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あなたなんて、壊れてしまえばいい
受けの元恋人が本当にいい人でかわいそうw
攻めは、はじめは気がなかったんだけど好きになっちゃったんだか
気はあったけど気がついていないだけなかったのか(たぶん後者)
いじめているうちに本気になっちゃったってパターンです
ずっこんばっこん病院(受けの勤め先)でやって受けを放置
そして元恋人に発見させたり
公園で受けにフェラチオさせて元恋人に見せつけたり
容赦のない攻めっていいなあ
帯『あなたなんて、壊れてしまえばいい。』
丸木さんのドロドロ系は大好物、ゲームもそうでしたけど丸木さんとは萌ポイント突いてくるなあ。
これも期待通りにドロドロしてますよ、わーい。
閉塞感のある田舎町の病院跡継ぎとして育てられた和義[受]は今は都会で仲の良い妹と二人暮らし。
和義はゲイで同僚医師と恋人同士。
ある時、妹から彼氏を紹介されるんですがその彼氏である秀一[攻]は実は和義の父親の愛人の息子で、子供の頃に和義によって苛められ虐げられた相手。
秀一は和義とその両親に恨みをいだいていて、その憎しみを和義にぶつけます。
強姦し恋人と別れさせ脅迫まがいな事まで仕掛ける秀一。
その憎しみが愛憎へと変化していく様。
ドロドロですがラストはちょっと甘めで救いはあります。
リピ率高いんで自分的には神で。この手の愛憎劇は大好き!
あと表紙と帯のコントラストのデザインがいいです。
帯も真っ黒な帯に帯コピーとしては小さめの文字で書かれているのがこの作品に似合ってます。
口絵カラーが折り込み式になってるんですがこれはまあ普通の口絵でも良かったけどこれはこれでちょっと面白い。
装丁と厚さでこのお値段はなかなかコスパ高いと思います。
いやー、ここまで本来のカプではなく、当て馬君を応援したくなったのは初めてですね。丸木さんお得意ネタのドロドロした人間関係、執着もので、それは安定のクオリティで非常に萌えました。
特に、和義が久保を殺すしかないと決心し、睡眠薬で眠らせようとするところに、和義の今までの壮絶な苦しみがありありと表れていて、読んでて心が震えました。
今回は、攻めである久保の視点から物語が進んでいく場面が多かったので、久保が和義への憎しみからだんだん愛情へと気持ちがシフトしていく様子はよく伝わり、そこは矛盾なく展開していったように感じます。
ですが、受けである和義の心の動きは、いまいち見えてきません。前半で、自分が同性愛者である苦しみから、不幸を抱え生きてきた、そんな中、当て馬である勇一郎と交際することで初めて幸せを見つけられた、そんな不憫なキャラ設定は萌えます。
ですが、そんな愛する恋人の勇一郎と別れるハメになるわ、愛する妹も傷つけてまで復讐をしかけてくるわで、自分を散々陥れてきた久保にたいし、終盤でいきなり和義を庇ってナイフで刺されたくらいで、憎しみから好意に気持ちが切り替わるところが、理解も同意もできないし、萌えも感じません。
和義は今まで同性愛者であることを隠して生きてきたけど、そんな風に生きてきても、人生は好転しないって気付かされたくらいしか、和義にとって久保というキャラの利点はないです。
そのことに気づかされたっていう点で和義が久保に感謝の気持ちを感じるのは分かります。ですが、そこから恋愛感情に発展するのは、無理がある気がします。(まあ、人が人に恋愛感情を持つのに理由なんてないと言われればぐうの音も出ませんが)
それなら、まだ、和義が同性愛者であることを開き直って、久保に脅迫材料が無くなったから、晴れて堂々と元彼勇一郎とヨリを戻すほうが、自然な感じがします。
というか、和義って最後、久保に惹かれてたんでしょうか??和義がほんのり頬を染めた描写で、久保のことを好きになったと私が早合点している可能性もあります。
いろいろと最後で失速した様に感じたので、神評価は出来ませんが、途中の久保の憎しみ→愛情の変化と、和義の、久保に対する殺意を感じるまでの苦しみの描写にすごく萌えたので、高評価になりました。
因縁、復讐、執着、ヤンデレ。
こういったキーワードに反応する方は、ぜひ読んで欲しい一冊です。
丸木先生はヤンデレ執着攻を書くのが本当にうまいなぁとしみじみ…。
受の和義が子どもの頃に苛めていた相手、秀一が大人になってから妹の婚約者という形で目の前に現れ、そこから秀一による和義への因縁の復讐劇が幕を開け…というお話。
和義が子どもの頃にいじめの加害者だったという描写は、いろんな意味でギリギリだったんじゃないかと思います。
読者が登場人物の性格や行動に対して一度悪感情を持ってしまうと、そのあとお話を感情移入して読むことができなくなってしまうからです。
いじめの行為そのものを捉えるのではなく、いじめてしまったのは人間の心の弱い部分の発露であると。
そのこと自体を和義という人物の掘り下げ要素として消化していて、表現としてとても納得させられました。
しかし、何が上手いかといって。
ヤンデレ執着攻を書かせたら、丸木先生の他にはいないんじゃないかという点です(笑)
攻の秀一は子どもの頃に和義とそのとりまきに、家族のことを理由にいじめられていたという経緯があるわけですが。
そもそも自分自身がいじめの対象となっているにも関わらず、思春期の子どもらしく怖がったり怒ったりといった、感情のふり幅がない。
それは大人になっても変わらず、そもそも復讐の理由は和義がいじめの加害者だったことではない。
人としての大切な部分が欠損しているような、計り知れない狂気を常にまとっているのです。
いじめの加害者であったことを後悔して悩んでいたり、ゲイであるというコンプレックスを抱いて悩みながら生きていたりという、和義のいわゆる“人間くさい部分”との対比になっていて、秀一の狂気がより際立っています。
はっきりと“秀一は狂っている”といったような説明的な文章があるわけではなく、二人の会話には“かみ合わなさ”のようなものが終始漂っている。
そのことがもうとにかく不気味で、怖い。
相思相愛の恋人と別れさせられてむせびなく和義を見下ろしながら、秀一が『何でこの人はこんなに悲しんでいるんだ?』と無感情に思うシーンとか、もう、鳥肌すら立ちました。
ラストシーン、二人の因縁に対する決着のつけ方も秀逸でした。
某他作品で愕然とした、“最悪にいがみ合っていた二人に何故か突然愛が芽生えている”といった強引な展開だったらどうしようと思っていたんですが(苦笑)、納得いくもので安心しました。
執着していたのは自分のほうなのに、いつのまにか囚われていた。
こういった受と攻の精神的な逆転は、丸木作品特有の表現ですね。
とてもおもしろかったです。あまり甘さはないんですが久保が和義に執着しているのに萌えました(*´∇`*)
前半が和義視点で後半は久保視点なのですが、久保が和義の彼氏(元彼?)の勇一郎に嫉妬してるのがいいんですよー(o≧∇≦)o
まぁ冷静に見てみると亜由美と勇一郎がひたすらに可哀想な話なのですがそこはスルーで(笑)
ただ最後のアナグラムはえーって思っちゃいました(´Д`)
実は前から好きだった、みたいなのはちょっと違和感ありますね。昔いじめられた相手なのに好きになるかなぁ??
まぁ久保が昔のいじめをそんなに気にしていないようでしたけど。そこが少しうーんと思うところでした。