言ノ葉ノ花

kotonoha no hana

言ノ葉ノ花
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神127
  • 萌×266
  • 萌45
  • 中立16
  • しゅみじゃない16

263

レビュー数
46
得点
1050
評価数
270
平均
4 / 5
神率
47%
著者
砂原糖子 

作家さんの新作発表
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イラスト
三池ろむこ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
言ノ葉ノ花
発売日
ISBN
9784403521690

あらすじ

三年前から突然人の心の声が聞こえ始め、以来人間不信気味の余村。ある日彼は、自分に好意を持っているらしい同僚の長谷部の心の声を聞いてしまう。罪悪感を覚えつつも、言葉で、“声”で、一途に注がれる愛情が心地よく、余村も長谷部を好ましく思うようになる。そしてついに長谷部の告白を受け入れるが、余村が心の声を聞けると知った長谷部の反応は意外なものだった……。切なさ200%!! 胸に迫るスイートラブ☆

表題作言ノ葉ノ花

長谷部修一/白物販売員/25歳
余村和明/パソコン販売員/29歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数46

神様のイタズラに翻弄される

BL小説初心者としては有名作家さんの有名作は読んでおかねばなるまいと手に取った本作でした。

人間なんて、表の顔と裏の顔があって当然。
毒々しい事を考えている人だってたくさん居るでしょう。
そんな負の感情まで流れ込んでくる環境の中で、すっかり疲弊し諦観の域に達していた余村に流れ込んで来た温かい好意。
特殊な能力がなければ、生まれていなかった関係が始まるというストーリーでした。

再び普通の生活に戻れた余村が、なんやかんやで心の声を頼りにしていて、気持ちが読めない恋愛に苦悩するのがお話として面白かったです。
特殊な能力をあれほど疎ましく思っていたのに、いざ能力を失うとまた自信喪失でどん底へ…な余村が可哀想でもあり、人間って勝手な生き物だよなとも思えました。
非常に人間臭い部分が描かれていて、そこが良かったです。

余村が心を読めると知った時の長谷部の反応もリアルで良かったです。
余村さんが怖い…これが正しい反応だと思うので。

作者さんの作品は甘いイメージがあったのですが、案外人間の核心を突いてくる物語を書かれるなと思いました。

0

心の中まで

「人の気持ちが分かればいいのに」と考えたこともありましたが、余村が表情からは分からない、他人の本音を知って傷付く姿を見るたび、そんなにいいものではないのだなぁと感じました。
でも、その力のおかげで何を考えているのか特にわかりにくいタイプの長谷部の恋心を知り、結ばれるきっかけとなったのだから、結果的に良かったなぁと。
長谷部が余村の力を知り、心を読まれることに戸惑う場面は、読んでいてハラハラさせられましたが…。
BLで特殊能力を持つキャラが出る作品を初めて読みましたが、体だけでなく心のつながりも重きを置いた作品で、読んでいて面白かったです。

0

深く考えせられる名作

コミカライズを読んでから、こちらを拝読させて頂きました。
まず率直な感想……コミックス素晴らしい!
小説を過不足なく描いており、そちらの意味でも感動してしまいました。

肝心の小説ですが、こちらは受けの余村の心の揺れが切なくて、最後の最後ま気を抜くことが出来ませんでした。

ひとの心の『声』が聞こえるようになった余村。
人の悪意ある『声』を聞き、傷付き、「こんな力欲しくなかった」と苦悩する日々。
そんなとき出会ったバイト先の長谷部。
余村への好意がダダ漏れの長谷部に興味を抱いた余村は、長谷部との交流を深めていきーー…というお話。

心の『声』に翻弄される余村と、優しい『声』で安心を与える長谷部。
前半の少しずつ近付いていく関係から一転して、後半のすれ違いは胸が引き裂かれそうなほど苦しかった。
秘密を打ち明けた余村に対する長谷部の態度……ここに余村と一緒に傷付きました。辛かった。

同時収録の【言ノ葉ノ星】では、長谷部と結ばれたあと、『声』が聞こえなくなった余村の姿が描かれています。
あんなにいらないと思っていた力を、今度は取り戻したいとさえ願ってしまう。
矛盾したこの思いを勝手だとも思うけど、それだけではない心の葛藤が見どころだと思います。
余村の弱さが最大限に表現されていて、イラつきながらも考えさせられました。

初めから知らないのと、知ってから失うのでは意味合いが大きく違ってくる。
知らず知らず力に頼っていた余村を、決して責めることはできないと思う。
そして、ここでの長谷部の愛の力はとても大きかったと思います。

