高久尚子さんのレビュー一覧

天涯行き 小説

凪良ゆう  高久尚子 

曲がりくねった道の先に光が見える

明日を望まず、何にも執着せず、ただ日々を生きている遠召結生(とおめ ゆい)。
偶然知り合った余所者の青年・高知英利(たかち ひでとし)を、
一人で暮らす古い平屋の家に住まわせることになる。
いかにも訳ありそうな高知だが、素性も事情も互いに語らないままの暮らしは心地よく、
やがて二人は夜ごと激しく抱き合うようになる。
けれどもある日、高知が殺人未遂事件の容疑者として追われているのを知り…

9

八月七日を探して 小説

樋口美沙緒  高久尚子 

切なすぎるすれ違い

ものすごく良かったです!
攻めの恭一も受けの涼太も凄く萌えるタイプでは無かったですが、とにかく話が良かったです。
この作品で幼馴染の両片思いのすれ違い物に目覚めました。
樋口さん作品初読み、と言っても初めて読んだのは半年ちょっと前ですが、購入のきっかけは挿絵買い(高久さん好きなので)とレビューか何かを読んで惹かれる物があった為です。
表紙やあらすじは三角関係を強調していますが、実際はどちら…

2

過激で一途な彼の恋 小説

榛名悠  高久尚子 

ボケとツッコミ(笑)

頭は良いし、見た目も格好良い攻め、だけど家事は全般ダメで、部屋も汚い・・(笑)
一方、可愛らしい外見でやんちゃっぽい感じの受け、しかし家事全般は出来ちゃう子。(料理はアレだけど・・と攻めに言われていますが:笑)
マイペース過ぎる攻めに、受けがツッコミばかりしていて、二人のやりとりが凄く可愛く、また面白いです。漫才コンビのようで、凄く好きです。

高久さんのイラストがまた、とても素敵です♪し…

0

夜に薫る純白の花 小説

真崎ひかる  高久尚子 

すれ違いのお話

 一葉は、父親に借金のカタにやくざに売り飛ばされかけたところを、鳴宮医院に引き取られた。
 鳴宮医院は、養父・康宏とその息子・宏晃の二人暮らしで、恵まれない暮らしをしてきた一葉を大切に慈しまれて育った。
 実は鳴宮医院は、昔からの知り合いであるというヤクザのまともな病院へは連れて行けないような病気を実はこっそり見ていた。
 そんなある日、いつものように組員から呼び出されて一葉を連れて往診に向…

0

この味覚えてる? 小説

海野幸  高久尚子 

お菓子が紡ぐ二人の思い

読んでると思わずお菓子が食べたくなる和菓子職人と洋菓子職人の幼なじみ二人の
恋のお話なのです。
学生時代のちょっとした諍いで5年も付き合いの無かった二人が、女子高の新聞記事部の
インタビューと、商店街の商店活性化の先駆けとなる和菓子と洋菓子のコラボ作を
二人で作る事になり、再び一緒にいる事になったことから過去の出来事と今の思いの中で
今更ながら好きだったことを自覚してコラボ菓子の成功と一…

4

八月七日を探して 小説

樋口美沙緒  高久尚子 

すれ違いにやきもき

樋口さんの作品は以前読んだものはどれも当たりでしたが、今回もたっぷり萌えさせて頂きました。

執着攻めスキーの私としては恭一がすごくツボでした。生徒会の臨時委員の涼太を自分の補佐にしたり、涼太が何度拒んでめ登下校を共にしようとしたり。独占欲の強さに萌え滾りました。
当の涼太には恭一の気持ちが伝わらず。でも恭一にも問題があるのでそれはしょうがないですね。好きだから過保護になると伝えれば良いものを、幼…

2

天涯行き 小説

凪良ゆう  高久尚子 

この世の果てにいる二人

相変わらずの作家の力量を感じさせる作品で引き出しの多い作家さんだと感心するが
個人的に好きな作品かと言われれば、これは苦手な部類だと即答出来るお話。
内容がつまらない訳ではないが、シリアスでかなり心に重くくる話ではあります。
それに感動するか、共鳴できるかとなるとどうしてものめり込めない暗い部分が多く
ラストに光は感じるけれど、ハッピーエンドとは思えないのです。

主役二人が共に訳あり…

8

天涯行き 小説

凪良ゆう  高久尚子 

未来に夢を馳せて・・・

凪良さんの、暗くて重い方のお話です。
お話の本筋がそれですから、エンド後は苦労はあるだろうけど二人にとっては幸せが待っているはず。
マイナスから始まったそのグラフが波打ちながら緩やかに上昇していく流れを見せます。
読後思ったのは、この本に登場する主要な人々は、皆何かに囚われて抜け出せないかわいそうな人たちだったということです。
それを打破できなかったり、しようとしなかったり、方法を間違って…

11

恋のはなし 小説

砂原糖子  高久尚子 

はじめてずくしの

面白かった。
なんだかんだ言って、ワガママで自分思考の考え方であっても
攻視点で描かれていたのがこの作品のポイントだったかなと思うわけです。
ありがちな話、最初はまったく気がなかった攻が、ずるずると落ちていき
案外坩堝にはまって自らのほうが夢中になってしまう。
そんな瞬間をここぞとばかりに突き落とすというな。
このパターンがなんだかんだでドツボだったり致します(*´∀`*)ははは

1

卒業式~答辞~ 小説

水壬楓子  高久尚子 

さわやかな高校生の話!

 竹叡学院第37期生徒会長に就任した志野は、同級生の箕方を副会長に指名した。
 志野と箕方は、優等生であると志野と決して周囲に迎合しようとしない箕方で、周囲には犬猿……とまではいかないものの、決して仲がよいとは思われていなかった。
 それもこれも、箕方のやることに、いちいち突っかからずにいられなかった志野自身のせい。
 どうして自分がそんなに箕方につっかかるのか、自分の本当の気持ちに気がつい…

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