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表題作ハッピーボウルで会いましょう

不動産会社の専務 中條則之 29歳
プロボウラー志望の男子 松田風斗 19歳

その他の収録作品

  • 愛と夢と先生と
  • あとがき

あらすじ

プロボウラーを目指す風斗(ふうと)は師匠からセクハラを受け、あわやというところで逃げてきた。
戻った地元で思い出のボウリング場が潰されそうだと聞き、不動産会社の責任者・仲條(なかじょう)に救済を直訴。
そこから仲條にボウリングを教えることになる。
顔を会わせるたび、仲條から「かわいい」と言われ、ドキドキしてしまう風斗。
師匠にされたキスは嫌だったけれど、仲條のキスはそうじゃなくて……?

セレブ攻×元気受、年の差ラブ

(出版社より)

作品情報

作品名
ハッピーボウルで会いましょう
著者
名倉和希 
イラスト
夏目イサク 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403523236
3.5

(28)

(6)

萌々

(9)

(10)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
97
評価数
28
平均
3.5 / 5
神率
21.4%

レビュー投稿数7

前向きな主人公に好感度◎

何も考えないで楽しめる前向きな作品で、楽しかったです。
攻めが見たことないくらいへたれで、それが飛び抜けていました。

主人公は地域住民に愛されているのがわかる明るい男の子で、組み合わせは個性的だったと思います。
ボウリングがテーマのお話というのも珍しくてよかった。
ボウリング、ほとんどしたことないので、プロっていうものがあたり前ですが存在するんですよね。全く知らない世界のお話で興味深かったです。

歳の差カップルものが好きなのですが、中條は29歳と思えないほど雰囲気はオヤジ攻めっぽいというか^^;
若い風斗相手にかわいいかわいいと悶えて、優秀なのに風斗に冷たくされたら凹んで屍のようになってしまう…
最後までカッコイイなんて言葉とは無縁のキャラでした。
歳の差カップルで受けが子供で庶民、攻めが大人で高給取りの場合の「大人」はカッコイイものだという固定観念があったので、驚くほど新鮮なお話でした。

中條がへたれすぎてカッコイイとか萌えとはまた違ったんですが、前向きに頑張る風斗がかわいかったのと、職業ものとしても楽しめたのと、地域密着型のお話が大好きなのでお気に入りの作品です。
夏目イサクさんのイラストも雰囲気がピッタリでよかったです。

1

年下受けにジタバタする百戦錬磨の年上攻め

百戦錬磨の攻めが純粋無垢なスポーツ少年に初めて本気の恋をしてジタバタするお話ですね。

風斗かわいい、かわいい、かわいい!
私も仲條と一緒に興奮してしまいました。

仲條がこう見えて実は風斗にけしからんことを仕込んでるんですね。何も知らない初な風斗はそんなこととは知らずに教えられるまま言われた通りにおねだりしたりプレイに付き合わされて…。
いけない大人ですね、仲條(笑)

ハッピーボウルが無事にわりとあっさり窮地を乗り越え、風斗にもプロに推薦して指導までしてくれる青木プロを紹介してくれ、青木の近所の分譲マンションを賃貸だと紹介してくれ、何もかも面倒みてくれた大人の攻め。年下受けを溺愛する大人攻めの醍醐味ですね。

夏目イサクさんのイラストともぴったりで二人が動いているコマが頭に浮かびました。

真っ直ぐで可愛いボーリングのプロを目指す風斗と彼に骨抜きにされた10歳年上の受けの夢を全力で応援する仲條に癒されました。
お互いわりと一目惚れな感じでしたよね。
ボーリングを教えてお互いの人柄にもひかれ、事件はあったものの無事に恋人になり、存分にイチャイチャや主に仲條の嫉妬なども堪能できました。

楽しかったです。ハッピーボウルが無事に再建することを願ってます。

1

恋は盲目?

名倉作品といえば童貞とオヤジ、と勝手にイメージしているのですが(笑)今回は童貞男子でした(ただし受)♪
しかもプロボウラーを目指す男子で、師匠にセクハラされて怒りと嫌悪感で逃げ出し実家へもどってくるという設定。
しかし、要点は童貞男子ではありませんでした。
プロボウラーを目指し、寂れて親会社にも見放されて売却閉鎖されそうな、自分を育ててくれた地元のボウリング場を盛りたてたいと願う主人公の希望と、それに絡んできたボウリング場の運命を握る不動産会社の専務がその主人公に一目ぼれするという展開の中の、その専務のキャラクターでした!
主人公メイン視点ですから、通常主人公がドタバタするのが割とあるパターンなのに、今回は攻めとなる御仁が。
彼が話のユーモアの源であり、彼に仕える秘書というキャラも見逃せない重要人物。
この二人の絡みが面白くおかしい話でもありました。

師匠のセクハラで地元に戻ってきた主人公・風斗がすぐに知ったのは、自分が慣れ親しんできたボウリング場・ハッピーボウルの経営難にようる閉鎖。
その鍵を握る不動産会社が来るというので幼馴染と共にその場に向かうと、
その不動産会社の責任者であり専務の仲條に一目ぼれされ、ボウリング場の存続もあり彼にボウリングレッスンをするはめになる風斗。

