茶鬼さんのレビュー一覧

贖いの月 小説

鹿能リコ  高橋悠 

愛と憎しみの復讐ホラー

まさかよもやの大ドンデンが待っておりました本作。
とっても怖いです。
そしてラストのエンドは、これが幸せというのか?果たして・・・ネタバレにチェックは入れてありますが肝心の大事な部分にはふれておりません。
それはとても重い重い足かせを付けてしまった因果応報ともいうべきか。
復讐が無意識の復讐を呼んだのか?
サイコサスペンスな風味があり、追い詰められる主人公が瞬時に壊れて行く様にゾーっとし…

7

義弟~青蛇の虜~ 小説

真宮藍璃  東野裕 

作られた17歳

義理だけど兄弟モノ。
しかし、この話は禁忌をテーマにしたものではなくて、辛くて苦しい胸の内がサスペンス風味満載に展開されており、この作家さんの過去作品が自分的に今一つだったのですが、中々に今回は読み応えがありました。
義理の弟となった17歳と思えないとんでもない姿にビックリしたのもつかの間、垣間見せる17歳の素顔のギャップとか、彼の苦悩とか
兄となった22歳の賢さと、酷い目にあわされながらも…

7

その血は夜を惑わせる 小説

神楽日夏  笠井あゆみ 

超絶美形の攻め登場☆

神楽日夏さん初花丸は、ファンタジーものでした。
今回、多分自分の萌えツボからはかけ離れた主人公(受け)なのですが、ファンタジーということで、この話が醸し出す全体の雰囲気自体に夢をもらったというか、どういうわけかロマンチックな感じのものって超苦手なのに、この話の場合は何だかドキワクしてしまったのです。
この作家さんの作品って少し温度が低めなのだと思うのですが、確かに本作もそうですがエッチシーンの…

5

ショコラティエの恋の味 小説

藍生有  笠井あゆみ 

イラストの相乗効果

最近、藍生作品といえば3Pがメインだったり若干エロ優先目だったりと、ノーマルものでも軽い感じがしておったのですが、今回の作品は素直に ”いいじゃん♪”と思える作品でした。

百貨店の食品担当の販促を勤める主人公・由輝が大学時代からの恋人と別れて、口説かれ続けていたショコラティエ・基也に、店のイベントに協力をしてもらうことになり、
仕事の共同作業と共に、由輝が心の奥底でこだわっていた元恋人と本…

9

娼婦サギリ 小説

西野花  タカツキノボル 

カラー絵に・・・ギョギョギョ!!!

題名といい、題字といい、表紙の構図といいちょい映画っぽい雰囲気が出ている作品でした。
まず最初に超インパクトを申し上げてしまいます(スミマセン、、、)
カラーの扉絵が気持ち悪いです~(涙)
触手なんですけど、色といい形といい、気持ち悪いイモムシが大小・長短うじゃうじゃと取り囲んでいるような、うわぁ!いやだよー背筋がゾゾっとするよぉー
なくらいにインパクト大きいです。
実はこの触手、先端が…

6

君恋ふ ~十五夜の帰参~ 小説

chi-co  旭炬 

やっと、やっと、これからが本番

”メガネちゃん”と呼ばれ、ちょっとネガティブだった苛められっ子な高校生・千里が祖母の家の倉で見つけた長持ちを覗いたところ、そこに吸い込まれ落ちた先はパラレル平安時代。
時の帝・昴燿帝に気に入られいよいよ皇后となるお披露目の席の日を迎えた本巻です。

実をいうと、カラダは快感に抗えず、しかし現代に帰りたい気持ちが大変に強く、帝の元を逃げよう逃げようとする千里の姿に、
その間に色々な帝の周りの…

1

失恋コレクター 小説

玄上八絹  金ひかる 

交わらない螺旋階段、だけどそれは だまし絵だった

うわっ、何て不毛な片思いをし続けているんだ!
このまま主人公は枯れ果ててしまうのか?一体どうやってエンドが迎えられるの?
主人公の片思い相手は、しょっちゅう彼女に振られてはすぐ彼女がデキていて、一体どうやって恋人になれるんだろう?
余りに不毛すぎて先行きが不安になることずっと。
やっと迎えたエンドに、相手の行動にその意味があったにしろ、お前ヘタレすぎるだろ!
互いがヘタレ同士だったが故の…

2

きみにあげたい恋レシピ 小説

李丘那岐  鈴倉温 

明るい家庭は食卓から?

子連れモノだった『きみの知らない恋物語』の受けである梓の子供・聡が主人公になった本作。
彼は19歳。
家を出て一人暮らしする調理師専門学校へ通う生徒という設定になっておりました。
彼は親が男同志で恋人で一緒に住んでいる事で苛めを受けたりして、父親は大好きだから黒崎を認めてないわけじゃないけど、同性同士ということに何か心にわだかまりを持つ男子として登場しており、本来なら女性と結婚して子供をつく…

3

光の雨 ―贖罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

光と影

未完だった作品がとうとう完結しました。
前の巻を読んで自分で予想していた展開とは違う意味で裏切られたと言うか・・・
しかし、意図としようとしたことはわかったような気がします。
旧題の「いのせんと」そして今回題名の「光」の意味するところ。
この2巻の展開とエンドがまさにそれを象徴しているような。
彼等はまっとうな道をまっとうな方法で歩いて行くのだと。

前の巻が仕事や人間関係を通して伊…

10

恋するソラマメ 小説

久我有加  金ひかる 

振られてた理由がわかったかも?

本当にね、読んでてこの題名の「ソラマメ」のエピソード。
空に向かって実がなる、太陽が恋しいんだね。
このソラマメって受けになる翔大の事かな?なんて思っていたらとんでもない!
攻めである売れっ子のミュージシャンであり俳優でありタレントの百瀬のことだった(笑)
なんてぴったりの素敵な題名なんだろう♪
ちょっぴり臆病になってしまう百瀬をがっつりとリードして男前発揮する、
それがあまりに自然で…

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