言ノ葉ノ花(上)

kotonoha no hana

言ノ葉ノ花(上)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神23
  • 萌×211
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

219

レビュー数
8
得点
175
評価数
40
平均
4.4 / 5
神率
57.5%
著者
三池ろむこ 

作家さんの新作発表
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原作
砂原糖子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
言ノ葉ノ花
発売日
電子発売日
価格
¥670(税抜)  
ISBN
9784403667404

あらすじ

ある日突然、人の心の「声」が聞こえるようになった余村。そのせいで人間不信に陥り、世間と距離を置いて生きていた。だが同僚・長谷部の「好き」という 、自分へ向けられた心の声を聞いてしまい――…!? 大人気小説、待望のコミカライズ!

表題作言ノ葉ノ花(上)

長谷部修一,25歳,家電販売員
余村和明,29歳パソコン販売員

その他の収録作品

  • キスとコトノハ(小説書き下ろし)

レビュー投稿数8

「心の声」で「好き」がダダ漏れな攻が可愛い

攻のギャップが本当に最高な作品で……!
表ではスン、とした武骨な不器用男性が、心の中では「受さん好き」「好きだ」「受さんと一緒にいられて嬉しい」「もっと受さんと…」などなど、物凄く素直な年下わんこになるギャップに心臓を仕留められます。
もともと原作小説があるのもあって、ストーリーが一寸の隙もなく濃密で、受が攻のまっすぐな「心の声」で浄化されていく姿が感動的に&怒濤の胸キュンとともに描かれていました。
原作の挿絵と同じ三池先生による再現度120%の最高コミカライズ、ありがとうございます……!



0

絶望の中に差した一筋の光のようでした

余りにも評価が高かったので気にはなっているのですが、何故か手は出ず小説の方は未読です。

それでもコミカライズ版楽しめました。
唐突に人の心の声が聞こえるようになってしまった余村、信じていた世界が地獄に変わる様はどんなに辛かったことでしょう。それが人生で最高に幸せだと思っていた所からの転落だったので、気の毒としか思えませんでした。

それから孤独に生きて来た余村にとって、寡黙で自分に対する好意しか聞こえて来ない長谷部はとても居心地の良い存在になって行くんですよね。  

好意には応えられないから距離を取ろうと思いながらも、ついつい一緒にいてしまう。そんなジレンマにヤキモキしながら、実直な長谷部と幸せになって欲しいと思ってしまうのは。私が長谷部贔屓だからかもしれません。
何もかも諦めていたところに、あんな風に好意が伝わって来たらキュンキュンしない方がおかしいです。

長谷部が余村に告白する所で上巻は終わってました。今から下巻読んで来ます。

0

思惟とは。常に言語化されているものだろうか。

BLでは 比較的増えている様な気がする、サトリ サトラレ 系である。
余村さんは、童貞でも無いのに突然魔法使いになる、という様なポップなものでは無く。
人の心がザワザワと頭になだれ込んでくるという病の様なもの、にかかる。
昔観た韓国のドラマでは、人の心や時には悪意が強烈な雑音として聴こえてしまうのを避ける為に、主人公の男の子は常にヘッドホンを付けていた。イケメンの彼にはアクセサリーの様にも見えて、カッコ良かったのも憶えている。しかし 余村さんは、社会人でお勤めをしているので。そんなヘッドホンは付けてはいられない。
その代わり、常に人の思念が頭になだれ込んで来ない様に、ぼーっとするという技の様なものを身に付けたのだという。心を閉ざしているとも言える。雑音は、聞こうとしなければ聞こえないというのだ。ただ、油断していると聞きたくも無い言葉が聞こえてしまう事には変わりない。
物語は常にこう、暗いトーンで展開されていく。
知らなくても良かった、恋人の本心。同僚の悪意。それを知ってしまって、余村さんは生き辛くなって行く。考え様によっては、余村さんはそんなつまらない女に引っ掛からなくて良かったと思える。大切な人生の岐路のタイミングで授かった力と思えなくも無い。
ただ余村さんは弱かった。
ここに疑念が生まれる。思惟とは、それ程までに常に言語化されているものだろうかと。
余村さんになだれ込んで来た思いは、余村さんの中で、言語化されているのだと。
人は常に言語化してモヤモヤしているのでは無い。何だかモヤモヤと思っているのだ。

長谷部の気持ちには悪意が無い。そこには好意だけが宿る。自分に向けられた剥き出しの好意にたじろぐ余村さん。あまりグダグダと考え事をしない様に見える長谷部の、シンプルな好意だけが、余村さんの胸を打つ。

余村さんは 自分に向けられた好意によって、この病いの様なものから克服して行くのか。
周りの悪意に晒されながら陰鬱に俯く彼が、顔を上げて生きて行ける物語になればいいと思う。

書き下ろしはショートストーリー。ここで、長谷部にとって。あのキスが人生の初キスだったのだという恥ずかしエピソードが。けれど何故か余村さんもそれが『初めて』の感覚だったのだと思い返す。ちょっと、え⁈ と思ってしまうのだが、それは初めてとかそうじゃないとかでは無くて。2人にとっての「特別な」キス。読み手側のくすぐったさは、真面目な彼等には届かない。

1

「心が読める能力」はスリル感がたまらなく良い

「人の心が読める」という設定は、いつ相手にその能力がバレるのかというスリル感がたまらないですね!
まさにそんなスリル感がたっぷりと味わえて、ページめくりが止まらない止まらない。それぐらい、この作品の世界に引き込まれる力が強くてとっても楽しめました。大満足です!

