砂原糖子さんのレビュー一覧

優しいプライド 小説

砂原糖子  サマミヤアカザ 

保高があまりに良い男

うーん、やっぱり砂原さんの作品は面白い!
コミカル作品はもちろんですが、このようなシリアス風な作品も。


受けの志上は、線の細い小作りな整った顔立ちの25歳。
ホストで、女性は皆、金蔓。

攻めは研修医の保高。
真面目で、学生時代は委員長などを任せられるようなタイプです。


中学生時代のクラスメートだったふたり。
イジメの対象だった志上をかばったことで、志上自身のプライ…

8

ミスター・ロマンチストの恋 小説

砂原糖子  桜城やや 

よくある可愛い受けを、あえて真逆に描いた、乙女過ぎるロマンチストな恋!

砂原先生の商業誌初仕事の作品!
新装版になります!

三十路過ぎてから、自然と学園ものを読む機会がなくなっていたんですけど、やや先生の挿絵に惹かれて購入です。
この、やや先生の表紙大好きです!
もう読む前から、この2人のカップリングを色々想像して、妄想膨らませながら読ませて頂きました(笑)
内容を知ってからは、更に2人の雰囲気にやや先生のイラストがピタリとハマっていて、ニヤニヤものでし…

3

スリープ 小説

砂原糖子  高井戸あけみ 

まさに割れ鍋に綴じ蓋

視点は攻めと受けの両視点です。
内容はかなりディープで、好き嫌いが分かれてしまいそうですが、わたしは良い作品だったなあと思いました。


受けの馨は、性別もあいまいに見える魔性系容姿の高校生。
感情の揺れはばが小さく落ち着いた性格ではあるが、顔立ちに反して毒舌。

攻めの崇は馨と同じマンションに暮らす、クラスメイト。
チャラチャラして見える外見同様に女関係にもルーズだが、つねに馨の…

3

セブンティーン・ドロップス 小説

砂原糖子  佐倉ハイジ 

ふたりとも良い子なんですけどね


自分が大人になってしまった分、高校生ものはピュアで大好きなんですが、こちらはあまりピンときませんでした。
攻めも受けも、大人ぶったりしていても、どこか可愛らしい高校生なんですけどね。


受けの広久は父子家庭で、携帯電話の一つも欲しいと言い出せない家族思いの少年です。

攻めの侑は母子家庭で、女性に囲まれて育ったせいか扱い方がうまく、しかも見目も良いのでモテ男子。


小学生…

2

職業、王子 小説

砂原糖子  小椋ムク 

ド淫乱王子の初恋

わたしの所持しているBL本の中で、かなりの冊数をしめているのが砂原作品です。
この作品は『アラブー!』なわけで、まったく興味がないものですから、今頃になってやっと読みました。
しかーし、アラブ色は薄くコミカルなので面白かったです。
視点は受けと攻め、両方となります。


攻めの綾高は、24歳の今、アダルト中心のDVDレンタルショップの雇われ店長。
職業のわりには真面目な常識人で、諸事…

2

メランコリック・リビドー 小説

砂原糖子  ヤマダサクラコ 

太陽に憧れて必死に手をのばす兄弟

『センチメンタル・セクスアリス』のスピンオフ作品ですが、わたしはこちらの作品の方が好きです。
視点が受け攻め、両方で読めるのも楽しめました。


受けの千夏史は大学二年生。
兄の由多夏は、22歳という若さで病気で亡くなっています。

攻めの明はもうすぐ30になる、人気フォトグラファー。
バイでハンサム、ちょっと皮肉屋な彼は由多夏の元恋人。


今回のテーマは『子供』のようです…

3

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

自分だったら・・・と考えてしまう

ある日突然人の心の声が聞こえてしまう、、その事に戸惑い傷つきながらも
なんとか折り合いをつけて生きてきた余村。力を疎ましく思っていながらも
状況が変わると、その力に依存していた自分を見てしまい、また葛藤する。
ファンタジックな設定でありながらも、心のうつろい、危うさ、
脆さを変に暗くなることなく
きちんと向き合って、丁寧に書かれているお話だと思いました。
求め合う二人はエロいというより…

6

ラブストーリーで会いましょう 下 小説

砂原糖子  陵クミコ 

隣のアパート効果


下巻の何が良かったって、『隣のアパートのホモ』こと八川のSSが収録されていたことです。
そこなの?と思われるかもしれませんが、若干上下巻で出すにはストーリーが薄いかなあと感じ、途中で飽き始めてしまったからでした。
このSSが入っていたために、中立ではなく萌にいたしました。

上巻と同様に、攻めは担当編集者の上芝。
受けは恋愛小説家の庭中です。

上巻では良いところで終わっておりま…

1

ラブストーリーで会いましょう 上 小説

砂原糖子  陵クミコ 

とことん変な人

『ラブストーリーまであとどのくらい?』のスピンオフ元なんですが、わたしはスピンオフの方を先に読み、興味が出たので購入してみたという経緯でした。
個人的にスピンオフの攻めである滝村が好きなので、そちらの方が楽しめたんですけどね。


攻めは編集者の上芝。
彼はザ・ネイチャー!という男ですが、新たに恋愛小説家の担当となることに。

受けの庭中は、大人気の恋愛小説家。
しかし、本人は恋愛…

1

恋のはなし 小説

砂原糖子  高久尚子 

俺様が苦手な方にはオススメできないかな

砂原さんの作品は短期間にかなりの冊数読んでいるのですが、こちらは人気作ですよね。
ただ、個人的には攻めが俺様なため、評価は低めにしてしまいました。


受けの多和田はホテルマンでゲイ。
ただ、ゲイであることを吹っ切ることが出来ず、恋愛経験のないまま29歳まできてしまいました。

攻めの新山は遊び人の脚本家。
多和田の親友である石野の従兄弟で、ノンケです。


多和田は石野から…

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