もう二度と揺らがないで欲しい。
今ある幸せを大切にして欲しい。
そんなふうに思いました。

それにしても、余村の友人・小寺には心底ムカついた!
こういう人間が一番怖いと思うけど、小寺も心のどこかでは余村を心配していた……そうであって欲しい。

1

犬の嗅覚

久々に砂原先生の本を読みました。他の先生の本を色々読んだ後だと、砂原先生の文体の個性が分かるようになった気がします。イラストが三池先生のせいでかなり可愛い印象を持ってましたが、もっと劇画チックな絵だったら荒んだ雰囲気が強まっていたかしら。それもそれで自分は好きそうだけど。「言ノ葉ノ星」の雰囲気は三池先生の絵があっていて良かったな。

◾︎長谷部×余村
上手く付き合えれば無双になれそうな能力です。余村も販売成績は上々だったようだし。ただ、"上手く付き合う"のはかなり難しい能力でもある。
割と平凡な導入から、好きの矢印が逆転するあたりでぐっと好きになりました。長谷部からの好意をはぐらかしていたはずの余村が、長谷部の思いがなくなってしまったことを不安に思う…とても好きな展開

電車のシーン、向かいのホームの距離では心は読めないけれど、表情は伝わるしメールもできるというのがいいですね〜

心が読める作品はBLか否かを問わずまぁまぁあるのかなと思いますが、能力がなくなった不安まで描かれているところも好きです。能力のせいなのか、余村はずいぶん内向きな性格だよな…「気持ちが分からないから好きって言って!」ってそのまま声に出す可愛さは、さすがに年齢的に厳しいか。

萌〜萌2
「言ノ葉ノ世界」とセットにするなら神なんですよね…世界も是非併せてどうぞ。

0

設定ならではの胸きゅんシーンに悶絶。

一度はすれ違ったふたりが結ばれるところとか、エッチの時とか、大事な場面では心の声が聞こえる設定がきちんと生かされており胸きゅんできます。
最中、心の中では名前で呼ぶ長谷部にはほんとにやられた。年下かわいい。

それから、個人的にはっとさせられたのが、増岡店長の思わぬ心の声にびっくりして余村が振り返るところ。
何気ないワンシーンなのですが考えさせられるものがあってお気に入りのシーンです。
恋愛要素とは別で、全体を通して心を通わせることについてじんわりと考えさせてくれる良作だと思いました。

ただ、余村が能力を失ってから卑屈になってしまうくだりが残念でした。

余村が何故そういう心境になっているのかしっかり描かれているので、展開自体は決して唐突感なく。
頭ではついていけるのです。

でも心がついていかなかった。
もし長谷部視点で進められていたら、もうちょっと余村を可愛く思えたんじゃないかなぁ。

1

心の声が聞こえたら

人の心がある日突然聞こえるようになってしまった話。

プロポーズした恋人の本音、友人だと思っていたはずの同僚の本音、いつだって人の本音と建て前は裏腹。その裏がある日突然見えてしまったら人間不信になるのは当然。恋人と別れ、仕事も辞め、引きこもって数年。生きていくにはお金がかかる。心の声が聞こえる事にも少し慣れ、派遣社員として社会復帰したが、接点のないはずの同性の同僚が自分の事を好きだと気付いてしまい……

心の声が聞こえてしまったら人間不振になるのもわかるなぁと思いますが、主人公はかなり卑屈。
聞かれるのが怖いって思うのも人の本音だとは思いますが、うーん。好きになったきっかけはわかるものの、こんな風にされてもずっと好きでいられるものなのかな?と感じてしまいました。
卑屈になるのは仕方ないけど人の気持ちを蔑ろにしすぎな印象が拭いきれませんでした。

最後まで声が聞こえるようになった理由や、また聞こえなくなった原因も特に追求はされません。

R18シーンは設定をいかしていてよかったです。

2

よかった(泣)

切なさ200%って…と思いながら読んで、読み終えた感想は
「うう…そりゃ泣くわ、こんなの」でした(笑)。ホントに泣いた。

二本のお話に分かれていますが、どちらもテーマは、人を信じることの困難さ。結局人って、言葉から相手の本心を推し量るしかないのだけど、余村はまさにその言葉を信じられないから、こんなに裏表のない長谷部にすらなかなか心を開けない。
能力を失った余村が、心が読めないせいで仕事も恋もうまくいかなくって、あんなに邪魔だった力をまた欲してしまうところなんて、もう胸が痛すぎた。
長谷部はよく辛抱したね。偉い。
長谷部から見た余村って、それこそ何を考えてるのかわからない、掴み所のない人だったと思う。
だけど、心が掴めなくても、「信じたい」というその気持ちだけで、人は繋がり合えるということを教えてあげた長谷部がもう、尊くて。なんて人なの。うう、いいお話だったよー(泣)

