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椎崎夕 葛西リカコ
茶鬼
ネタバレ
人と接するのが苦手で、感情も余り表に出さない主人公・大和。 働く叔父のギャラリーを訪れた客・田宮が、ギャラリーの喫茶の客として頻繁に訪れるうちに、自分に性格を言いあてられ、互いに恋愛が不感症なら実験のつもりで恋愛をしてみないか?という誘いに承諾をする。 どうしてもその気持ちが受け入れられず別れる事となった親友との再会と、大和を気にする彼が田宮についての情報を与えた事から田宮への嫉妬と怒りの感情…
葵居ゆゆ 青井秋
7頭の犬と暮らす青年と人狼の出会いの物語。 それだけにモフモフ度がかなり高い萌え要素ではあるのですが、物語としてはどうにもやりきれない切なさが残り、微妙な気持ちにさせられます。 それを受け入れて二人共にいることを決めたのですから、なるようになるさ、と考えるべきでしょうが素直に喜べないものも残るのです。 イラストは、現在細密な絵で注目の青井秋さん。 コミックとはまた違った、今回は犬の絵がまさ…
沙野風結子 笠井あゆみ
07年ラピスを旧版の新装版だそうです。 前のイラストの砂河さんも悪くはないのですが、この笠井あゆみイラストについて最初に言及させてください! この表紙v口絵カラーがないのがちょっと残念ですが、巻末にその後の甘いワンシーンイラスト付き。 そして、中のイラストも~!たまらないですぅ。 小説のイラストでも行為シーンは顔のクローズアップであったり全体であったりするのですが、その構図が見事に大胆で挑…
妃川螢 古澤エノ
シリーズ続編とかでなく新規の単発のようなので購入した作品。(妃川作品はシリーズになると大変なのですw) 黒猫執事などと、なんて素敵な設定でしょう♪ どうしてこんなヘタレで魔力もない悪魔が伯爵悪魔?というくらいに執事のイヴに甘ったれているご主人様になるアルヴィン。 彼等の住む魔界の情景描写に色とりどりの植物や生物が描かれます。 冒頭の入りはその世界へのいざないの言葉。 そして登場するあ…
宮緒葵 兼守美行
宮緒作品の初GUSHは、表紙から見てわかるように攻め2×受け1の愛憎モノ。 今回は「犬」ではなく、何でしょう?蜘蛛とか蛇とか系でしょうか。 健気でまっさらな主人公、彼が執着されてたどる道は最初の読み始め、よくあるこうした物語の設定を周到してベタすぎるほどにベタだったりもするのです。 ええー!?痛いはずの宮緒作品(そういう印象が染みついている)がまさかよもや、こんなありきたりの展開をみせるはず…
吉原理恵子 円陣闇丸
篠宮3兄弟の父親の件で対岸の火事だった苦悩が、わが身に降りかかりひずみを生まれさせている篠宮の実家の面々。 マスコミの関心が篠宮の実家に移ったことで、3兄弟の従兄弟である零が尚人に癒しと慰めを求めるという展開を見せたものの、前の7では3兄弟は比較的穏やかでした。 この8巻で何かがまた動き始めるのか?と期待はしたのですが(雑誌は読んでないので)やはりこの巻も比較的大きなヤマは見せずに過ぎて行きま…
結城瑛朱 小路龍流
独特の漢字使い、独特の文章、の印象が強い作家さん。 今回もプロローグとエピローグを攻め視点、主要の本体を受け視点をいう構成で見せています。 「ひだまりの猫」その題名が意味するところは居心地のよい場所。 自分の気持ちを閉じ込めて、なかったことにしようとする男と、 自分を押し込めて向きあわずに逃げいていた青年と、 そんな二人が偶然出会って、一緒に過ごすことでそれらが溶けだして、それぞれがとど…
松雪奈々 高城たくみ
組長同士が犬猿の仲で、それぞれの組員と共に結核で隔離病棟に入院したら? 非常にユニークなシチュエーションで興味がわきます。 親元の組の組長の四十九日の法要の時、判明した一人の組員の結核。 空気感染のある病気ですから、その場にいたヤクザが皆こぞって病院へ黒塗りの高級車を連ねて、総出でずらっと黒いスーツ姿の数十名の男達が診察したいと窓口に押しかける。 そのうち、検査結果が黒となったそれぞれの組…
中原一也 立石涼
この本の帯「千年ぶりに俺の大砲に点火しやがって。責任を取ってもらうぞ」 立石涼さんのこのイラストが出た時から題名も含め、大変に気になってましたねぇ♪ もちろん中原さんだからランプの精がオヤジなんだとは予想していましたが、まさかよもやこんな名前が(爆笑) しかも日本人じゃないのに、その発言は日本の昭和のエロおやじですよ! 中原作品初のアラブものは、ファンタジーなぶっとびジェットコースター。 …
樹生かなめ 高階佑
角川のこの本、そこはかとなくBL臭を漂わせながら、そうでない展開を見せる。 それは、普段のBL作品の樹生作品が独特のセンスを持つ作家さんならではの「樹生節」を持つ文体で描かれるから、それとの差異をほとんど感じることなく読めてしまうという樹生マジックなんだろう。 作中、とてもシリアスで残酷で痛いシーンが登場する。 主人公の過去もそれで引き籠ってしまうほどのダメージを受ける可哀相なモノもある…