千年ぶりに俺の大砲の火種に点火しやがって。責任を取ってもらうぞ

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表題作淫猥なランプ

オヤジンナポッポレーノフェロモンダプンプンキンニクモムッキムキーダキファーフ(キファーフ),1万42歳,ランプの精
猪瀬匡,27歳,輸入ガーデニング雑貨会社勤務

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

占い師に無理やりランプを売りつけられた猪瀬匡。しかし、ランプを擦ると野生美溢れるエロオヤジ、もといランプの精が出現し…。

平凡なサラリーマンの猪瀬匡は、怪しい占い師から無理やりランプを売りつけられる。家に帰って半信半疑で擦ってみると、野生美溢れるランプの精・キファーフが出現。なんと匡が擦ったのは彼の股間だったらしく、千年ぶりに火がついた男に組み敷かれ、あれよあれよと言う間にお初を美味しくいただかれてしまうのだが…。セクハラ魔人のランプの精×昼行灯リーマンの千夜一夜ラブ!

(出版社より)

作品情報

作品名
淫猥なランプ
著者
中原一也 
イラスト
立石涼 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
淫猥なランプ
発売日
ISBN
9784576130866
3.7

(104)

(30)

萌々

(40)

(19)

中立

(5)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
27
得点
372
評価数
104
平均
3.7 / 5
神率
28.8%

レビュー投稿数27

AV俳優以上に卑猥で色気のあるオヤジはランプの精!

最高に面白いっ!!まるで千夜一夜物語のア○ジンと魔法のランプを思わせる
設定なのですが、現代に現れたランプの精は存在自体が「卑猥なオヤジ」なのです。

そしてうまうまと喰われてしまうのが、昼行燈のようなどんくさいリーマン27才。
インチキ霊感商法に騙されて購入した1万円の古びたランプ、自分に憑りついている
悪霊を追い払う事が出来ると言われ、云われたようにランプを磨いていたら
突然現れたのがアラブのランプの精なのですが、どんくさい受けである匡が
ランプを磨いた部分がオヤジの股間、ドロロンと現れたと思ったら即一発責任を取って
やらせろ発言で、それもセリフが「俺の煮えたぎった熱いポタージュを注ぎこんでやる」
AVも真っ青な卑猥で下品な発言を連発するランプの精キファーフ。

どんくささ選手権があれば上位間違いなしの匡なんて危機感を感じる間もなく
あれよあれよと言う間に喰われてしまうのです。
そこから二人の奇妙な同居が始まり、更に卑猥オヤジなだけと思っていたら
以外にも千年も前に仕えていた王家の王子への忠誠心を抱く熱い思いを持っていたり、
それを言葉にすると卑猥で不敬罪なのではと思える発言をしながらも口で言っている程
軽いノリでもない思いを深く心に宿らせていたりとオヤジなのに色気ムンムンで
ちょいワルオヤジなのに萌え心をくすぐられる現象になるから不思議。

同居しながら亡き王子の王家に伝わる首飾りを探して王子の眠る地に帰してあげたいと
話すキファーフと王子の首飾りを探す手がかりを二人で調べ、次第に匡はキファーフが
亡き王子の事を思っている事に胸の痛みを覚えてしまう。
どんくさい匡は思いを自覚するまでもかなり時間がかかるのですが、
匡の思いにも胸キュンな感じでなかなか良いのです。

後半に入るとなにやら可愛らしいランプの精、それも幼精と言われるおチビさんも
現れて、そちらもキャラ萌えしちゃうくらい態度はデカいけれど可愛い♪
けれど、コミカルで可愛いだけでなく奥深い展開やドキドキしてしまう程危険な
トラブルに見舞われる事態にもなるのです。
匡はランプを買わされたインチキ霊能者に水難の相があると言われ、自身も物心
付いた時から水が怖くて筋金入りのカナヅチなのですが、その原因が後半で色々つながり
ビックリ仰天の怒涛の展開になっていきます。

甘さとコミカルさ、萌えを擽る可愛らしさと卑猥さ、そしてシリアスな本筋の話と
とてもバランスの良い作品でかなり面白かったです。

14

びびりながら、初めてレビューいたします(°°;)

chill chillユーザー様は、皆、滔々と熱くレビューを綴っておられるので、今まで「ほ~っ!」とか「あーっ!!」とか「うんうん」とか、読んでは頷くばかりでしたが、どうにも我慢出来ず、この場で叫ばせていただきます。“私は、アホエロが大好きだ~~!!”キファーフの「俺の○○…」パターンが、いったいどこまで続くのか数えながらラストまで顔がふにゃふにゃしてしまいました♪(ミツバチの王様)辺りから中原先生のお話しは作者買いしてましたけど、今作、突き抜け てます!…(200字、これで越えたかな……いやぁ、つらい…ハアハア…中原先生、これからも頑張って下さい…ブクブク…沈)。

8

男前(オヤジ)でスケベなランプの精だった!!