個人的には、力がなくなったまま終わってくれてホッとしたな。もし長谷部が自分といる時に、一瞬でも他の人のことを考えたら、今度こそ余村は立ち直れないと思うの。
幸せにしてやってくれー、と願わずにいられないキャラクターでした。続編も読みます。

0

なんとなくピンとこなかった……

今もなお新作がでる人気シリーズだし……コミカライズも始まったし……と積み本化していたこちらを読んでみましたが、なんとなく作品と自分との距離が縮まらないまま読みおわってしまいました……。

決して悪くないのだけど、「他人の心の声が聞こえる」という特殊能力がもたらす苦難を自分でも想像してみたんだけど、自分だったら生きていられないほどの苦しみだとは思うのだけど、結局は想像の範囲にすぎないというか、どこか他人事のままで終わってしまったというか……。

なので、感想がまとまらならないけど、思ったことをつらつら書きます。

「好き」「好き」「好き」という言葉のシャワーを浴び放題って確かに面映ゆいけど居心地良さそう。
心の声が聞こえなければ、攻めに興味を抱かなかったというところ、わかる。
初エッチの怒涛の言葉攻めの「一晩中言葉で抱かれていた」というこの表現がとても好き。

声が聞こえなくなってからの受けがものすごく面倒な男。
仕方ないとは思うのだけど、心の声が聞こえなくなったからといって攻めの気持ちが無くなるわけではないのに、言葉の裏を疑ったり、不安に陥ったりする受けの姿に、ああぁ早く目を覚まして!!と言いたくなるというか。
だけど、もし自分だったら取り乱しかたはこんなもんじゃない、もっと酷いかもしれない……とも思う気持ちもあって、受けを一方的に冷笑する気持ちにはなれないのだけど、でも読んでてイライラもする……
この作品がいまいちピンと来なかったのは、この受けに対して共感できる部分と共感できない部分が混在していて、そこが自分で処理しきれないのかもしれない。

そして「あなたがなくしたのは、たぶん力じゃない。人を信じる気持ちです。」と言う攻めが本当に辛抱強くて……。
受けのどこがいいんだろ?とチラリと思ったりして。

「声」に振り回されてきた受けが、人の気持ちはやはり判らないでいいのかもしれないね、という結論に至るのだけど「判らないからこそ、人に優しくなれる 人を恋しくも思える」というところがいいなと思いました。

それにしても一番驚いたのが、この作品のきっかけは「犬の嗅覚」だとか。
犬の嗅覚から「心の声が聞こえる能力持ち」に発展させられる作家さんの頭の中を覗ける能力が欲しいです。

4

うーーん

人の心の声なんて聞こえたら狂ってしまうよ。
人間不信になって3年引きこもっても社会復帰しようとした余村は強い。
そういう強さは本当に優しい人だからだと思う。
辛かっただろうな。
そんな時に自分への好意があふれた心を声を聞いたら、そりゃ意識するだろう。
ずっと聞こえていた心の声が聞こえなくなったらなったで不安しかなくなると思う。
それでも長谷部を信じる事ができたのは長谷部だったからだと思った。

二人ともすごく優しい人なので、この先悪い人に騙されない事を祈る。

0

心の声が聞こえる

人の心の声が聞こえる。
そんな力がある日突然使えるようになった余村。なんの不自由もなく生きてきた彼が、彼女にプロポーズした翌朝、彼女の心の声が聞こえてしまった。
衝撃です!この場面。そりゃ3年も引きこもるわ!
それまでの余村は、普通の会社員。男を好きになるなんて素振りは一切ないので、社会復帰した余村が長谷部と出会い、自分に好意を寄せる心の声を聞きながら、惹かれていく過程が良かったです。
ほだされてます!自分を否定する声しか聞こえていなかった余村にとって、好かれることが心地よかったのでしょうね。
心の声が聞こえなかったら、長谷部の事は好きにならなかったというような文章があるのですが、これが何だか運命と言う感じで好きです。
余村の性格は、この状況だからネガティブになるのはしょうがないのですが、途中嫌になりました(笑)でも、長谷部が男らしい!年下の良さもあり、包み込む男らしさもあり、本当いい男でした!

シリーズ物なんですね!早く次を読まねば!

2

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