「一目ぼれ」これほど簡単で強力な理由はありません(爆!)
風斗会いたさに、それまでのらりくらりな仕事で秘書に尻を叩かれていた仲條は、ガンガン仕事をこなす人に。
風斗とうまくいかないと仕事に支障が出るしで、秘書の竹橋は色々おぜん立てをしてくれることになりますから、この秘書がいい感じで存在しているのですヨ。
一体どういう人脈で、風斗の為にプロのツテをたどってくれたんでしょうね?その辺りも気になるところですが・・・
ボウリング場のことも風斗が絡むとあって、なんとな~くw
あとは風斗の頑張りにかけるしかありませんね♪

師匠にされたキスは嫌で仕方なかったけど、仲條にされたキスは嫌じゃなかった。
風斗は、まっすぐで純粋でちょっと世間に疎い皆に愛されて守られてきている男子な雰囲気(実際そうだが)満載の人なんで、結構仲條に流され&ほだされでいってしまっているかもしれません。
そんな点で恋愛の機微を求めると、ちょっとスムーズすぎて、、という部分もあるかもしれないのですが、コメディと思えばこの簡単な展開はけっこうアリだったりするので、面白おかしく読んでいる分にはさほどきになりませんでした。
とにかくキャラを楽しむ。特に仲條のアップダウンを楽しむ♪それにつきるのでは?と。

そして本編後、秘書の竹橋の紹介で新しいプロの元へプロテストの推薦をもらうべく弟子入りする風斗と仲條の姿が描かれるのが【愛と夢と先生と】
ここでも仲條がヤキモキしまくって、先生になった青木プロに嫉妬して怒鳴りこんでました(笑)
この青木プロのキャラというのが、アニキ風イメージだけど何だか心の広い物事に動じないというか、淡々としたキャラだったので主人公達に波瀾をもたらすものではなく、いや、ひょっとして仲條のテンションにドン引きしているのでは?なんて思えたりもするのですが(笑)
ここでも、風斗可愛さとラブMAXで中條張り切ってました。
風斗はやはりお坊ちゃん育ちというわけではないでしょうが、可愛がられなれているのかもしれないですね。
素直に愛情は受けておくタイプというか?何か得な性格な気がします。

この本1冊の中でハッピーボウルの行く末や、風斗の未来の結末までは描かれませんでしたが、きっとあの手この手で仲條が奔走して風斗が呆れかえった怒ったりして仲條が落ち込んで反省したりとか、そんな波瀾を含みながらハッピーボウルは昔のにぎわいを取り戻すのかな~?なんて想像いたしました。
なにも考えずに、単純に面白い♪と思えた作品です。

4

お花畑思考の攻め様がgood

ボウリングが題材のラブコメ風なお話で攻め様が始めの印象とどんどん変わっていく様が
本気の恋にヘタレ気味になって受け様が可愛くて仕方ない気持ちが熱く伝わる作品。

10歳違いの年の差カップルでもあるから攻め様の溺愛ぶりが理解出来てしまうかも。
仕事が出来るエグゼクティブって雰囲気の攻め様が恋に溺れる姿は愛おしい。
年下の受け様が思わず可愛いと思う大人の男、読み進めるうちにかなり情けない事に
なって行くけれど、それがまた良かったりする。

内容はプロボウラーを目指していた受け様が師事していたプロボウラーにセクハラされ、
実家に逃げ帰った事から始まります。
受け様の地元には受け様が幼い時から通っていたボーリング場があって、まさに夢を
目指す一歩となった思い出の場所でもあります。
そんなボウリング場が経営難で倒産の危機に陥っていて、資産管理をする不動産会社の
人物が来ていると知り、受け様は幼なじみと共に思い出の場所を潰そうとしている
攻め様を見に行く事になり、そこで初めて出会うのです。

初対面から馴れ馴れしい態度をとる攻め様に猜疑心を抱く受け様ですが、受け様の言葉を
バカにすることなく耳を傾けてくれる攻め様に反感が薄れる。
そして、ボウリングの楽しさを知ってもらう為に運動音痴の攻め様に個人指導しながら
徐々に親しくなる中で攻め様に交際を申し込まれる。
男同士だと戸惑う受け様だが攻め様に気持ちが傾いていた時に、誤解から仲たがいをする。

攻め様の必死の行動で思いを確かめ合い相愛になるお話ですが、愛の重さは攻め様が
ダントツで重い気がしますね。
受け様にフラれたら生きていけないかも知れないと最後まで読み終わると心配しちゃう。
受け様の言葉一つで一喜一憂してしまう攻め様が可愛かったです。

1

さくさく読めます!

夏目イサク先生のかわいいイラストに惹かれて読みました。
イサク先生の作品ではセレブな正統派なかっこいい攻というのも
あまりないように思ったので珍しいイラストが見られるんじゃないかな?
と期待したんです。イサク先生のセレブ攻、雰囲気良かったです!

ストーリーは適度に問題が起き、解決に向かってがんばる!
ボウリング場の存続については思い切り私情を挟んでいるので
現実感はないですが、まぁ細かいことは気にしなければ・・・。

秘書のフォローがどのようになされたのか?明かされていないのは
実は別作品へつながるの??と深読みしてしまうのは私の悪い癖かもしれません。
この秘書のキャラクターもなかなかいいのでついそう勘ぐってしまいました。

活字苦手な方でもさくっと読める作品じゃないでしょうか?

0

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