雀影さんのレビュー一覧

同じかけらでできている コミック

カワカミコマ 

内緒にしておきたい

この、なんとも言えない、地味ほっこりな感じ。

これって、個人サイトで連載されてたりするのに偶然たどり着いて、
密かに更新を楽しみにして、
誰にも内緒でにまにましながら読んで、っていう、
そんな、おもしろさ。

地方都市の、ごく狭い範囲内で繰り広げられる、微妙につながっていたり、つながっていなかったりする、短編集。
ようやく恋愛?って意識し始める、キスどころか、手も繋がない性愛未満…

0

こっち向いて笑って コミック

市川けい 

これもやっぱり

ツンデレってヤツでしょうか?

唐突に告白?しながら、その後全く無視?みたいな、アイツはいったい何なんだ?
でも、こっちから話しかけてみると、可愛いところ見せるし。
なんだか、とっても気になるじゃないか、
これって?

と、実にゆっくり、回りくどい感じで、ノンケ同士がやがて恋を成就させるお話。

筧がネガティブすぎてツンデレちゃん。
オマケに見るからにニャンコなのに、攻め視点で…

3

今宵おまえと 最終章 コミック

木下けい子 

爆走ヘタレ神!

そんなサブタイつけたくなるような、

10年以上にわたって友達やっていた、超ヘタレで後ろ向きな攻めと、超鈍感でがさつな受け。
こんな二人が恋愛を成就させるのには、コミックス3冊分たっぷり必要だったのね。

個人的にはこの手のジレジレ話は好物。
二人のうち一方は、自分の感情が恋愛だと認識していても、相手はノンケだからせめて親友としてずっと傍にいるだけでもって思っていて、
もう一方は、お…

3

光降る朝、初めてきみと コミック

深井結己 

甘くて優しい

全体に、ラブ度高め、エロ度は温め。
ダークな心理戦や、鬼畜な陵辱展開とも無縁。
かといって、ほのぼのなだけの恋愛未満でもなく、
大人がちゃんと恋し合って、愛し合って、
泣いたり、笑ったり、
BL初心者さんでも安心して楽しめる、過不足のない短編集。
絵も、伏し目涙目が色っぽくて、体格体型もすんなりきれい。
エチシーンもアングルや効果トーンの扱いが上手いので、それなりにしっかりエチしてい…

2

三度目の痛み コミック

乙里玲太朗 

麗人向き?

ピアスのコミックスだと、今イチ刺さってこなかった乙里作品。
せっかく絵はお上手なのに、エロのためのエロみたいな展開と絵のきれいさが、なんだかアンバランスで、ちょっと残念な感じ。
この本は、麗人初コミックス。
カバーデザインとかとっても雰囲気良くて、雑誌掲載時にも結構好印象だったので購入。
こうやって読んでみると、乙里さんの作品って、すごく麗人らしいっていうか、麗人レーベルっぽい作品。
オ…

1

ゆめゆめ心中 コミック

小嶋ララ子 

怖い方のララ子さん

なのかな?

この3冊連続リリースでは、
見た目通りに可愛い「花畑と別れ話」
可愛いのかと思いきや、がっつりシリアスで痛可愛い「きみにうつる星」
そして、このどこへ向かうのか予測不能な、怖可愛い「ゆめゆめ心中」
と、どれも絵の可愛さは一緒なのに、
このかわいらしい、ふんわりな絵のままでの、
まさかのシリアス、
まさかのダークホラー?
ええっ?
この続き、
どうなるのーっ!

2

みひつのこい コミック

ウノハナ 

眼鏡くん、いいよね

この、ごつごつした感じの体つきもいい。
 
ごつごつした感じっていうのは、絵そのものだけではなく、内容も含めた全体の雰囲気にもいえる。
とくに表題作。
遠藤の持つ、理詰めで頑なで、ごつごつと硬そうな雰囲気。
そしてこの硬い硬い遠藤が、自由でしなやかそうな城守と出会い、感情を揺さぶられて右往左往しつつ、すごく不本意そうに自分の恋愛感情を認めるところがいい。

作者さんの「伝えたいこと」…

1

或る夜-NightS- コミック

ヨネダコウ 

ヨネダ先生は

ご自分のコミックスが、いかに待たれていたかを、もっと意識された方がいい。
「NightS」の後日談になるこの同人誌、いったい最初の刷り部数がどれ程だったのかは存じ上げないが、
入手には、なかなか苦労させられちゃいました。
初売りイベントでも早々にsold outになったようですし、その後の通販も複数の店舗で販売したにもかかわらず初回は瞬殺。
通販は再販売分も早々に売り切れ。
この本に店頭…

3

いとしい、ということ コミック

高崎ぼすこ 

こんな絵師様

どこに隠れていたんですか!!

初コミックス、初読みの作者様でしたが、非常に美しく、且つ、色っぽい絵で、
これだけ書ける絵師様が、今までどこにいらしたのか、
よくぞ発掘して頂けた物だと、感服しきり。

表題作のスーツ姿とか、服の質感がいいなぁ。
主人公の目元の泣きぼくろも、萌ツボ突いてくる。

他の作品も、髪質とか、服の質感がとっても好み。
この絵で、この内容なら、初コミックス…

4

バンフォード侯爵家の執事 コミック

池玲文 

ストーリーが

腑に落ちた。

この本「人間玩具」のその後のお話、いろいろ詰めあわせて1冊になっています。
「人間玩具」の方は、読んだのがずいぶん前なのでほとんど記憶に残っていなかったのですが、これを読んでじわじわと思い出しつつ、「PINK GOLD」掲載の「The Show」が間に入って、「バンフォード侯爵の恋人」へと繋がり、ようやくすべてのストーリーが腑に落ちた。

こういう事なら「人間玩具」も含め…

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