茶鬼さんのレビュー一覧

胡蝶はくちづけに乱れる 小説

櫛野ゆい  陸裕千景子 

すがすがしいです

思いっきり清々しくて、真っ向からせめてきたな、と思える正統派の作品に仕上がっていたと思います。
悪く言えば、青少年向けの児童文学なBL(何のこっちゃ?)
ま、そのくらい安心&安全で爽やかなんですよ。

中華風の歴史モノっぽいストーリーと設定のお話は
反乱軍の平民上がりの将軍と、皇弟でありながら臣籍に下った武人で美人(w)の、身分差もありながら、まったく凌辱とか強姦とか調教もなく、一個の人…

1

禁忌の報謝 小説

真崎ひかる  稲荷家房之介 

一応巫女もの?

あらすじも見ずに稲荷屋さんのイラストというだけで購入。
まさか巫女モノだったなんて・・・!?
気がつけよ、おい!ってなもんなのですが。
そうなんです、巫女モノあまり得意じゃない(汗、、)
しかし、装束が巫女というだけで、よくあるお決まりの生贄(?)設定ではあるのですがあっさり&さっぱりしたものです。
逆にこんなに軽くていいんだろうか?とさえ。

大学を中退してまで宮大工になった攻めが…

0

僕のねむりを醒ます人 小説

沙野風結子  奈良千春 

病んだジャイアン攻め

いきなりだが、この頃の奈良千春さんの絵はいかにも小説の挿絵っぽくて大好きだったのだが、そんな表紙で購入した本でした。
なかなかに際どいところが丁度窓枠で隠れるというムフフ表紙のひとつデスw
キーワードにもあるように二重人格モノです。
攻めの病み具合、激しい歪んだ執着。
受けの流され具合が結構好みで、ドSとドMのカプが好みの作品です。
また、エロ描写も攻め方にしろ、受けの反応が実に良くてい…

4

クライ、くらい夜の終わりに 小説

佐田三季  麻生海 

またまた苦しかった!

「痛いだろう」「苦しいだろう」その期待を見事に裏切ることなく、胸をギュっと掴まれる苦しさを一冊まるごと味わわされました。
憎しみ、後悔、そんな負の感情がドワーっと押し寄せてくるのは「純粋な萌え要素」という次元にはほど遠いものなのではありますが、そういうものが好きなだけに、のめり込み方は一気です。

悪夢に苦しめられて眠れない須田。
彼の抱えているものが、記憶がすっぽり抜けている小学校時代の…

7

月下の盟約 ~軍華繚乱~ 小説

西野花  みずかねりょう 

エロを楽しむ本

主人公達が海軍の軍人です。
『月の真珠』のスピンオフ作品で、時代と世界観は同じものでかすかにリンクしていますが、前作を読んでいなくても全然OKです。
自分は海軍マニアなので、ついついそういうものが舞台だと厳しい目で見てしまうのですが、ほうふつとはさせるものの架空の国と時代の設定(パラレル)なので、そこはあまりこだわらずに読むことが出来ました。
何と言っても西野作品ですから、エロ優先なのは間違…

5

溺れる獣 小説

高尾理一  東野海 

ヤものの王道かな?

高尾理一さんのヤクザものは「愛咬の掟」なんかもあったりしましたが、割とそんな雰囲気を周到したオーソドックスな造りなので、すごく安定感と安心があります。
色々、こむつかしいあれやこれやの設定があるより、これのほうが、いっそ清々しくて純粋に主人公カプに萌えきることが出来るので好きですv

と、これはヤクザの息子の家庭教師をしたのが縁で、その息子にずっと好かれ続けていた、その組の顧問弁護士(メガネ…

4

運命的恋愛~ドラマティック・ブルー~ 小説

榊花月  小路龍流 

業界ものに、おや?w

榊さんの作品、いつも面白い筋書きなんです。
今回も結構面白い。
だけど・・・やっぱりラスト何でいきなりエッチまで持って行くかな~
いらないってわけじゃないけど、気持ちの確認とキスくらいまででよさそうな。
エチは読者へのサービスなんでしょうか。
なくてもいいと思うんだけど。
と今回も思ってしまった今作。

大手広告代理店や、バラエティが得意なTV局、人の運命が見える主人公、元人気子役…

0

飼い犬には鎖を 小説

火崎勇  草間さかえ 

見本のような年下ワンコ攻め

表紙が年下ワンコ攻めといえば!な草間さんで、帯に「可愛い仔犬は、気づけば巨大な駄犬になっていた。」なんてコピーがあったら、もうすごく期待しちゃいます☆
そういう意味でも、すごく典型的な年下ワンコ攻めと年上飼い主のお話は、その特徴が良く出ていて、まるでお手本のようなまっとう路線。
あくまでも二人が主人公と言う部分が全くブレずに描かれているから、すごく解りやすいです。
飼い主はメガネ君じゃなかっ…

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本日、ご親族の皆様には。 小説

水壬楓子  黒沢椎 

意外にも誠実なコメディ?

題名からして「お葬式」が関係しているのかな?とは思いましたが
そうきましたか~www
意外にもコンパクトにまとまっており、本編の他にもう一編『本日も、ご親族の皆様には』で別カプがまとまる話が描かれており、一見短そうなお話ですが、それぞれにそれなりに満足な結末を得られることが出来ました。
この2本ともに、過去が関係しており、それが上手くいくという展開です。

一大美容王国を築いた八色華が亡…

2

猫と暴君 小説

真崎ひかる  角田緑 

お仕事は?

最初読んでから「う~ん、、」だったので寝かせてみたんですよね。
熟成したかな?と思ったけどちょっと発酵度合いがまだ合わなかったか?
シチュとしては、真面目で意地っ張りで融通が効かなくて、貧乏クジを引いてしまうような設計士が、強引な社長にグイグイ押されて、反発しながらも彼を頼っていくようになるという流れ。
ま、確かに「猫」といえば逆毛を立てているところとか猫なんだけど、どうかな?
自分にはと…

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