雀影さんのレビュー一覧

帝王のドSなご指名 コミック

五城タイガ 

ドSっていうより

ただのイヤな奴だな。

カバー絵の、前髪ピンで留めた茶髪ちゃんと、Sっぽい黒髪さんが目に留まって入手したんだけど、、、
カラー口絵のこの二人も、なかなかきれいで好きな感じだったんだけど、、、
この表題作、茶髪の方の乱ちゃんのビジュアルが好みなだけに不憫で不憫で、龍牙とんでもねぇなって、なんか後味悪かった。

他の作品も、お顔の表情とかはきれいなんだけど、お話の展開というか、登場キャラの…

1

ギブズ コミック

山中ヒコ 

絵の余白

これこそ、マンガならではの作品。

記憶の空白が、絵の余白とダブって、
曖昧な軽さと、裏切りの重さと、
言葉では表せない、
言葉にならない
そんな空気感を読ませる作品で、
その上更に、サックリした余白たっぷりのヒコさんの絵が、より一層作品世界の組成をゆるやかな物にしていて、
なので、これは、
小説でも、ドラマCDでもなく、
マンガでしか、
マンガだからこその作品。

この…

6

麗人 2012年9月号(雑誌著者等複数) コミック

年に一度のお楽しみ

麗人、年に一度のお楽しみ「ムゲンダイ別冊」付きの今号。
別冊の方は、また別個にレビューがあるだろうから、本誌についてだけ。

麗人は、読み切りメインなのがウリというか、いいところではあるんだけど、読み切りでキッチリエチまで書き込むとなると、やっぱりたまには、結末が忙しいとか、もうちょっとだけ物足りないとか、感じちゃうこともある訳で。
ページ数とのせめぎ合いは、なかなか難しいのかな。
そん…

1

妄想エレキテル(3) コミック

ねこ田米蔵 

ようやくコミック発売

先月発売のドラマCDを聞いてから、ずっと楽しみにしていたコミックの単行本がようやく発売。
原作の雑誌連載は追いかけていないので、声で聞いていた作品を、こうやって絵で見ると萌が燃え上がる。
特にふみ!
こ~んなにかわいい顔して、頬赤らめて「にゃんこにして、、、」とか、泣きながら「おいかけてこいよ、、、」とか、とか、、
こんなかわいい顔して、こんなかわいいセリフ言っていて、
声が安元さん!

1

野ばらと恋のはじまり コミック

松下キック 

関西弁だから

ひなたの葛藤って、これ、関西弁だから読んでいても違和感なく納得できる。
秋との理不尽な会話も、こういう、ボケとツッコミのスタイルなんやなあて、すんなり楽しい。
1,2話だけだと、女装男子と草食男子の不思議な漫才生活。
みたいな、
ひょろっとしたリアルな肉体を感じさせない絵と相まって、ちょっと目先の変わったギャグマンガかなって感じ。

それが、書き下ろしパートの第3話になって、一気にシリ…

3

剣と霧 コミック

琥狗ハヤテ 

狼だけど耳も尻尾もない

今まで呼んだ琥狗さんの作品は、耳や尻尾や角なんかが標準装備でしたが、この作品は「狼」と称される、暗殺者=人間のお話です。
ケモ耳も角もありませんが、中国は唐の時代の設定の、結い上げた髪やデコラティブな装備や装束のおかげで、もはや人外レベルの素晴らしい肉体美にも、違和感なく萌えられます。

それにしても、ウーの色っぽいこと、この上ない。
こんなに色っぽい美人に迫られたら、つい、たががはずれて…

3

あの子とジュリエット コミック

小嶋ララ子 

ふんわりです

表題作は、ロミオとジュリエットのように、親同士が仲悪い家の子供同士が愛し合ってしまい、駆け落ちをした一夜の顛末。
ふんわりかわいい短編です。
「ふんわりかわいい短編」は言い換えると、雰囲気だけで薄っぺらいとも言えますが、短編なので、物足りないを、余韻があると、思っておけばいいかな。

他には、アイドルになってしまった幼馴染みの話と、幽霊のラブレターのお話の2編。
こちらは雑誌掲載2回分で…

3

双子のご子息様 コミック

あそう瑞穂 

表題作は現代版

この本の前半は時代物「華咲かせましょ」
分量的には、この作品が半分以上。
で、これを元ネタにした現代版が表題作。
なので、この本を最初から読み始めると、あらすじやカバー絵と全然違う物語が展開。
「華咲かせましょ」はちょっと切ない、シリアスなお家騒動話。
細かく隅々まで書き込まれた絵も、シリアスな展開に似合っている。
表題作はキャラクターの容姿や名前は「華咲かせましょ」と同じで時代は現代…

1
非BL作品

珍神 コミック

永井三郎 

なかよし神様

神様が高校生で手芸部。

なんじゃそりゃ、っていう設定のギャグマンガ。
神様たちはみんな男の子で、グループ内で行き交うほのかな恋、みたいな。
神様たちの、それぞれのキャラクターが、なんともユルユルでかわいい。
でも、更にかわいいのがZ4の妖怪たち。
このおバカさのかわいさって!

ところで、この神様たち、学校では詰め襟の制服着ているけど、現世(中津国)へお仕事に行く時は、それぞれの…

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onBLUE vol.6 コミック

くもはる

雲田はるこ「新宿ラッキーホール」出版記念的大特集号。

オンブルーは1号1作家特集をウリにした本ですが、今回は雲田先生。
ロングインタビューで、雲田さんのマンガ読書歴が明かされているのですが、なかなかお年に似合わないセレクションで、むしろ私の読書歴とかなりかぶっていて、だから雲田さんの作品が好きなんだって非常に納得。
それを踏まえての新作読み切り「ばらの森にいた頃」(このタイトルの「ばら」…

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