スケベなオヤジに生意気な子供、もう家族ものじゃん(笑)
だから余計に楽しめましたvv

とあることからランプを手に入れた匡。
半信半疑でこすってみると、出てきた出てきたランプのオヤジ(キファーフ)!!
なんでもこすった場所はキファーフの股間ということで
千年ぶりに出てきたキファーフの精力のために
あっという間に匡はいおいしくいただかれちゃいましたvv
と、コミカルでスケベなお話にもシリアスな部分はあり。
それは千年と過去にさかのぼります。

ランプのオヤジ、実はエジプトの王室に仕えていた人物。
とても裕福で幸せな国でしたが、それを狙う悪者はどこにもいるわけで
王の座を奪おうとクーデターを起こすのです。
そして国王と后は殺され、残された王子も…
唯一ランプに閉じ込められたキファーフだけが助かって現在に至る。
そしてそのキファーフが願うのは、その王子を守ってやれなかった償いとして
王子が持っていた王家に伝わる宝を探しだし弔うこと。

それからお話はシリアスだけかと思いきや
やはりエロエロオヤジ健在でやることは大いにやってます。
そして途中、ランプの精がもう1人(小さな子供でまだ力が少ない)出てきて
匡も合わせて本当に3人家族な内容でした。

そして本題の宝探しも終わり、
匡が王子の生まれ変わりともわかり、最後はやはりエロオヤジ発言で締めくくり(笑)

いや~本当に楽しめたvv

7

お腹抱えて笑って、笑って、笑える…「オレのポタージュを注ぐぞ」スケベオヤジ攻め

もーーーーリアルにお腹を抱え、声を出して大笑い!!電車の中とかで読んでなくて良かった…
あほエロが素晴らしいです。もう、大好きだよ!!!!本当好きです、この作品。

まず攻め様のお名前から爆笑。ただ読んでるだけでも笑えたんですが、面白すぎて夜中に一人ブツブツ口に出してみたんです。
”オヤジンナポッポレーノフェロモンダプンプンキンニクモムッキムキーダキファーフ”って。
そうしたらより笑えてきて、なんか自己紹介のページだけで笑いのエンドレスループに巻き込まれ…
(ちなみに後半、壺から子供姿の精が出てくるのですが、この子の名前も爆笑ものなのでご覚悟ください…!)

さらに、「俺のぶっといズッキーニ」「千年分たまりにたまった俺の熱いポタージュだ」「俺の灼熱の秘宝をたっぷり味わわせてやる」とか、
もう笑えて笑えて仕方ない卑猥なセリフのオンパレード。あーー、元気出る(๑ノ∀˂)w
水族館でナマコを握っての一言も、笑いすぎて胸筋がおかしくなりそうでした〜

そんなただの粗野なエロオヤジかっていうキファーフなんですが、お互い気持ちを告白した後のエッチでは、魔法で電気を消して次々にキャンドルを出して灯し、
淡いベールの布でベッドを取り囲み…と、ロマンチックな演出をするんですよ!!…いや、これもオヤジくさいか。。笑

また受けの匡(たすく)の天然でのほほん、無欲な感じもすごく良くて。
ランプを擦るたびに、何故か攻めの股間をこすってしまう才能!ꉂ(๑˃▽˂๑)
毎度ランプから出てくる時は股間を膨らませてる攻めとか、もう想像すると笑いしか湧いてこないですね…幸せな気持ちです、ありがとうございます笑

そしてそんな笑いに満ち満ちたキャラの出てくるこちらのストーリーなんですが、これがシリアスで切なさのあるお話なんです。。
キファーフが千年前に守りきれず死なせてしまった王子の遺品である首飾りを、匡も一緒に探すことになるのですが。
そこに中東情勢(政府軍と反政府軍が内乱状態)や千年前の真実などが絡み、キファーフがランプに閉じ込められることになった真相が分かった時には、胸がきゅーっとなりました。
拷問やロケットランチャーでの攻撃など、アクション映画さながらの描写もあり、ハッピーエンドを信じながらも「どうなるの!?」とハラハラ。
攻めの卑猥さに隠されている(?)んですが笑、胸にグッとくる愛の物語なんですよね…

