼馴染の静の墓の前で、通夜にも葬式の時にも見かけなかった男が立っていた…

0

人でなしの恋 小説

かわい有美子  金ひかる 

三角関係、でもいまいち観念的

BLとしてはわたしには、タイトル↑につきます。
友人である3人がいて、花房(攻め)×仁科(受け)+黒木(仁科は黒木は花房が好きだと思っており、花房は黒木は仁科を好きだとおもっている)---という構図です。
花房は友人である黒木を裏切っていると罪悪感に悩むのですが、頭であれやこれや観念的に悩むだけで、黒木が恋を阻むようなエピソ-ドも特になく、うしろめたい気持ちのまま関係を持ち、結ばれます。お話が…

2

ゆっくりまっすぐ近くにおいで 小説

渡海奈穂  金ひかる 

バツイチ受けの元妻が酷いと、受けの印象も悪くなる。

渡海奈穂さんは印刷所のバイトをしてたらしく
小さい印刷所の仕事については現実的なんですけど
人物の設定は、受けが魔性という非現実的な感じで
誰もが、受けの外見に惑わされ内面とのギャップに去っていく中
突然現れた営業マンの攻めは、内面ともに受けに一途に惚れてくれたから
受けもほだされた?と、いった感じでした。

受けがバツイチ設定じゃないほうが個人的にはよかったな。
元妻がキチガイな…

1

コンティニュー? 小説

いつき朔夜  金ひかる 

心がポカポカ、珠玉の読後感

デビュー作だけあって現在と比べるとやや荒削りな印象ですが、いつき作品の中でかなり好きな話です。
家族愛っていうのがツボどストライクだったっていうのもありますが、本を閉じた後の心がポカポカと暖まるような読後感がとにかく大好きで、その幸福感に思わず神評価を捧げちゃうほど。時々発作のように引っぱりだしてしまいます。

ゲーム会社社長・藤堂×嫁に子供を置いて逃げられ無職になった青年・絢人の、愛人契約…

4

月よ笑ってくれ 月も星もない2 小説

久我有加  金ひかる 

漫才ブームの栄枯盛衰

「月も星もない」の続編です。
パイロットランプは、全漫優勝後売れっ子になり、深夜TVでやっていたネタ番組もゴールデンに移動となり、張り切ってネタ作り、収録をしている最中に…

芸人の浮き沈み、それをも凌駕する、漫才ブームそのものの終焉、と
先行きに対するお互いの意見の食い違いから、すれ違いはじめる二人。
互いに別の人間に癒しを求めて、恋人としての別れを決心するのですが、

前作という…

2

月も星もない 小説

久我有加  金ひかる 

漫才師シリーズです

お笑い界を舞台にした作品です。
「なんでやねん!」の「バンデージ」の二人は34歳、売れっ子漫才師の地位を確立しています。
この作品の主人公・城坂は、そんなバンデージに憧れている24歳。
高校時代からの相方・棚瀬にいきなりコンビ解消、というか、漫才をやめると一方的に告げられて…というところから、物語は始まります。
表題作は、コンビ解消を告げられ傷心の城坂と、同じように相方と別れたばかりの秀永…

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