上巻はこの設定が面白くてすぐに読み終えてしまった感覚です。

せつない系のお話ですが、個人的には悲しくてつらいせつなさではなく、胸がキュンキュンして苦しくなる方のせつなさに感じたので、読んでいて楽しかったです。

そして、この上巻の終わり方が実に好きです。これはもうすぐに下巻を読みたくなるような、絶妙に心を揺さぶられる終わり方をしていて素敵でした。
この作品を読むなら、下巻の用意をしておいた方がよいかと思います。

1

この能力、吉とでるか凶とでるか。

原作小説【未読】ドラマCD【既読】

小野大輔×神谷浩史にひかれ、数年前にドラマCDをきいて号泣した作品がコミカライズということでさっそく読みました。
小説を読むのが苦手なのでコミカライズは嬉しい!!

「心の声が聞こえる」という設定がすごく生かされていました。
心の声が聞こえるせいで苦悩する余村と、余村に一途な恋心をむける長谷部。上巻は余村の心の声が聞こえる力についてと、長谷部の余村にむける恋心がメインでした。今後、この力が二人にとって吉とでるか凶と出るか。

二人の行く末をぜひ読んでください!

1

コミカライズ版も良き。

2007年に刊行された砂原さんの原作をもとに描かれたコミカライズ版。原作既読です。

「人の心の声が聞こえる」。
そんな、人によっては夢のような能力を、ある日突然備わってしまった余村という青年が主人公のお話です。

コミカルにもなりえるバックボーンですが、今作品はドシリアスな展開のお話。ということで、ドシリアス、かつ人の心の声が聞こえる、というそんな難しいバックボーンを、砂原さんならではの緻密な文章と繊細な心理描写でもって描かれた小説。それをコミカライズするということで、うーん、どんな感じかな?と思いつつ手に取りました。

コミカライズされたのは小説版でも挿絵を描かれている三池さん。慣れ親しんだ絵柄ということもあってか、全く違和感なしで読み始めました。

内容は小説版とほぼ同じ(下巻のラストだけちょびっと違います)。また、すでにこちらでもレビューを書いてくださっていますが、一応ざっくりと。



主人公は余村。
エリートリーマンで仕事は順調、可愛い恋人ともうまくいっている。
恋人と結婚して、これからも変わらず幸せな日々を送ることだろう―。

そう思っていた3年前。

が、恋人にプロポーズしたその翌朝、彼は急に人の声が聞こえるようになってしまったのだ。

人の声が聞こえる。
それは、人の妬み、嫉み、悪口。
信頼していた周囲の人たちの自分に向ける悪意。それらを受け止めきれなかった彼は、恋人と別れ、仕事もやめ、現在は家電屋で契約社員として働いている。

かつて順風満帆だった日々は今はなく、まるで死んだように日々を送るだけ。

人の声を聞きたくない。
そう願うけれど、耳に入ってきてしまう。

そんなある日、長谷部という同僚を話すきっかけがあった。長谷部の心の声は、まっすぐに余村への好意を伝えてきて―。

愛する人、友人、家族。
彼らの本心が分かったらいいのに。
そんな願望を抱いたことのある人は少なくないと思われるが、実際にはかなりしんどいだろうと思うのです。

「人の声が聞こえる」というバックボーンはファンタジー要素モリモリですが、そこから紡がれていくストーリーは凄くリアルです。

余村が少しずつ、けれど確実に壊れていく様。
長谷川の、妹を思う深い愛情と、不器用だけれど誠実な人柄。
人の本音と、建て前の、その温度差。

小説ではそれらを砂原さんの手腕で描き切っていたわけですが、うん。コミカライズ版も非常に良かった。1冊の小説を上下巻という2冊ではあるにせよコミックにするというのはすごく難しい作業だったと思います。それを、三池さんは素晴らしく完成させていました。

人の悪意に疲れ切っていた余村にとって、裏表がなく、自分にまっすぐに向けてくれる好意がどれほど彼の救いになったのか。
けれど、長谷川の好意を、手玉に取ることでもあって。

長谷川も、余村が人の声が聞こえる人物でなかったら、余村に好意を向ける機会もなかったかもしれない。

良いことも、悪いことも、表裏一体。
けれどそれは、人の心の声が聞こえるということだけではないのかも。

自分に降りかかった出来事を、ポジティブにとらえるか、いかに前を向くか。それ次第なのかな。でもともに闘ってくれる人がいて初めて、人は立ち向かえる。余村にとっては長谷川が、長谷川にとっては余村が、その相手だったのでしょう。

疑心暗鬼になり憶病になっていた余村が、長谷川という存在を得たことで少しずつ前を向き始めた。余村の傍で常に彼を支えようとする長谷川もとっても男気があって素敵でした。そのことに、希望を感じる上巻です。

