茶鬼さんのレビュー一覧

The end of youth ~あいの、うた~ コミック

宮本佳野 

まるで宮本さんのマンガのようです

木原氏の原作既読ですが、この本は木原作品の中でも今一つ主人公達に共感できない中途半端な位置づけの作品でした。
しかし、宮本さんの漫画になって、必要なセリフ・モノローグが抜き出されてそこを追うことで、ぐっと自分の中に入ってきたような気がします。

眞一が、歌手としてもう売れずに、体を売って曲を使ってもらうような堕ちた生活をしている、妙にプライドだけは捨てられない、そんな現在を生きているところ、…

5

ポイズン・チェリー・ドライブ コミック

本仁戻 

突き抜けたアホが全開してぶっ飛ばす

アドレナリン放出しすぎて、止まることもできずに宇宙まで飛んでいってしまったかのような、耽美主義をうたう本仁節の隠れた本質?
もしくは、「銀魂」で空知が行き詰った時に放出するダラダラ・グタグタなのか?
”あは、こいつらアホじゃねー”と笑い飛ばしてやりましょう!

舞台は「ゲイ専門のお助け屋の何でも屋・ポイズンチェリードライブ」
ゲイ・少年大歓迎&あなたの穴埋め・穴おろし承ります。といういわ…

3

hide and seek コミック

池玲文 

ヒゲマッチョの池玲文

池玲文さんの絵は美麗で、全体的にツルンとした印象があるので、ヒゲマッチョになっても何だか棒も含めてツルンとしてる・・・
元々、どんなハンサムを描いても割と皆ガタイのいい人物が多いので、ひょっとすると基本はマッチョなんだと再認識でした。

お話は、シスコンをおもわせて実はゲイでSでひたすら姉ちゃんの男だった男を追いかける執着的なアホアホ男。
書き下ろしのおまけでは、S男に加えM男もアホだった…

2

秘書とボディガード コミック

深井結己 

総ヘタレワンコ年下攻め&メガネ受け

うひゃっひゃ!読み終わって気が付いたら全部年下攻め、しかもヘタレワンコで、年上はメガネだったとこに気付き、満足な一冊でした。

表題作
政治家秘書の春沢は先生を愛しているのですが、その一生懸命な姿にボディガードとして雇われた川端は惚れてしまう。
しかし、本当は先生の浮気調査を依頼された探偵で、先生と春沢の抱き合う写真をネタに体の関係を強要する。
でもね、その裏に隠されていた春沢の切ない想…

2

狂ひもえせず コミック

まんだ林檎 

とってもマニアックですが、これが魅力なのです

作者の<まんだ林檎>さんて、お子さんのいらっしゃるお母さんなんですよね。
普通子供がいる方だと避けたい部分なんていうのはBLにはあると思うのですが、それすら萌えに昇華してグサリと突いてくる、ある意味狂気の世界は素晴らしいものがあります。

表題作は、亡くなった双子の妹を通してのその夫と義弟。
先日レビューした「微笑う人魚姫」にも似た世界でした。
双子の妹・昴をモデルにして描かれた絵を見て…

8
非BL作品

青春♂ソバット(2) コミック

黒娜さかき 

ちょっぴり考え出したアホの有田です。

さて、いよいよ波乱の学園祭が始まります。
「男前コンテスト」ホストみたいな格好の有田は女子に「ドーテー臭い」とか言われて盛り下がり、白州が優勝。
憧れの朝倉先輩はミスコンで優勝で、一緒に踊れなくて残念がってるのを白州が踊ってやるという、情けないありさま。
しかし、この本の女子、本当にみんなイヤな性格してるよ。
先輩好きですっていう有田を何気にさそって、ゴム持ってないならちょっとだけね、とか…

1
非BL作品

青春♂ソバット(1) コミック

黒娜さかき 

童貞の有田くんの将来やいかに?

帯に「嬉し恥ずかし、恋せよ男子!ゲイ&ノンケのチン道中 青年誌流BL道、進撃開始」とありますが、その通りです。
ワケアリなゲイの白州くんと、ノンケであっかる~い有田くん、他数少ない男子共を含めて、学園ライフを覗いて楽しんじゃってください。というお話です。
一部、百合か?みたいな女子も登場して楽しめます。

女子の目の前でファーストキスを白州に奪われた有田。
彼があこがれているのはミスコン…

3

恋の口火 コミック

黒娜さかき 

人生の3点を抜き出して見たカップルの話が切ない。

個人的にプッシュしている黒娜さかきさん、の初コミックはこの本です。
イタリアでも発行されているらしいのですが、系統としてはOPERA掲載ですので、BASSOさんとかにも近いものがあり、OPERAらしい作風の短編集です。

「Suーsuki」「クリィムシチュー」「曲がり角を過ぎても」は同じ主人公達の過程を描いた、切ない話です。
女子に告白された健一。
彼には幼馴染で同級生の悟郎が気になる。…

5
非BL作品

胡桃の中Ⅱ コミック

川唯東子 

ノーパンに革パンツは無精者の証だった!?

今回もスカっとしたり、心温まったり、絵画を通して人間模様が交錯すると共に、主人公達のラブにも心温まります。

ある美術館員が持ち込んだ損傷の激しい絵と、偶然同時期に持ち込まれた絵は同じ絵だった。
盗んでまでも執着するコレクターか、ただその絵が好きで愛していた一般人か?矢崎は一体どのように対処するのか?
短編ながら、とても見ごたえのある話でした。
しかし、割と毎度オチがつくのが面白いです!…

1
非BL作品

胡桃の中(新装版) コミック

川唯東子 

絵画を通した一見謎解き風でいて、あたたかい心の交流の話です。

最初、読み始めて細野氏の「ギャラリーフェイク」の、も少しゆるいBL版な感じ?
という印象を抱いたのですが、似て非なる作品。
絵画・画廊を舞台にして、そこに絡む人の心の温かさが感じられて、とても後味のよい作品です。
最後まで飽きさせず、長く手元に置いておきたいなと思わせる優秀な作品だと思います。

主人公は画廊「胡桃の中」の二代目、本当はすごいハンサムなんだけどいつもモサくてだらしのない谷…

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