茶鬼さんのレビュー一覧

不条理な契約 小説

佐々木禎子  周防佑未 

帯に用心!

本の帯に「おまえ、今日から俺の愛人になるんだよ! 親の借金のかたに結ばれた理不尽な「愛人契約」心とはうらはらに熱く燃え上がるサディスティック・ラブ」
裏のあらすじもみてみればそれを裏付けるような内容が・・・
しかし!
始まりはそうですが、この文章の半分はちょっと違います。
きっと、これを見ると愛人契約によってエロエロされて、トロトロにされて、それに主人公が苦悩して、買った男はいたぶりながら…

6

同居人は魔性のラブリー 小説

田知花千夏  CJ Michalski 

これでいいのか?

実にミチャさんのイラストがぴったりと当てはまるキャラクターで、いっそミチャさんの漫画で見たかった(大汗)
事の始まり、誤解、トラブルの経緯、キャラクターどれも悪くはないんだけど、恋愛とこのラストの決着の際のギリギリぶり。
これでいいのか!?ギリギリすぎて逆に臭かった。
それがとても残念。

尚吾が授業中に入った母親からの1通のメール。
突然アパートを解約して出奔した母親に取り残された高…

4

青龍の涙 ~神は生贄を恋う~ 小説

月東湊  陸裕千景子 

本来なら地雷なはずが!?

やっぱりですねーチャレンジャーでいて良かったと思いますよ(シミジミ、、、)
生贄・嫁・健気受け、これだけ要素が揃っていると大方地雷暴発パターンを予想するのですが、どこかで自分のアンテナが働いたのね(汗)
ただの生贄・嫁・健気じゃなかったんです!
どうやって心を通い合わせるか、その経緯。そしてラストでのドンデン。
こうした人外もので問題になる寿命の問題。
いろいろな問題に真摯に向き合って…

2

幽霊ときどきクマ。 小説

水壬楓子  サマミヤアカザ 

とても良いファンタジー♪

水壬作品ってシリーズが多いので最近敬遠してましたが(スミマセン)単発だし、”幽霊””クマ”の単語に非常に惹かれて購入!
ただし、イラストが苦手な作家さんで(涙)クマのぬいぐるみだけ見てました(大汗)
しかしながら、非常によいファンタジーでして
以前成瀬かのさんで「ぼくはクマちゃん」という非常に痛い(?)幽体離脱ものがあったんですが、こちらは事件性があるものの、ドキワクと共に推理サスペンス風味…

7

氷の軍神 ~マリッジブルー~ 小説

沙野風結子  きりみゆうや 

まさかよもやの紙一重!?

表紙絵にナチのSS軍服風の御仁が描かれているので、思わずその時代背景のお話なのかと思ってたんですよ。
ところがどっこい!現代でした。
主人公が中小企業の危機的現状を改善したいと、かなり前向きに取り組む公務員の設定でして、その彼がドイツに招待されて視察に訪れるんですね。
そこで出会ったのが、以前からその手腕に憧れと尊敬の念を抱いていた財閥の総帥の御曹司で。
ま、いろいろありまして主人公は拉致…

6

理事長様の子羊レシピ 小説

名倉和希  高峰顕 

なんじゃこりゃー!!

思わず、ジーパン刑事になって殉職しそうになりました(笑)
元来、名倉作品は大好きなのですが、たまに地雷というか、右翼というか、デロアマのトンチキが紛れることがあって、まさに今回がそうだったのです!
しかし、表題だけだと殉職していたところを書き下ろし続編ー温泉旅行が入っていたことで、この作品を楽しむツボがわかりました♪
そうです!コメディとして楽しむ作品だったのです。

優貴は家が貧しく、…

4

濡れ男 小説

中原一也  梨とりこ 

大人な二人と大人の悪あがき

勘違い、嫉妬、執着、本当は両思い。
お前のせいだ、とちょっと傲慢な片思い。
物語はいたってシンプル。
恋愛のあれこれ、というよりこれは楢崎のキャラクターを魅せる為のお話だったような。
だから物語にちょっとニューハーフを登場させて潤滑剤にしてみました。
この本厚みはあるのですがものすごーく、サラサラサラと行けてしまいます。
どちらかというとキャラ萌え優先した本のような印象を受けました。

4

エネルギッシュ・セックス~裸の海~ 小説

青桃リリカ  一ノ瀬ゆま 

セックスは命の源

まさに題名通りのものでした。
セックスによって命を吹き込まれ、愛し合うことで生きる喜びを実感する。
南国の景色を背景に繰り広げられる物語は”兄の死”というものを通して、主人公が出会ったひとりの人間から、その島で出会った人々から愛し合う事の素晴らしさを教わる、そんな話となっていたような気がします。
一之瀬ゆまさんのイラストが大変に印象的で上手く作用しているのですが、惜しむらくは、攻めとなる竜太…

3

双蒼の屈折率 小説

藍生有  東野海 

三つ子設定って難しい!

エロ双子第二シーズン突入だそうです。
今回は二卵性双子の三つ子ということなんですが、内容的には双子+兄という設定で受け取れますね。
作者さん念願の三つ子ということですが、その旨味ははっきりいって設定の上だけの話で実は感じ取れませんでした。
三つ子だから禁忌感・背徳感が寄りましするかというと全くそうでない。それは兄弟ものの禁忌・背徳感と変わらないのです。
やはり双子+兄という、普通の三兄弟モ…

5

永遠をつなぐとき~蜜月に溺れて~ 小説

杏野朝水  木下けい子 

これは何ですか?

杏野朝水さんの、ちょっと切なくてちょっぴり痛い雰囲気を持つ作品が好きで作家買いしてる方なのですが、今回実は購入を迷った作品だったのです。
だって・・・
題名はいいんだけど、サブタイトルが何だかエロスを思わせる~蜜月に溺れて~
しかも帯が「めちゃくちゃにしてしまいたくなる。極上の檻で愛に溺れた二人の導いた答えは」なんて、おまけにローズキー文庫だからピンク色だし。
裏のあらすじに至っても、これ…

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