商品説明

小説ディアプラス創刊50号記念
ディアプラス作品の番外編集。

作品情報

作品名
小説ディアプラス創刊50号記念「書き下ろしプチ文庫」
著者
和泉桂  一穂ミチ  いつき朔夜  岩本薫  久我有加  栗城偲  木原音瀬  小林典雅  桜木知沙子  砂原糖子  月村奎  鳥谷しず  名倉和希  松前侑里  渡海奈穂 
媒体
特典
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
小説ディアプラス50号応募者全員サービス
4.3

(6)

(2)

萌々

(4)

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
26
評価数
6
平均
4.3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数3

後日談の甘さ堪能

本編の番外編15作品の小冊子です。

本編が未読だと「ふーん仲良しだね」だったんですが、本編を読んでから読むと、後日談の二人の甘さにジタバタしそうになりました。

私が一番印象に残ったのは、「溺れる人魚」の番外編「ひとりじめ人魚」です。反省したとはいえ、遊び人の桂(攻)に本編読了後もなんとなく不安を抱いていたのですが、眞生(受)にメロメロだという心中が分かり、ホッとしました。これ、これが欲しかったの!

「何でやねん!」の番外編「残さず全部召し上がれ」は、芸人シリーズで繋がりがある「月よ笑ってくれ」に登場した相川が城坂におはぎをふるまう場面のその後でした。相川のおはぎは自分のものだと言う土屋が微笑ましくてニヤけてしまいました。

「パラスティック・ソウル」番外編の「パラスティック・ソウル last higbillua」はハイビルアの最後の一人の話でした。

0

皆さんそれなりにお幸せなようで

記念誌的番外編詰め合わせ本のお約束通り、どの作品もその後のふたりの甘あま生活のお話です。
収録されているのは、結構以前に発行されたものから、割と最近発行の物まで15編。
そのうち既読の作品は6本でした。
既読作品でも、結構古めの物が多い感じ。
っていうか、
「あれ?この本ってそんなに以前にでたんだっけ?」
的な、
なんだか、月日の経つのが早いなぁってしみじみしちゃう。
既読作品だと、「言ノ葉ノ花」で7年前、「何でやねん!」なんか9年前に出た本。
「何でやねん」はもう既刊の状態だったのを読んだけど、「言ノ葉ノ花」の方は、確か新刊発売時に買ったような記憶が、、、、。

この中で、いちばん笑えたのは小林典雅さんの「Wバカップルデー」。
2組のカップル4人で一緒に温泉へ一泊旅行。
受けの子同士は元もと友達だけど、ほぼ初対面の攻め同士、お酒も入って、大お惚気合戦が始まって、段々話は際どい方へ、挙げ句の果てにあわや・・・。
バカだ、
この攻め二人とも、どっかネジ飛んでる。

とにかく、皆さん、それなりにお幸せなようで、よかったね。

3

結ばれてもなお、心配は尽きない

一穂ミチさんのみ既読でしたので、大変申し訳ございませんが
『シュガーギルド』番外編のみのレビューとさせていただきます。
(お目当てだったものでw)


『sugar and spice』
達生の部屋で寛ぎながら、何気なく車買おうかな、と和がもらした一言で
思わぬ冷戦状態になる二人。
自分の車ってやっぱりいいなと言う和に対して
「原油は上がってるし、維持費もかかる。寮には駐車場がないから
ますます金がかかる」だなんて
全否定に近い事しか言わない達生に、和はぷっちーんw
仁科からの同時に来た呼び出しメールに
ソッコーで“行きます”と返事をして出掛けようとします。
慌てて同行する達生ですが…。

仁科は和の新車購入にかなりノリ気で
ディーラーを紹介しようかなどと言いますが
散々和に否定的な事しか言わなかった達生は
仁科とならF1話に花を咲かせて…。
なお一層和は不機嫌になってしまうのです。
仁科と和の仲を疑ったのも、
あながち間違ってないのかもと思わせられるほどの
二人の空気感。


一度また二人で達生の家へ帰ってきたはいいけれど
結局和の言い分は何一つ聞いてくれない達生に腹を立て
「決めました、あした車買います。そして助手席には絶対清坂さんを乗せない」
精一杯の反抗も「何席にも乗りたかないよ」という一言で
また火に油を注がれてしまいます。
でも、それはただ単に和の運転力の話ではなくて…。
車を運転するという事は、常に危険ととなり合わせで
大なり小なり事故の可能性はいつだってつきまとう。
それを達生は心配しすぎて和に車を持って欲しくなかったのです。
…わからなくもないけど、バイクよりは心配ないじゃないかと思うのですがw
大事な人だから、出来るだけ危険から遠ざけたいのもわかります。

本心をようやく知り、愛しさに包まれるも
レンタカーでドライブぐらいなら譲歩してくれるかな、
なんてベッドで思うあたり、なかなかしたたかな和w
でも“もしもの時も、ふたり一緒だったら構わないでしょう”
なんて思うなんて、惚れてますねぇ……。
それを口にしたとしたら、
達生は怒らず笑ってくれるんじゃないかと私は思いました。
永遠に二人ではいられない、別れは必ず来るからこそ、
こんなにもお互いの想いを交差させて抱きしめあう大切さ。
素直になるのって大事ですね…。

10頁でしたのでHはありませんでしたが
歳の差カプは今でも幸せそうです。良かった!!
達生は年上ゆえの余裕さと、若い恋人を持つからこその危惧。
和はどうしたって歳の差は埋められない、でも好きでしょうがないのに
子供扱いされるのが我慢ならなくてつい反抗的な言葉を言ってしまうジレンマ。
変わってなくてじんわりしました。


ミチさんのコメントで、
「和はそのうち、北の大地でレンタカーぶっ飛ばして
おじさんをひやひやさせるはず」とおっしゃっていて、
若いながらも頑固で引かない和が可愛く思えました♪
でもあんまり達生の寿命を縮ませないで欲しいなぁw
お手柔らかに!

本編から二年も経ったんだ!!と驚きましたが
あのゆっくりじっくり結ばれるラブストーリーを
また読み返したくなりました。

5

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