茶鬼さんのレビュー一覧

成澤准教授の最後の恋 小説

高遠琉加  高永ひなこ 

まさによい意味で大人の恋の物語でした

評価は神に近い萌えでありますよ!
お話は、外見も才能もあり、それなりに順調な人生を歩んで、でも恋愛には今一つのめりこめないでいる成澤准教授が、何でもない印象の薄い平凡な青年と出会って、最初はからかいのつもりが、段々その彼の持つ影の理由を知りたくなり恋愛にのめり込むということを初めて体験するという物語なのですが。
ささっとあらすじを書いてしまうと、いつものよくある恋愛パターンの話よね、って思って…

3

アネモネⅡ ~奪われた白~ 小説

竹内照菜  祐也 

涙腺がゆるみっぱなしになり、ティッシュが離せませんでした

いやぁ~こんなに泣いたBLは初めてかもしれません!
ってか、ひょっとして自分のバイオリズムが下降していたからかもしれませんが・・・感動ではないんですよね、主人公のあまりに悲惨な過去と健気さに涙腺が刺激されたようであります。

何の苦労もなく育った威琉と、親の愛情を受けずに、でも真っ直ぐ育った理久が恋人になったのもつかの間、就職を控え、また性格のすれ違いから最悪の状況に陥いり、クリスマスの待ち…

5

帝都艶上 小説

玉置真珠  ぷりん&海こんぶ 

『帝都物語』がBLになったような、ファンタジーです。

キャー!表紙絵ふんどしですよ~♪
今回のゴスエロ舞台は日本、時代は大正時代と現代のタイムスリップ、妖モノであります。
何だか、五社監督の「吉原炎上」と荒俣宏の「帝都物語」が合体したみいな題名ですが、帝都の結界だの、関東大震災だの、「帝都物語」の臭いをそこはかとなく漂わせ、あの話は平将門の云々でしたが、こちらはもっと古く大陸の殷の時代の呪いにさかのぼります。
帝都での怪物”加藤”に該当するのが…

2

薔薇の王は棘を愛でる 小説

南原兼  ぱん太 

脳内TVがアニメ化、絶賛放映中!

アニメのようなこの手の乙女系作品初読みです(だんだんはまってきてますよ!)
絶対この世に存在しない、現実味のない俄然2次元のツルツル卵のような身体の主人公達に自分の脳内TVはアニメに変換され絶賛放映されております♪

お話は甘~いロミジュリモチーフの、魔法のないハリポタ環境?みたいな・・・
ただ、ジュリエットは超ツンデレのムチを持ったエロい女王様だったのです。(SMではない)
この作家さ…

4

IBARA 茨の檻 小説

今城けい  北沢きょう 

性欲は生きることへの欲の証なのです

複雑な家庭環境、ある事件をきっかけに身も心も壊れてしまった青年を、自分なりの正義感と誠実さと、心の触れ合いで元の人間にもどしてやろうと努力するお話です。
その背景は、あまりにドロドロで理不尽で”そんなのアリなの!?”と思わずにいられない設定をしつらえてあります。
読み終わった時に、『そんなの偽善よ』と思うか『よかった』と思うか『もちょっと他の道はないの?』と思うか、それぞれの感想を持たれるかと…

2

やすらかな夜のための寓話 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

エロい!糖尿病になりそうだよん

もう満腹でございますww
臣さん、ありがとう。
多分これでご本人も書かれている通りにシリーズはコンプリートした形になるのでしょうか。
作家さんの人気で読まれる方もあれば、初読みでもこの二人の関係が気になってこれから本編へ傾れる方、崎谷作品の他のものに手を伸ばされる方、そんな崎谷さんの戦略というか、出版社の戦略は成功していると思います。

もう分厚い本ですが、ひょっとしたら半分近くが臣さん…

1

侍ラヴァー 小説

水月真兎  みずかねりょう 

ハリウッド映画のようなアクション主人公は17歳

いきなりゴメンナサイ!ダメでした~読むのにものすごく時間かかった、、
刀だの拳銃だのライフルだの、銃刀類は大好きですが、「斬鉄剣」好きですが、萌えは呼ばなかったデス。

遺伝子組み換え作物で、巨大企業になったハミルトングループの若きCEOリチャードと、その義理の弟でボディガードの志乃のお話です。
リチャードは日本好きで、ともすれば勘違いガイジンの域いってます。
志乃が後妻に入った母をもう…

1

ホストクラブより愛を込めて 小説

樹生かなめ  沢路きえ 

愛している人より上に立ちたいって、我儘?

ここに出てくるホストは変です(何といっても樹生さんだから)
主人公はふんどしがトレードマークの「汚れ」ホストです。
仮装をして、唄って踊って漫才して、お客様を楽しませて、でも性格も生活もそうかといえば、全く違います。
笑いとノリで入る注文は、半ば強引で、それって強制だろー!笑顔の脅迫だろー!訴えられるぞ、とさえ思いますが、お客はイイ人達ばかりなので、皆喜んでいます。
そんな彼・蘭丸(敏史)…

2

盗っ人と恋の花道 小説

剛しいら  葛西リカコ 

作者原案タイトルは金魚姫だったそうです。

ここ二カ月続いて時代物の刊行ですが、今度は時代が江戸は元禄の頃。
材木問屋と盗賊と火盗改が絡んだお話です。
時代物ですが、攻め様の男気がなかなか粋で、受けちゃんもかわいらしく純真で、気持ち禁忌の匂いも漂わせ、ちょっと切なさも取り混ぜてなかなかに良い出来の作品になっておりました。

環は小さい頃実の父親に芝居小屋に売られ、またそこから盗賊の草(手引きする間諜)として買われ、羽振りの良い材木問…

5

そのキスの裏のウラ 小説

火崎勇  羽根田実 

本当に好きなのはどっち?

題名もこじゃれてますが、内容もなかなかに謎解き風に進んで楽しませてもらいました!
それにしても、全部いたしてしまったのに全く記憶がないって、あなたどうよ?みたいな感じもありますが、イケメン二人の恋のさや当て合戦に巻き込まれた(?)主人公のお話、最後に選ぶのは・・・

主人公百瀬が朝目覚めると見知らぬホテルのスイートのベッドの中。
全裸で身体に違和感なので、何があったか予想はできるものの相手…

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