茶鬼さんのレビュー一覧

恋するバンビーノ 小説

高尾理一  大和名瀬 

擬態非童貞の苦労物語

童貞ものって、どうしてこう面白いのでしょうか。
今回も高尾さんの童貞ものは笑わせてくれるコメディに仕上がっています。
随所で吹き出してしまって、スイスイ読める一冊。
もちろん後味爽快で、その先も妄想させてくれる楽しいお話でした♪

剛虎は小学5年にして170センチの身長に、下半身はすでに先端は剥けていて(!)そのイチモツのでかさに、非童貞の噂が独り歩き。
中学で何股もかけすごい女性遍歴…

5

煌めきは貴族を陥れる 小説

剛しいら  海老原由里 

戯曲のような仕上がり

英国ミルククラウン社の19世紀末のお話。
シリーズものみたいですが、時代が飛んでますから全く単品で大丈夫。
舞台は主人公アーネストの屋敷と船の中、茶園のあるインドと3か所だけ。
2/3は屋敷と船中なので、そこでダニエルとの恋愛が成立する部分がギュっと凝縮されていますし、登場人物の喋り方、小説の文体が翻訳ものの海外小説のような風体なので、まるで戯曲のようでした。

インドに大きな茶園を持ち…

2

雀荘恋愛事情 小説

中原一也  宮本佳野 

エロオヤジ度200%爆走!

やっぱり中原さんの描くエロオヤジに優るエロオヤジはいない!
設定が伝説の元サオ師というだけに、下ネタ発言満載のエロオヤジが満腹になるほど堪能できます。
雀荘が舞台だけど、麻雀知らなくても全然楽しめます。

頭はいいけどボンヤリしていて昼行燈と呼ばれる雀荘経営の蒼井と、伝説の元サオ師の桃田のお話。
ギャンブル好きの叔父が亡くなり、その遺産と意思を継いで雀荘を経営しだした蒼井。
その叔父の…

2

ただひとつの光 小説

李丘那岐  雪広うたこ 

野良猫具合がとても愛おしかったです

それぞれに事情を抱えたグレてた二人、大型ワンコと野良猫の癒し物語な感じに仕上がっています。
前回の作品は今一つノレませんでしたが、今回はイイ感じに仕上がっているのではないでしょうか。

連人が日向と高校で初めて対峙した時、彼のNGワード”親”という言葉を発した為にケンカになるのですが、その中で親に対しての彼のトラウマらしきものを聞き、光が見えた気がして、それから連人が気に入るのです。
彼の…

2

高潔であるということ 小説

砂原糖子  九號 

美しいけれど、寂しい花

心にどこか寂しさを抱えた人、ヤンデレがとても読み応えのある砂原さん作品、今回もグイグイとひきこまれました。
読み応えという部分では神に近い萌えです。

子供の頃ちょっとしたきっかけで仲良くなった裏に住むゴミ屋敷のジジイが、車に轢かれて亡くなった。
慕っていた弟と一緒に、絶対復讐してやる!との誓いを守るように5年後、その加害者である男へと接触するのだが、その男には奪うものは何もないほどに寂し…

3

優雅な彼と野蛮な僕 小説

神奈木智  日高ショーコ 

ホストがその体を使えなくなるほどすごかったのか?

今月のルチルさんの文庫はどれも表紙が綺麗で、いつになく見栄えのするものばかりな(個人的趣味)気がしましたが、その中でも特にこの作品は日高ショーコさんのイラストなので一番目を惹きますね。
04年にクリスタル文庫から発行されたものに描き下ろしを加えた新装版になります。

あらすじの通り、出張ホストクラブで№1を誇るトヲルがそのびっくりする報酬額にまんまとつられて、男性客の元へ行って関係を持つと、…

2

不謹慎で甘い残像 小説

崎谷はるひ  小椋ムク 

夫婦(?)の心構えが出来上がったんですよね♪

謙ちゃんと颯生の第三弾、これで一応完結なんだそうですが・・・
「不機嫌~」で恋人になって「不条理~」で危機を迎え乗り越え、そしてこの「不謹慎~」で本物の恋人(ある意味夫婦)として一緒に住むまで、とこのカップルの道のりを見届けさせてもらって、全く当てられました!
甘い、甘い、甘い、甘い、いいなー、羨ましいなー、憧れちゃうなー、とか羨望が(汗、、)

謙ちゃんの元カノも登場して、全作でストーカ…

5

神は誰も愛さない 小説

あすか  実相寺紫子 

愛する者の為に、その行動のすべてはある。

復讐と血の繋がりと愛と、かなりシリアスに進行する作品でした。
題名も「神は誰も愛さない」ってすごく残酷な感じ、でも神様じゃなくて、今生きて側にいるその人に愛して欲しいってことなのかな?と解釈いたしましたよ。

自分の過去を抹消し、父を殺した警察に復讐することだけを考え、ヤクザのスパイとして警察内部に入り込んだ雫。
偶然にも父が殺された時の捜査の指揮をとっていた男の息子・倫匡が上司で組対3課…

2

二十六年目の恋人 小説

高尾理一  カワイチハル 

妄想爆走チェリーボーイボムだった

こんなにコメディだとは思わず手に取った本でしたが、読み進めるうちに、コメディ好きとしては萌えツボ刺激されまくりで、思い切り楽しめました☆
主人公の妄想の暴走ぶりが見事で、ズレまくりの二人はもはやラブコメの王道と言えるのかもしれませんが、変に小細工を使ってない分ダイレクトにその愉快さが伝わって、吹き出しまくりでした。

26年も童貞でドジっ子で泣き虫で妄想癖があり、外見も人並みで特に並はずれて…

9

スパイラルトラップ 小説

綺月陣  鹿谷サナエ 

エロ特化本

しょっぱなから46ページ、エロビ撮影シーンから始まるこの作品。
綺月さんが、あとがきで書かれているように、05年の時点でのエロ度中の上、お道具初登場の作品だそうですよ。

主人公・友貴が酔っぱらって帰る途中から記憶がなくなり、気が付くと咥えられていて、しかもビデオに撮られていてびっくり!しかも快感を開発されてしまって・・・
ナンパで知り合った女子にはめられて借金の保証人にいつのまにかされ、…

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