いやあ、笑えて泣けて感動できる、素敵な物語を読ませていただきました✨
はー、これからまた攻めの名前をブツブツ呟いて笑おう(*´艸`)

0

オヤジンナポッポレーノフェロモンダプンプンキンニクモムッキムキーダキファーフ

この本の帯「千年ぶりに俺の大砲に点火しやがって。責任を取ってもらうぞ」
立石涼さんのこのイラストが出た時から題名も含め、大変に気になってましたねぇ♪
もちろん中原さんだからランプの精がオヤジなんだとは予想していましたが、まさかよもやこんな名前が(爆笑)
しかも日本人じゃないのに、その発言は日本の昭和のエロおやじですよ!
中原作品初のアラブものは、ファンタジーなぶっとびジェットコースター。
ランプの精が登場するからもう何でもアリv楽しい一冊でした。

ぼんやりした冴えない会社員の猪瀬匡が、帰宅途中怪しげな占い師に呼びとめられて、水難の相があると買わされた古ぼけたランプ。
言われた通りに帰宅後磨くとそこから現れたのは筋肉たくましい牡のフェロモンを発散するゴージャスな衣装のランプの精キファーフ。
こすった箇所が股間だったと、帯のセリフによってあれよあれよと喰われてしまい~
キファーフのご主人となった匡はキファーフと生活することに。
そして知る彼の過去と千年ぶりに出て来れた彼が成したい願い。
彼への気持ちと共に起こる匡の体調の不調と、不思議な夢。
ところがある日突然現れた謎の男達によって匡は浚われてしまい、キファーフを手に入れるための人質となってしまうのでした。

キファーフと匡の出会いは運命であり、宿命だったという展開づけは、こうしたファンタジーには実にふさわしいものでありました。
匡は昼行燈と呼ばれるほどに、実にちょっと抜けているというかぼんやりしているというか、人がいいというか、無欲というか、まさに害のない人というのがぴったり。
そんな彼ですから、エネルギッシュなキファーフに振り回される様子が楽しいです。
何と言っても一番のポイントは、ランプをこすると必ずピンポイントでキファーフの股間をこすったことになってしまうと言うこと!(いっそ膨らんだ股間がつっかかってランプから出られなくなるって言う設定があればよかったのにとかw)
そして彼は優しいです。
キファーフにセクハラされて(w)いるのに、彼の為に探しものの手掛かりを真剣に探そうとするのですから。
でも、それは自分もそれをどこかで見たようなデジャブ感を持っていたから気になって仕方ないという部分もあったからなのですが、まさかそれが彼の前世の記憶、キファーフとの関係に繋がるとは!
そんな彼だったからこそ、キファーフは好きになるのですよね。

そして、キファーフ。
エジプトのランプの精という設定のようですが、日本語が自由自在なのは魔人だからかなwそこはつっこまないで。
まあ、出るわ出るわ!エロオヤジ発言♪
大砲にはじまり、定番のキャンディにビッグサーベル、ビッグズッキーニ、etc...
液体についてはポタージュ!?まさに昭和のエロおやじ(笑)
だけど、彼の昔の恋愛はとてもプラトニックで優しくて献身的な恋愛でした。
お約束の魔法の絨毯も登場して、夜間飛行デートもあったり、
彼は昔は軍隊に所属して王家を守っていた指から光線が出たり、その破壊力は凄まじいとっても強いランプの精だったのです(ムキムキも納得v)

途中キファーフを追いかけてきたと登場するもう一人のランプの精サラマ。
この子はまだ幼生で壺からでてくるんです(あくびちゃんかとおもたw)
名前がチミチミーダオメメクリクリンノサラマ・ダッコチュッチュ(笑)
ランプの精にも種類があって、ダッコチュッチュ科で薬品とか植物を操る精なんですって♪
とってもかわいらしくて、壺に出入りする際にいちいちお尻がつっかえるっていう御約束もw

まさかよもやの北アフリカの独裁政治の内紛に巻き込まれて、それが前世とつながっていたという、アパートの地味な生活から砂漠へと壮大な展開を見せて中原アラブはとてもとても面白いモノとなりました。
っていうか・・・これもアラブなんですよね?(爆)

20

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