うえだ真由さんのレビュー一覧

くちびるの封印 小説

うえだ真由  史堂櫂 

うえだ真由さんのデビュー作

愛に飢えてる高校生と既婚社会人の、年の差カップルです。
偶然乗り合わせた電車で、高校生が社会人を誘い、発作的に関係を持ってしまう。
背伸びして背伸びして、苦しくてはち切れそうになってる受けのグルグルっぷりを堪能しました。
ディープなデビュー作でしたが、うえだ真由さんらしい焦れったさとか切なさとかが味わえる一冊だと思います。
デビュー作って、たいてい面白いよね。作者の入魂っぷりが伝わるし。

ラスト…

1

ヒミツな二人 小説

うえだ真由  猿山貴志 

火サスみたいなBL

『湯けむり殺人事件』とでも名付けたくなるような、そんなお話でした。
主人公は高校生。
修学旅行中、イタズラで入った露天風呂で殺人事件に遭遇する。
刑事と出会い、反発しあいながらも少しずつ仲良くなり、一緒に事件を解決する。で、愛も芽生える。
火曜サスペンス劇場花のOL――じゃなくてBL風味湯けむり殺人事件、まさにそんな感じ。登場するのは美女の裸じゃなくて、痩せっぽっちの高校生美人受けの裸ですがw

0

夏の贖罪(表題作 1989リベンジ) 小説

うえだ真由  金ひかる 

うえだ真由さんが書く、悪い攻め

中立か萌えかで迷い、微妙なんですが、萌え評価にしました。
いろいろ不満はあったんですが、プロットにうえだ真由さんの気合いを感じたので。

うえだ真由さんにしては珍しく、復讐に燃える超悪い攻めが主役です。
悪い攻めは大好物なんですが、でも、うえだ真由さんには悪い攻めが向いてないような気がしました。
あとがきによると、この作品はうえだ真由さんの三冊目の本で、新人賞に投稿するため、デビュー前に書いたもの…

3

放課後のサイクロメーター 小説

うえだ真由  やしきゆかり 

爽やかな青春恋物語

うえだ真由さんの小説を読んでると、妙にホッとした気分になります。
優しくて淡い、春風のような空気感があるんですよね。
エロ度は低いですが、清涼な雰囲気に癒されます。
ときどき私には合わない本もあるんですが、それでも作家買いしたいと思える作家さんです。

学園モノです。
明るくて友達の多い光(受け)と、イケメンなのに人付き合いはあまり得意ではない潔葉(攻め)の恋のお話。
少しずつ仲良くなって、恋心を…

1

恋愛さばいばる 小説

うえだ真由  天禅桃子 

子供相手に大人気ない

教師×生徒の恋で年の差もの(9歳差)。
恋のライバルだと思い敵視していた相手の狙いは、実は自分だった?!
あらすじにあるように、年上の男に翻弄される高校生・篤史の受難の物語です。

物語は篤史目線で語られるのですが、何となく透に共感しつつ読んでしまいました。
篤史から見ると得体の知れない・訳の判らない男な透ですが。
単に「好きな子にはちょっかいをかけずにいられない」いじめっ子体質の男な…

0

この口唇で、もう一度 小説

うえだ真由  やしきゆかり 

可哀想な受け

「可哀想な受けが好き」と仰るうえださんが、
力いっぱい可哀想な設定で描いた瑞。
気の毒な身の上でありながらも明るく振舞う姿は、健気で涙が出ます。

そんな瑞を預かる事になった、はとこの圭祐。
まだ遊びたい盛りの17歳のはずが、自己主張を一切せず、
控えめな瑞の態度を暗く重く感じ、彼と距離を置こうとしますが。
瑞と暮らすことによって、圭祐に変化が訪れます。

人に対する思いやりがや…

7

やさしいキスを、もう一度 小説

うえだ真由 

感無量……

本編『この唇で、もう一度』では、泣かせる理由で幸せになることを
自ら拒んでいた薄倖少年・瑞が!
やっと亡くなった家族への気持ちに折り合いをつけ落ち着いたというか、
幸せになることへの抵抗がなくなっていたのが良かったです。
瑞は本当に気の毒な少年だったので、彼が幸せになることが嬉しい!!

そして年の離れた恋人・圭祐が思いがけず見せた子供っぽい嫉妬心に、
喜びを感じる瑞。二人ともバカッ…

2

イノセント・キス 小説

うえだ真由  大和名瀬 

冬のベタシリーズ第3弾だそうです

メロドラマ・王道ベタ展開が大好きなうえだ真由さん。
『スノーファンタジア』『Missing You』に続き、
冬場のベタシリーズ第3弾となる今作品。
読者の期待を裏切らず、今回も大変ベタでした。

一帆はとある事情で同居している兄代わりの悠久に片思い中。
二人の出会いは一帆4歳・悠久16歳。
幼い頃から兄弟同然に育った二人。しかし一帆はいつしか兄以上の気持ちで、
悠久を見ている自分…

3

フラワーチルドレン 小説

うえだ真由  蓮川愛 

傲慢な男の転落と再生

驕り高ぶった男の初めての挫折に、打ちのめされる主人公・智久。
今まで順風満帆な人生を送ってきただけに、
打たれ弱い彼は精神的にボロボロに。

落ち目の人間に関わる人は少なく、皆が去っていく中で、
ただひとり智久の傍らに寄り添い、変わらぬ愛情を注いだのが晶でした。
当初は田舎育ちの純朴な晶が物珍しく、遊びで手を出した智久も、
晶の真摯な愛情に触れて次第に彼に本気になって行きますが。

2

青い蜜月 小説

うえだ真由  如月弘鷹 

うえだ真由さんの監禁モノ

監禁モノですが、うえだ真由さんが書くと監禁モノとは思えないですw
主人公はキャンキャン怒ってるんだけど、ちっとも切実さが伝わってこない、甘ーい監禁生活です。

主人公をレイプするのは、主人公がずっと好きだった相手。しかも最初から『そうせざるをえない事情』がなんとなく分かる。
ご飯もちゃんと食べさせてもらえる。怒った主人公がお皿をひっくり返しても、監禁者は困った顔をするだけ。主人公はまるでスネた子供…

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