茶鬼さんのレビュー一覧

永遠の恋人 小説

山藍紫姫子  みなみ恵夢 

エロスのエチュード

作品としては至極軽めという印象のビーボーイノベスルに山藍さん!?
と驚きのラインナップに、一体どんな作品が?と興味を惹かれる方は多いはず。
独特の耽美な世界のエロスはそのままに、割とわかりやすく難しい表現はあえて避けた形の文章と展開になっているように思えました。
登場人物も皆若く、表題は20代前半、同時掲載作品はオヤジも登場するものの、主人公は高校生とかなり若いのも驚きです。
舞台も現代な…

5

夜ごとの花 小説

高岡ミズミ  紺野けい子 

臆病で狡い男達

リーフノベルスで03年に出た本に、発売当時に配布した小冊子のSSをつけた新装版になります。
読後の感想は、本編だけだったらものすご~く痛い作品でした。

同性との恋愛に臆病だった吹雪が高校卒業時に手ひどく振った1つ年下の後輩・成尭。
忘れたはずだったのに、兄・伊月の恋人として再会してしまい気持ちは千路に乱れる。
自分を忘れたかのような成尭の態度にとまどいながら、2人の過去を兄には話すこと…

2

もしも願いが叶うなら 小説

安曇ひかる  亀井高秀 

主人公も物語も誠実がにじみ出ています

一応記憶喪失モノにカテゴライズしてもいいのだろうか?
ただ、主人公がなくしている記憶はその事故の日の記憶だけ。
一体、彼との間に何があったんだろうか?主人公が昏睡状態の50日間に一体何があったんだろうか?
それが、全て明らかになる時2人は改めて向き合うことができるという、ただ2人だけの物語ではなくて、家族をも含めた物語は、誠実で気持ちのよい話に仕上がっていました。

主人公の奏太は不良に…

2

うたかたの愛は、海の彼方へ 小説

華藤えれな  高階佑 

歴史モノは難しいですね~

ルネッサンス期頃のベネチアを舞台にした下剋上的復讐モノな物語。
こういう時代背景的歴史ロマンて難しいと思いました。
いかにも物語物語して、ある程度の歴史があるわけなんで、そういった歴史を2人の愛が動かすというのは、どうも御伽話めいて見えてしまって(ファンタジーなんでいいのでしょうが)、妙にリアリストの部分が頭をもたげてウソ臭く見えてしまう。
国を動かすまでしないほうが、2人の関係に終始のめり…

2

極上のエゴイスト 小説

あすか  高座朗 

お前のペ○ス貸してくれないか!?

タチ×タチのガチンコもありながら、つっこまれたら以外に悪くない、でもいつかはお前の尻も貸せよww
この二人が絡んだら、ベッドがすぐ壊れそうだよな~と密かに思ったり。
そんな、エチ&エロもあるけれど色気は薄い男前同士のカプは意外にもツボですv
ヤクザの息子と、ロシアンマフィアの右腕という裏稼業同士なんで、結構血なまぐささも匂わせ、容赦ない姿も見せ、トラウマとか執着などもあるのに、主人公の性格が…

2

裏切る唇 小説

火崎勇  角田緑 

ツンデレ天の邪鬼全開

初めて会って一目惚れして、それから交わることなくずっと片想いで見続けてきて、本当の気持ちが言えずに最後まで素直になれない憐れな主人公。
そんな天の邪鬼の主人公の心と態度の描写が見事な一冊でした。

物語は一貫して主人公・滝目線で綴られます。
彼の益岡に初めて会って見惚れて、それからずっと追い続け、就職先まで同じにしというある種のストーカーに近い執念の片想いが淡々と、切々と訴えかけてきます。…

0

籠の鳥は夢をみない 小説

浅見茉莉  南田チュン 

イイ話です、ただイイ話。

ちょっとだけ時代物のイイ話。
だけど、そのイイ話になるまでにこれでもかー!な不幸があったりとかはなく、投げやりな態度や行き違いがあったり、何気にデジャブ感が漂うよくある話ではありました。
そこに新鮮味や面白みを見つけるのはちょっと自分には難しかった。
下剋上萌えという路線もあるが、今一つな感じも・・・
受けがバカとか、ものすごくひねくれていたりとか、性格にかなり難ありだったらよかったんだが…

1

執務室は違法な香り 小説

篁釉以子  周防佑未 

S気分にさせられるイライラマックスを誘う黒ラブ受け

正義を振りかざす黒ラブロースクール生にイラとして犯っちゃって、のめりこんじゃう敏腕弁護士。
エロい、エロいですよー!
好きとかいうより、お互い体が優先しちゃって、弁護士のサドっ気も満載に、すごく楽しめた作品です。

小宮ルイはロースクールの学生、祖父の無実を勝ち取ってくれた憧れの弁護士ギルバートの元で夏のサマー・クラークのバイトを出来ることになり大喜び!
再会は最悪、しかも明らかに黒とい…

2

野蛮人の求愛 小説

高尾理一  あじみね朔生 

クロコダイルダンディ?

15年間アマゾンで暮らした野生児が日本に帰って来た!
アマゾンといえば、木原作品の「無罪世界」という痛い作品がありましたが、これはどちらかといえばコメディ路線。
あちらは原住民に浚われて日本語も文化も全く皆無でしたが、こちらはアマゾンで暮らしていたといえど、日本人の学者両親がいて。
あちらは、片方の従兄弟が詐欺まがいのズルイ男だったのに比べ、こちらはまっとうな常識あるサラリーマン。
比較し…

2

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

いぶかしまずに、素直に受け入れてあげたい

浅丘さんの描く登場人物はどこか人間として欠けている人が主人公なことが多いと思う。
今回も、T大を出ながらも人づきあいの全くできない、人に関心のない予備校教師が主人公として登場している。
そういう点で、彼を受け入れることができればとても感動的な話であるし、受け入れることができなければ、キレイなおとぎ話で終わってしまうだろう。
絶対ありえないことだろうけれど、自分はあえて受け入れたい!
彼が、…

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