上巻は長谷川が余村に好意を伝えるところまで。

その手を、余村はどうするのか―。

これ、上下巻まとめて購入されることをお勧めします。上巻だけで終わるとか、とんでもないじらしプレイになること請け合いです。

4

これはシンドイ…(;///;)

小説原作コミカライズ作品。
原作未読のまま読んでみました。
(購入済みなので近日中に読んで小説と何か違えば追記入れます)

※追記※
コミカライズされたのは小説版の半分強(雑誌掲載分)だけでしたので、文庫書き下ろしの後半部分は含まれていません。雑誌掲載分の部分に関しては原作を読んだ上でも非常に丁寧にコミカライズされていたなと。(エピソードを削ることなく好印象です◎!) ただやはり小説版書き下ろし分までが1つのお話だと思うので続きを期待したいです。

(以下、小説版未読時のレビューです)

上下巻に分けられているだけあって丁寧にコミカライズされた印象です。特に下巻は涙止まらず鼻すすりながら読み終えました。普通にない能力が急に現われてしまい人間不信に陥った人間のすり減っていく精神がシンドイんですが、そのおかげで出会えた幸せもある。切なくて胸に残る作品でした。


ある日突然「心の声」が聞こえるようになってしまった余村。笑顔で話しかけてくる人間の本音の違いは余村の精神を追い詰めていきます。3年経ってようやく折り合いをつけながら適度にシャットダウンできるように努力をしてなんとか社会に溶け込んで生活していました。

そんな中、余村に対して好意的な心の声が聞こえてきます。相手は同じ職場の長谷部。気持ちに応えるつもりがないからこれ以上近づかなようにしようと思っていても、つい声をかけてしまうようになりーーーと展開します。


ノンケの余村が同性の長谷部が気になるようになっていく流れがとても自然で印象的でした。というのも余村の耳に届くのはマイナス感情ばかりなんです。そんな中で唯一温かな言葉を聞かせてくれるのが、口下手で寡黙な長谷部。そりゃー絆されますって!!余村の状況を考えると私なら気が狂いそうなので、長谷部のような潜在に救われるのは痛いほど理解出来るわ…(;ω;)

なので、長谷部と距離をおかなきゃと自分を制止しつつも「つい」が止められない余村の行動は切なキュンでした(;///;)安心して話せる人に飢えてたと思うんですよ。そんな中で長谷部は「初めての人」で「唯一」。これには心臓キューーーーってきました。

安心感と同時に罪悪感もあるんですね。なんせ盗み聞きしているようなもんで、それを長谷部は知らない。フェアじゃない行為に余村は悩み、それでも長谷部と過ごす時間を繰り返してしまう。その狭間で揺れ動く心情が痛々しかった…。

そして余村はノンケなので長谷部に対する感情をどう捉えて良いのかもわからずにいて……。だからますます曖昧な態度を繰り返してしまうのが個人的には切ないなぁ辛いなぁと感じました。解釈によってはウジウジした受けに見えるかもしれませんが、余村なりに精一杯誠実でありたいからこその悩みなのかな?と。

書き下ろしは砂原糖子さんの書き下ろしSS。長谷部の家に泊まったときにキスをした後日、キスにまつわるお話です。……えと。私、長谷部の高校以降の下りを読んだ時に、あれ?もしかしてお付き合い経験無し?DT?というのが頭を過ぎったんですが、確定ですかね…?長谷部の心の声の甘酸っぱさにキュンキュンしました(∩´///`∩)

上巻の評価は萌え×2と神の間ぐらいかな。
前半からずっと心臓鷲掴みされたので神評価であげます。

感想は下巻に続きます。

4

こんな能力は辛すぎるよ

砂原糖子先生の小説をコミカライズして作品です。
むろこ先生の繊細な絵が作風と合っていて、センシティブな雰囲気を醸し出しています。
原作は未読です。

心の「声」が聞こえるこのシリーズ。
特殊能力をコミカルに描く作品も多い中で、終始シリアスで切なく展開していくストーリーに胸が詰まります。


人生の絶頂期、突然心の「声」が聞こえるようになった余村。
恋人と別れ、会社を辞め、人間不信になった余村が、バイト先の長谷部の心の声に引きつけられていくお話。

余村に向けられる心の声は、その殆どが存在を否定したり、馬鹿にしたりするようなものばかり。
ここがとにかく辛かった。
特に、信頼していた同僚から疎まれていたこと……泣ける。

そんな中で、余村が好きだという長谷部の「声」
気持ちを知った上で友達として近付く余村を、私は避難することができない。
だって、こんな人生なら細やかな好意にすがりたくなる気持ち分かるもの。

心の声に反して、無表情で寡黙な長谷部は、誠実で優しい男だと思います。
まだ、余村自身も自分の気持ちがわからない上巻。
この先二人がどうなっていくのか気になって仕方がありません。

砂原先生の書き下ろし小説『キストコトノハ』を読むと、余村がいかに長谷部とのキスを特別に思っているかが分かります。
余韻が残る素敵なSSでした。



2

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