砂原糖子さんのレビュー一覧

恋するナルシスト 小説

砂原糖子  影木栄貴 

純愛ナルシストの続編

前作で晴れて恋人同士となった瀬名と守島。
しかしラブラブで幸せいっぱいな日々を送るには、
二人とも意地っ張りで素直じゃなさすぎました(特に瀬名が)。

「抱かれたい男NO.1」でありながらも童貞だった瀬名は、
深窓の令嬢なみに性的なことに関しては、無知でピュアです。
ナルシストで美意識もプライドも高いので、
守島となかなか二度目のHが出来ません!
あられもない格好でするセックスに、…

1

純愛ナルシスト 小説

砂原糖子  影木栄貴 

超人気タレントの真実の姿

「抱かれたい男.NO.1」の超美形・俺様な人気タレント瀬名(25歳)。
実は彼は初Hをしたくて悶々と悩んでいる、童貞という設定。
自分のイメージを守るためなら何でもする!な瀬名の頑張りっぷりは、
たまに空回り。どこか抜けていて、とぼけた魅力のある瀬名が可愛いです。

そんな瀬名に新しいマネージャー・守島がつくのですが。
守島は瀬名が童貞であるという弱みを握り、
瀬名に対してはやや意地…

0

恋のはなし 小説

砂原糖子  高久尚子 

不器用というか天然というか

かなりじれったくも丁寧に「恋をするということ」について書いてあった気がします。
それは奥手な多和田だけじゃなくて、遊び人の新山にも言える事…ってのがよかったですね。

ホテルマンの多和田は、幼い頃から自分の男しか愛せない性癖を自覚しながら、どうせ叶わぬことと諦め、29歳になる現在でも恋愛経験ゼロ。
そんなある日、親友の石野(高校時代の片思いの相手)から、ゲイの知り合いを紹介すると言われた。…

1

野ばらの恋 小説

砂原糖子  小鳩めばる 

老人に教わろう

ハッキリ言って老人よりは若者の方が好きです。いや、どちらかと言えば老人は嫌いです。しかし、このお話は彼らに支えられて成り立っています。

最初は「中立」評価にしようと思ったのですが、ハムスターのタカ坊の飼い主土谷さんや、徘徊老人種田さん、セレブ婆さんの蓉子さんなどホームの住人から教えられることがたくさんあって、ただ薔薇に囲まれた洋館の設定にせず、老人ホームを舞台にした意味がここにあるのかなと思…

2

野ばらの恋 小説

砂原糖子  小鳩めばる 

嫌な男の成長

語り手である椛代は、何でもそつなくこなせてしまう男。
愛社精神ってなに?さして熱心に動かなくても、
仕事ではきっちり結果を出してくる。
その上、いずれは会社社長という輝かしい未来が約束され、
なんとルックスもバッチリ!
………嫌な男だなぁと、初めは思いました。

しかしこの嫌な男は、山奥に住まう麗しの未亡人(トラウマ持ち)と、
そこに集う老人たちと出会うことで、人間的に成長。
そ…

4

恋のはなし 小説

砂原糖子  高久尚子 

だから、話し合えばいいのにィ

恋愛経験のない生真面目すぎるゲイ(29歳)とたまたまお見合い状態になってしまった、奔放に生きてきた脚本家の話なのですが、全体を通してもどかしい。いちいち疑心暗鬼になるんだもん。原因はお互いの過去であったり、脚本のモデル騒ぎだったり、石野くん【多和田の親友・見合い話の言いだしっぺ・多和田の初恋の人・妻子持ち・新山の従兄と、このお話のキーマンです】のことだったり。でも、その時その時が違う悩みなので、「…

4

セラピストは眠れない 小説

砂原糖子  金ひかる 

身体と心で知っていく愛

同じくドラマCDが発売されたので、友達に小説を貸して貰いました。
受けは冷たい印象でお金さえあれば何でも出来ると淡々としている人で、攻めは真面目で面倒見の良い人。性欲処理の道具として攻めと触れ合うのですけど、段々お互い想い合い、受けも徐々に可愛くなっていく様は見ていて、顔が綻んでしまいました。
誘い受だけど、愛される意味を徐々に身体と心で知っていく姿が本当に可愛い。
攻めの方が受けが好きで好…

1

センチメンタル・セクスアリス 小説

砂原糖子  ヤマダサクラコ 

ツンデレ女王様と奴隷?!

相原春巳には、自分の命令を何でも聞く便利な男がいる。
そんな都合のいい奴隷が、堅物の真部仙介。
二人は幼馴染で、高校卒業の時に春巳は仙介から告白され、
同居を始めて4年。

砂原さんが「ちょっとアホで、ちょっと一途で、ちょっとエロ」
という受を目指したという、相原春巳。

物事を深く考えない、享楽的で流されやすく、下半身がゆるい。
実力は伴わないのに、プライドばかりが異常に高いと…

5

シンプル・イメージ 小説

砂原糖子  円陣闇丸 

心をくみ取ってくれる幸せ

全編に海の香りが漂う良作でした。表紙のイラストからみると、まさか攻めが高校生だったとは思わなかったんですが、航本人も子供だか大人だかわからない、境目の人だったので“高校生じゃ幼すぎるしなー”と思わずに読めました。周囲の人間関係を考えると、大学生あるいはフリーターの設定ではちょっと無理が出ちゃうんだろうなとも思いました。(どんだけ大人好きなんだ私)

もう一人の主人公浅名(30才)が流され侍で、…

2

セブンティーン・スウィート 小説

砂原糖子 

マイベスト

セブンティーンドロップスから2ヶ月くらい経ったくらい。
クリスマスがメインです。
ページ数は少ないですが、その濃さがすごい。
本編よりも切なさが増しているかも。
江里口がふと呟いた台詞にはぐっときてしまいました。

そして、最後の2ページには圧倒されます。
読み終わった後は涙が止りませんでした。

セブンティーンドロップスが好きな人は
絶対に読むべきです。入手は困難ですが^^;…

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