いつき朔夜さんのレビュー一覧

初恋ドレッサージュ 小説

いつき朔夜  周防佑未 

攻めのツンデレっぷりが王道すぎて可愛い

大学の馬術部を舞台にした作品です。
馬の知識は皆無ですが丁寧で細やかな描写で情景が目に浮かびます。
馬の賢さや優しさが随所に感じられて馬に惚れました!(そこ?)

生き物と心を通わせる喜び。
大変なときもあるけど世話を楽しむ。

オシャレなセレブ攻めと田舎モノの庶民受けで環境は対象的ですが
"馬が大好き!"という根本が同じで通じ合ってく姿がとても良かったです。

0

神凪の恋 小説

いつき朔夜  富士山ひょうた 

25歳のDT神主

可愛かったです。恋に不器用な感じでキュンキュンしました。受けは失恋の痛手からほぼ無人島みたいな女人禁制の島に社の神主として赴任しています。不便な場所なので1か月の所、3か月に延長までして。

そこへ社の改修のため宮大工達一行の男衆が5人ほどやってきてその中にいた宮大工の息子で一級建築士の攻めのダーリンに出会います。最初は神社のしきたりなどで揉めていましたが、ポンポン言い合っているうちにお互いに…

2

シェイク・ミー・テンダー 小説

いつき朔夜  本間アキラ 

人の縁

いつきさんの本は『午前5時のシンデレラ』しか読んだことがないのですが、こちらも北九州が舞台ですね。地方都市の歓楽街?や商店街の空気が伝わってきます。ヤクザの身近な街なのでしょうか。

人の縁の不思議さ深さを感じさせるお話でした。

青磁の辛い過去と汚れたと思い込んで自分を大切にしない生活。
再会した大悟に救われ助けられ縁を感じます。
青磁も大悟親子の危機をフォローしましたからね。

2

小説ディアプラス創刊50号記念「書き下ろしプチ文庫」 特典

後日談の甘さ堪能

本編の番外編15作品の小冊子です。

本編が未読だと「ふーん仲良しだね」だったんですが、本編を読んでから読むと、後日談の二人の甘さにジタバタしそうになりました。

私が一番印象に残ったのは、「溺れる人魚」の番外編「ひとりじめ人魚」です。反省したとはいえ、遊び人の桂(攻)に本編読了後もなんとなく不安を抱いていたのですが、眞生(受)にメロメロだという心中が分かり、ホッとしました。これ、これが欲…

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シェイク・ミー・テンダー 小説

いつき朔夜  本間アキラ 

親の愛情にジンワリ

作者さんの地元を舞台にしているだけあって
地域名や方言がスルスル馴染みます。
九州はとっても好きな土地なので読んでて楽しいです(^^)


攻めは仕事の帰りに狩りと称して暴力を振るう少年らに遭遇。
腕っ節がシッカリしてて、夜回り隊に所属し、地域の防犯ボランティアしている攻めは助けに入り、襲われていた受けと出会います。どこか見覚えのある顔で記憶を遡ると、かつて攻めが気まずい場面に立った時…

3

霞ヶ関ラヴァーズ 小説

いつき朔夜  高階佑 

エリート同士がライバルから恋人への道のり

『スーツの似合う美形のエリートが切磋琢磨する中で生まれるLOVE』というシチュエーションがたまらないという萌え属性を持っている私にとって美味しそうな作品だと思って手に取りました。

同期入庁で正反対な性格ながら同期中のツートップと言われる優秀な二人。
一目会ったときからお互い意識しまくりで恋が芽生えるのも時間の問題か、と思ったところに逸見の海外研修、そしてエリートコース一直線かと思っていたと…

1

コンティニュー? 小説

いつき朔夜  金ひかる 

赤ちゃんが可愛い

主人公は、妻に逃げられ、乳飲み子を抱えて途方に暮れるサラリーマン・絢人。職まで失った彼の前に現れたゲーム会社の社長である藤堂と、成り行きから愛人契約を結ぶことになります。

カラダから始まる関係…な子育てBL作品です。いつき朔夜さんの初期作品で、絢人のキャラクターがよく掴めないままお話が進むとか、ストレートの藤堂が同じくストレートの絢人を愛人にしようと決めるほどの情熱がどこにあったのかよく分か…

2

GIトライアングル 小説

いつき朔夜  ホームラン・拳 

ラクシュミー!!!

お散歩できる距離に中山競馬場があり、年に数回、有馬記念には欠かさず足を運んでいます。そのためスポーツBLとしてご紹介いただいたこの作品はとても面白かったです。BLとしての萌え半分、主人公の清見が乗ることになるラクシュミ(競走馬)への萌え半分…かなぁ。

清見とラクシュミ、そしてラクシュミの馬主である星生との出会いや、清見の幼なじみである厩務員の亮太との切磋琢磨の日々、星生との駆け引きを経て、ク…

1

征服者は貴公子に跪く 小説

いつき朔夜  金ひかる 

タイトルはちゃんと最後まで読みましょう

イラスト買いしたものの、あらすじで躊躇して積み本箱に入っていたのを発掘。
「征服者」とか「傲慢」とか、私としては地雷臭芬々な単語で、
没落貴族の居城を買い取った傲岸な日本人実業家が「あなたも込みで城を買ったのです」とか言っちゃったら、普通は有無を言わさず陵辱コースって思うじゃない。
ところが全然そうじゃなかった。
攻めの牟田のキャラ付けとしては「無表情ながら冷血漢ではない」の方が肝で、無表…

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ウミノツキ 小説

いつき朔夜  佐々木久美子 

珍しい題材でした

佐々木さんの挿絵目当てに購入しました。
初読み作家さんです。
文章は読みやすく、結構一気に読めました。
昔、瀬戸内海の覇者であった水軍の言い伝えが可能かどうかを実際に航海して実験してみるという、BLでは珍しいお話なのではないかと思います。
ほんとに偶然なのですが、このお話を読む直前に村上水軍に由縁のある地の近くを旅行してきたところだったので、余計に興味深かったです。
男らしい攻め様と、過…

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