佐々木久美子さんのレビュー一覧

凶恋 小説

水月真兎  佐々木久美子 

野獣×まだまだ未熟なツンデレ女王

剣持大吾(若宮組若頭 蒼一郎の世話係 六年間服役していた)×若宮蒼一郎(若宮組組長の孫 高校一年生)

若宮組組長の祖父が病気で入院、若頭が服役している中、高校一年生ながら若宮組を支える蒼一郎ですが、統仁会・島村からちょっかいをかけられトラブルが起きそうな気配が漂います。ただでさえ緊張している状況でトラブルメイカーの若頭・大吾が出所し、「おまえのバージンは俺が奪ってやる」という逮捕前の約束を果…

2

リーチ 小説

いおかいつき  佐々木久美子 

帯のアオリに惑わされないで

帯には「最高に感じる、男同士のセックスを教えてやる」って書いてあるし、舞台は麻雀界みたいだし、なんだか凄そうと勝手に予想していたんですが、ちょっと予想と違いました。

どちらかといえば、漫画家陸人くんがスランプから立ち直るまでのお話だものね。真木を取材していくうちに、気持ちが傾いていくわけですが、それはともかく、なんだか真木くんが熱くないのでいまひとつピンとこないまま終わっちゃった感じ。
私…

2

そして、裏切りの夜が始まる 小説

いとう由貴  佐々木久美子 

どんどん深みに嵌って行き・・・

事故で意識不明のまま眠り続ける父親違いの弟のために、弟の実の父親である資産家の男の家に、弟と顔が似ていることを利用してもぐりこんだまでは良かったけれども、そこに悪い大人がいて結局は嘘がばれてしまい、嘘をばらされたくなかったら俺の言うとおりにしろ・・・・と脅され大人の良い様にもてあそばれてしまう健気な高校生

BL陵辱モノの王道と言えば王道パターンですね(笑)

嘘が嘘を呼んでどんどん深みに…

4

君がこころの月にひかれて 小説

六青みつみ  佐々木久美子 

六青さんの原点

なんでも六青さんの処女作なんだそうです。
今までは同人誌のみだったのかな?
思い入れもあるようで、良くも悪くも六青さんのテンプレ満載なので、お好きな方は大好物。
今まで地雷があった方は絶対にやめた方がいいです。

二段組み。
読みでもあって、六青さんのテンプレ大好きな私にはなかなかのものでした。

受けのキャラは良かったものの、長かった割には攻めの殿様がなぜそんなにいいのかイマイチ…

5

ディール 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

攻めもかなり痛いやつ

シリアス、泣ける、少々鬼畜?つーか横暴、俺様。

「エスコート」シリーズです。
中でもこのカップルはかなり切ないかと。
私の中では一番好きな話(というかカップリング)

攻めがちょっと壊れちゃってます。
受けも訳ありの、テンプレと言えばテンプレのような。
行き場所のない受けを攻めは「飼って」います。
これが二人の関係。
これが恋人に変化するまでのお話。

傷ついた子供の心に…

4

吸血鬼には向いてる職業 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

センスいいタイトルと表紙絵に乾杯☆ ってカンジです。

タイトルの文字だけでも(何か面白そうなことが始まってんな~)ってカンジしますもん。
コミカルな表紙絵(ついでに私的には眼鏡もポインツ) と両者とも実に内容に合ってました。

吸血鬼な人気漫画家×その編集者です。

コミカルなだけでなくて、でも、吸血鬼独自のシニカルで退廃したようなカンジとか・・・せつなさとか。
はっきり言って、悲劇な所と喜劇な部分の配合がものすごくいいです。
って言う…

3

つまさきにくちづけを 小説

橘紅緒  佐々木久美子 

振り回される回りに同情

橘さんの作品は原作を書かれていたコミックの「セブンデイズ」以来…小説として読むのはこの作品がはじめてです。

公演中の怪我が元で引退を余儀なくされて振付師に転向した元ダンサーとそんな彼が代表を務めるダンスチームに入団テストを受けに来た天才的若手ダンサーとの恋模様…って感じでしょうか?

とても読みやすい文章をかかれる方ですね、流れるようにその場の情景を想像できるのも良い。それは、題材がコン…

4

君がこころの月にひかれて 小説

六青みつみ  佐々木久美子 

応援せずにはいられない。。

六青みつみさんの処女作の同人誌が加筆修正されたものですが、処女作とはいえ、まさに六青作品です。不器用な攻めと健気な受け、すれ違いながらも、互いの魂が互いを求める続けると言うなんとも切ないラブストーリーです。

しかし、ページがたりないぐらいのてんこ盛り!殿様は、幼馴染との仲を疑うは、殿様の寵愛をうけるので稚児仲間からは、ねたまれ、幼馴染は、献身的に世話をし愛していると囁きながらも、振り向いても…

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