茶鬼さんのレビュー一覧

メガネの貴公子 小説

須坂蒼  祭河ななを 

メガネ業界のシンデレラストーリー

メガネといえば鬼畜を連想しそうですが、これは甘甘のほんわかストーリーでした。
攻め様はあくまでも紳士で(書き下ろしでは変身してますが)、受け様はひたすら純真・健気で、時々キュンキュンしながらサラサラっと読めます。

北海道のすずき眼鏡店の店主は23歳のひなた。
おじいちゃんから継いだ技術と、眼鏡に対する情熱で、お得意様から信頼を得て、お店の切り盛りをしている、まだ恋をしたことのない男子です…

3

銀の鎮魂歌 小説

吉原理恵子  小島文美 

憎しみの愛の昇華の形

ハンカチを用意してください、できればタオル地がいいです。
自分は電車で読んでしまって危うい目に会いました(汗、、)
最初から最後まで胸を締め付けれる苦しさに、どこまで耐えられるのか、心を試されているような愛の姿がここにありました。

17歳にして王になったルシアンに「誕生日の贈り物として操をもらう」として強引に奪われたものの恋人となったキラ。
しかし、乳兄弟として育った王の妹イリスをかば…

7

サミア 小説

須和雪里  門地かおり 

泣きました!

ちるちるのレビューを見て大変に興味を持ち読みましたが、本当良かったです!
エイリアンなんて、とんでも設定とおもいきや"ET”より切ない話に涙があふれてしまいました。

昔住んでいた星で罪を犯した為に最高刑とされる「不死」を与えられたサミア。
唯一死ぬ為に放出されたツールを求めて果てしない旅で、出会った人間が友則。
彼の不思議な色を持つ爪がサミアを、その苦しみから解く為の唯一の存…

10

二重螺旋 小説

吉原理恵子  円陣闇丸 

それぞれに執着したゆがみが起こす愛憎

一見幸せそうに見えた家族に、父親の不倫と家出によって起こる崩壊。
それは、家族個人それぞれまで壊すことになってしまった。
シリアスでドロドロした愛憎が吉原さんの心情をつづるモノローグ多めの文章が抜きんでて際立たせる衝撃の秀作だと思います。

極度のブラコンで長兄の雅紀が大好きな長女の紗也加
父親が大好きで親戚にも可愛がられる末っ子の祐太
真ん中の男の子として、中立的立場にある二男の尚人…

7

波光より、はるか 小説

崎谷はるひ  おおや和美 

シリーズが読みたくなりましたよ

ブルーサウンドシリーズの短編集。
水青さんも書かれていますが、初めてこの登場人物達と出会った自分も、「ただ青く光る音」でキャラとカプの特徴があらかた解る仕組みになっていましたので、こちらはスムーズに読むことができましたので、読む順番としてはこちらを後で読むのをお勧めします。

「インヴォルティーニ」ケネス×朝倉
日本語だと王子様なケネスが実はちゃんと粗野な部分を持っていて、そういう部分も見…

1

ただ青くひかる音 小説

崎谷はるひ  おおや和美 

ラブエロ満載

ブルーサウンドシリーズの登場人物達のその後の、熱い熱い短編集です。
自分はこの本編シリーズは未読ですが、知らなくても十分楽しめました。
崎谷さんのエロあふれる表現が堪能できます。

 「夏恋KISS」嘉悦×藤木
"目を閉じればいつかの海”のカプ。

 「夏恋KISS」大智×瀬里
"手を伸ばせばはるかな海”のカプ

 「無条件幸福」山下×一葡
"振…

0

黒い傷痕 小説

丸木文華 

負のベクトルを刺激して行われる復讐劇

中学の時同級生だった男が妹の婚約者として目の前に現れて、過去に対する復讐をしていくお話です。
この復讐が成立するために、いくつかポイントがありました。
★和義は自分が同性愛者であることを幼いころから自覚していますが、決して誰にも知られていけないと必死で隠しています。
★和義の家は田舎の大きな病院で、いずれは跡を継がなくてはならない。
★久保の母は、和義の父の愛人だった。

久保は人気作…

5

好きになるということ 小説

谷崎泉  高座朗 

泣き虫王子と泣けない従僕

前作「愛するということ」の続編になります。
「愛する~」の終わりが完全に二人が恋人になったわけでもなく、これからですよ、みたいな終わり方だったので、今回で二人はいよいよ恋人になるのか?と思いきや・・・
どうもまだまだのようで、多分まだ続きそうです。
谷崎さん!いっつもこの手だよ~ルビー文庫!!と叫んでしまう。

壱の側にいたいからと、今まで築いた全ての名誉を捨てて丹野事務所に来たはずの灰…

1

やるときゃやるぜ!(新装版) 小説

岩本薫  桜城やや 

オラオラ女王様受けとヘタレわんこ攻め

岩本さんのファーストノベルスの新装なんですね、テンポがよくってスルスル一気に読めて、兄弟ものですが後感もよくてあっさりと読めたデス。

1話目が、兄と弟がくっつくまで
2話目が、貢がれ兄のしたたかな話
3話目が、兄の真実と弟の空回り

兄ちゃんがすごい曲者です!
超美系なのに、すごく怖いというか厳しい人で、しかも老若男女問わずとりこにする魔性(?)の兄ちゃんですよ。
その貢がれ振…

0

優しくしないで 小説

華藤えれな  藤井咲耶 

題名より全然いいできの作品でした。

華藤えれなさんの久しぶりの日本が舞台の日本人カプのお話です。
このイラストが好みじゃないのと、題名が「優しくしないで」って安易なもので、少しためらってしまいましたが、自分的に華藤さんはかっているので思い切って読んでみました。
して結果は・・・安堵しました・・・甘甘だけど華藤さんらしい、しっかりした作りで。

痴漢事件でえん罪を起こした検事の笹本は、罪の意識から検事を辞めて弁護士として活躍し…

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