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水原とほる いさき李果
茶鬼
ネタバレ
1月に出た『逃亡者』の主人公・朋彦の、男と駆け落ちしたという父親サイドの物語。 いや、まさかそれが読めるとは思ってもいませんでした! しかも最初の出会いが50歳代、ラストは『逃亡者』のラストとリンクしてその10年後ということになりますから60歳代なんですね。 木原作品の『箱の外』もラストは高齢でしたから、究極のMLの仲間入りといったところでしょうか。 その朋彦の父、晃一が実に穏やかで優…
水原とほる 高階佑
今回は水原さん絶好調だったようで、見て楽しい、書いて楽しいと、後書きで書かれているように、読む自分もするすると読むことができました。 お得意のヤクザものなので、設定に無理もなく、すんなりその世界に入れる。 何より高階さんの美麗な絵が、ヤクザに見えないくらいイイ男でした。 桂組の金庫番をしている№2と言われる慶仁の、慕っていた組長の義父が亡くなり、生きる希望を失くしていたところに、跡目争い…
日向唯稀 わたなべあじあ
わたなべあじあさんの、色気溢れる表紙に、地雷の「花嫁」の題名も踏み越えて読んでみたのですが・・・自爆しました(涙) この作家さん、シリアスものもコメディもふり幅が大きくて割合好みの部類に入る作家さんではあるのですが、シリアス設定が壮大すぎ、そこにコメディを載せる違和感が今回は大いに感じる部分が多くて、そのズレが最後まで修正できなかった感じがします。 イタリアの巨大マフィアのドンと、日本の巨…
吉原理恵子 円陣闇丸
『二重螺旋』シリーズも5巻に入りました。 1巻毎に篠宮家に襲いかかるトラブル。 そしてそれがマスコミを煽り、尚人を守る為に雅紀が盾になり、より一層の兄弟の禁断愛を深めていく結果になっていっているのですが。 今回は、借金で首が回らなくなった篠宮兄弟の実父がとうとう暴露本を出版することで進んでいきます。 何と言っても今回の核は、とうとう紗也加が3兄弟から全く見放されてしまったということ…
中原一也 奈良千春
自分的に大大大スキなこのシリーズ、3作目も出て至極満足であります。 この斑目の下ネタ連発のエロオヤジぶりがいつも気持ちがいい! そして双葉とのコンビも、いやトリプルぶりもすっかり板について、今回もみんなで危機を乗り越えました。 欲を言えば奈良氏のイラストが、斑目などオヤジにはとってもフェロモンあふれる絵を提供しているのに、トヤ街の女神たる(?)坂下先生はギャグ?みたいな・・・まともな美人顔の…
洸 紺野けい子
父・母共に違う兄弟の禁忌モノです。 紺野けい子さんのイラストが魅力的なんですが、その内容は禁忌モノというとものすごーくドロドロしたものに馴染みが深いだけに、これは割合あっさり、どちらかというと、”近所のお兄ちゃんを慕うワンコな子供”的ストーリーで、そういう意味での期待をあっさり裏切られる内容でした。 お互い子連れで再婚した両親によって兄弟になった悠生と4歳年下の海斗。 人見知りの激しい海…
華藤えれな 北畠あけ乃
「能」を舞台にした京都の風情がたっぷりと味わえる、その情景もうかんでくるとてもしっとりとした味わいのお話でした。 何となくデジャブ感もある作品なのですが、華藤さんの味わいが広がります。 能の柏倉流の後援をしている会社の社長が亡くなり、その後を継いだのが、颯希と高校時代恋人だった喬一郎で、愛人も父からそのまま引き継ぐと、颯希も愛人にします。 「これは復讐だ」という喬一郎と、胸に想いを秘めた…
ひちわゆか 石原理
いや~!自分的にこのコンビ大好き♪ 徹底的に自分のペースで不遜で自分勝手で、でも本当はヘタレな男前攻め。 堪忍袋の緒も切れる、負けてないクールビューティーの受け。 これぞ本物のガチンコ! 愛だの恋だの、甘ったるさは一切含まず、一人で勝手に進んでいく攻め・有藤に負けたくなくて頑張る、男前な受け・英彦。 でも、寝技にもつれ込み堤防が決壊したときだけは・・・な二人の関係がつかず離れず、「男同士…
綺月陣 高座朗
売りをやっているヤンチャ高校生と、くたびれた無精ひげの刑事。 この組み合わせで進んでいくと、一見中原一也さんの作品によくある感じの?って思うのですが、そうでないところが綺月作品。 カラっとして明るいけど、実際ものすごく悲惨です!! 父親に性的虐待を受け、そのせいで父母に家出され一人置き去りにされた那月が、生きて行く為に受け専門の売りをしているという背景。 彼に関係した連続殺人事件は、父…
砂原糖子 三池ろむこ
心の声が聞こえてしまうという設定の2作目。 自分的には、前作はひきずらないように、別物として読むことができました。 前作は、後天的に声が聞こえるようになった余村がヘタレて悩んで後ろ向きになって、という感じの能力への対応でしたが、 今回の主人公・仮原は、先天的能力で、それのせいでひねくれて能力を憎んで恨んで、人を信じることを出来ない、とってもかわいそうな人だった気がします。 そんな彼が出…