雀影さんのレビュー一覧

ラヴァーズワールドエンド(Lover’s World End) コミック

松木加斎 

タレ目のオッさんの色香

タレ目のオッさんなのに、
ちっさいおっさんなのに、
でも、凄腕の殺し屋。
表題作は、若い殺し屋が、そんなオッさんの色香に、ついうかうかっとはまってしまったばっかりに、世界をまたいで逃避行になってしまったおはなし。
このオッさんの、どこにそんな魔性の色香があるのか、この絵柄とストーリーからは窺い知れないところが、この作品の魅力なのかも。

他に、表題作とは全く趣の違う、高校生や大学生、サ…

1

BLink (ブリンク) 2011年 3月号 コミック

盛りだくさんも考え物かな

新創刊雑誌なので、全てが連載第1回。

絵的には、今風の、しゅっとした、華やかできれいな絵の作者さんが揃っているので、なかなか華やかです。
作者さんの顔ぶれも、新鮮さもありつつ、なかなか粒ぞろい。
お話も、普通にBLとして盛り上げていこうっていう感じ。
しかし、、、
繰り返しますが、新創刊、全てが連載第1回。
つまり、全てのお話が、起承転結の「起」。
導入部。
そして本全体のボリ…

0

世界は光に満ちている コミック

深井結己 

この絵だからこそ

日本の、ちょっと昔のお話ばかりを集めた短編集。
しっとりと切ない世界観。
お話の中の、雨の匂いや土の匂い、古びた家の日陰の匂いなどが五感にダイレクトに響いてきて、知らないはずの過去の世界なのに、お話の中の世界が、すごくリアルに、懐かしい記憶として、まざまざと目に浮かびます。
そもそも、この作品たちのの、懐かしくって切ない世界観と、繊細な情感を支えているのは、深井さんの、この繊細で端正な絵だか…

5
非BL作品

胡桃の中Ⅱ コミック

川唯東子 

二人の関係が安定してるからこそ

前作に引き続き、ギャラリー胡桃の中を舞台にした、ハートウォーミングで、ちょっとミステリアスなお話の短編連作集。
ドラマとしては、それぞれに、なかなか味わい深いです。
このお話、谷崎と画廊という舞台だけではダメで、そこに中居がいるからこそ、物語が動き出す。
そんな作りがとってもいいです。
BL的な面では、すごく良い感じ安定してしまった恋人同士が、適度な距離を持って付き合っている状態なので、ラ…

0

equus コミック

えすとえむ 

ケンタウロスは美しい

ケンタウロスの持つ魔力は、性的魅力。

昔そんなファンタジー小説を読んだことがあったなぁ。
エストエムさんの描くケンタウロスは、その画力と、ケンタウロスそのものが持つ魅力とで、神々しくエロティック。

さまざまな時代と、さまざまな国。
普通に人間と暮らして、普通に恋してたり、
戦場での主従関係だったり、
奴隷と主人だったり、
ケンタウロス同士の愛だったり、
全てのお話の底にあっ…

2

青い傷と毒のリンゴと コミック

九重シャム 

サクラ咲けは

方言が可愛いです。
西の方みたいだけど、特に場所は特定していないようです。
死にネタですが、十騎と千火の関係だけを見れば、なかなか切なくて良い雰囲気です。
でも、それ以前に、先生が謎すぎ。
こんな大人が学校で先生をやっているのはちょっとイヤだなぁ。

他の作品も、こういう大人はちょっと受け入れがたい。
子どもの無垢さにつけ込んで楽園から攫い出す大人。
傷ついた野良猫を自分勝手なかわ…

0

愛があるから大丈夫 コミック

あきばじろぉ 

グッズがリアル

なかなか、アホアホでエロエロなファンタジーでした。

絵がきっちりと可愛くて、キャラの髪型とかいっそ古くさいくらいにリーマンな所とか。
このちょっと古くさい絵が、より一層、あっけらかんとしたアホエロさと、卑猥さを醸し出しています。
エチシーンも、結構ガッツリたっぷりですが、描かれているのは基本的に受けの子の方だけ。
袋ちゃんのしわしわとか、きゅっとなった具合はしっかり書き込まれていても、…

0
非BL作品

Vassalord. 5 コミック

黒乃奈々絵  

相変わらずの1年刊行

年に1度のヴァッサロード新刊との逢瀬。
購入は、ほぼ、付録CDのためだけといって過言ではないので、残念なことに、ストーリーは記憶の中から抜け落ちて、忘却の彼方なので、何がどうなっているのかなんて全く掴めない。
それにしても、どうやらお話は、なんだか壮大な事になってきているみたいで、かなり、核心に近づいていってるっぽい。かな?

この巻は、レイフロとチャーリー二人して、いよいよ核心、な、アジ…

0

キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

リバーズエンドをぜひ読んで

ようやくコミックス1冊分たまったキャッスルマンゴー。
小椋ムクさんの絵は、いつ見ても素敵。
シャープで繊細な線でいっぱい書き込んでいるのに、すごくすっきり見やすい。

さて、お話の方は、
まだ、万と、万の家であるホテルキャッスルマンゴーにAVの撮影にきた十亀とが出会って、万が少しずつ十亀に心を開いてきたりしたのかなぁってところ。
この二人がこれからどうなるのかは、原作が木原さんだけに、…

2

百いろどうぐばこ コミック

わたなべあじあ 

すばらしく、絵が妖艶

こんなに雰囲気たっぷりで素敵なカバー絵なのに、なんでBBCの統一デザインのカバーかな、
多分、このカバーじゃなければ、もっと早くに、ちゃんと新刊で買っていたと思う。

お話はファンタジーで、世界観もいろいろややこしいのですが、すばらしく妖艶な絵に見入っているうちに、なんとなく雰囲気は伝わってきます。
それに、間に,可愛いチビキャラが登場して、本編を補完してくれるので、いろいろなことが具体的…

4
PAGE TOP