茶鬼さんのレビュー一覧

ドロシーの指輪 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

雲田はるこイラストで見たい!

骨董屋「尾形」の訳あり店主・邑(ゆう)を中心に、金儲けに目がない邑が片思いしている銀行家の三本木、同業で幼馴染で邑に懸想しているおねぇの気のある桂丸、金貸しの嵯峨、他もろもろと、とってもクセのあるキャラクターがいっぱい登場して、骨董にまつわる謎とか人間関係などいろいろを見せていくこの本、
めちゃくちゃ面白いです!!
イラストも陸裕千景子さんで悪くはないのですが、読んでいるとイメージがくもはるさ…

5

蒼い鳥 小説

杏野朝水  陵クミコ 

ガラスの十代

結構杏野さんのシリアスなちょっと暗い感じの展開は好きなタイプではあるのですが、どうにも彼らの抱える家庭の問題が自分の抱えた過去の現実とかぶって、やけに胸に痛く突き刺さるお話でした。
普通BLなんだかだと、高校三年生だと結構自立していて大人顔負けなんて設定が結構あるので、思ったより主人公たちが背伸びしてなくて、等身大の悩みを抱えて苦悩するまさに十代の姿であったのがほっとさせます。

両親が離婚…

3

情熱の温度 小説

木原音瀬  山田ユギ 

エゴイスト

99年の作品でイラストのユギ氏もまだ靫という漢字のPNだった頃の作品(ユギ絵狙いで入手)
この恋愛の不毛さ!あとがきで木原さんが、割とスタンダードで王道でしょ?っていわれてるけど・・・いや、王道じゃないから(爆!)
王道なのは生徒×先生っていうカップリングだけだからねwww
というのも、生徒の一途で健気で優しい根気強さがあればこそ。
先生に至っては、過去を引きずり女にこだわり、自分しか見て…

3

蜜家族 小説

宮緒葵  青山十三 

ワンコ(もしくは猫)を作り上げる蛇

宮緒作品といえば、激しい執着ものがほとんどだが、今回は「悪夢のように幸せな」に感じた蛇を大蛇にしたような、執着ももちろんなんだけど調教の様を呈し、人格を作り上げる、いや、洗脳?マインドコントロール?してしまう凄腕な奴が登場いたしました!
評価的に、多分この内容はブラックがあまりに濃いのでかなり好き嫌いの好みが分かれるでしょう。
自分的には、多少くどさを感じる面もあり、またWeb掲載小説に続編と…

6

優しい唇、意地悪な接吻(くちづけ) 小説

萩野シロ  梶本潤 

つるはしを振り回す男!

「秘密の唇、嘘つきな接吻」元攻め男の受け転向物語(?)続編となります
主人公カプに大きな変化とか何かあるわけでなく、それは一方的に受けに転向した高津に降りかかります♪
しかも仕事を介して・・・
だからこそお仕事ガッツリものになるゆえんでありますが、恋愛の普通の甘さは期待するとないものの、それでも、
高津は鹿島が好きでどうしても恋人になりたくて受け転向したくらいですから「好き!」鹿島は自分の…

1

秘密の唇、嘘つきな接吻(くちづけ) 小説

萩野シロ  梶本潤 

大好きなアナタのためなら趣旨替えも!?

初読みの作家さんで、初めての作品がまさかよもや!
ただの攻め×攻めじゃないんです。
大好きな人が攻めだから、だから自分の立場をあえて覆そうと頑張る男前な元攻めとなった主人公の受け。
さらに、さらに、それだけじゃない!!
このお話非常~~~にガチ臭いんです♪BLというよりは、、、
何だろう、漫画でいうと内田カヲルさんよりもっと雄臭いガチンコ。そう、私の好きな「肉体派」松崎司さんとか松武さん…

1

地角の衆生 小説

栗城偲  ミナヅキアキラ 

たった二人の一人ぼっち

日本の妖モノになるファンタジーでありますが、まさか「鵺」とは!?
栗城さんとミナヅキさんの手によってとても可愛らしい鵺が誕生しました♪
鵺といえば、顔が猿、胴が狸、尻尾が蛇、その鳴き声は不吉をもたらし、平安の都に禍をもたらすとして、鵺退治の話を平家物語に読んだ覚えがあります。
また某映画のキャッチコピーに「鵺の泣く夜は恐ろしい」なんていうのもwww
その存在が不吉というだけで、特にこれとい…

6

暴君に降伏せよ 小説

浅見茉莉  あじみね朔生 

好きよりもっと大きな執着愛

仕事のパートナーでもあり、プライベートでも関係があり。
しかし、双方ともに決して好きとは言ってない関係。
少し前の五条レナさんの小説「運命の男」もありましたが、こうした仕事関係の公私を超えた関係というのは、境目があいまいだけに、
いや、あいまいにならざるを得ないほどに相手のすべてが自分のモノであるという、それを本人たちがどこまで自覚しているのか?
そしてそれをどういう風に見せるのか?
と…

5

愛に目覚めてこうなった 小説

名倉和希  伊東七つ生 

26歳、猿になりました

まるで某サラリーマンneoのドラマを見ているが如くの展開に、私の萌えつぼは刺激されまくります。
どっちかっていうと藤原が変な人です。
大紀は面倒見の良さが仇になったか?
でもね、藤原は大紀が大好きな要素はあったものの、この展開は想定外だったんです!つい、流れで…
人の手の心地よさを知った藤原は猿になったそうな(爆笑)

ここからが、恋愛へ行くための本筋ですね。自分的にはもうこの前振りだ…

8

恋色ミュージアム 小説

鳥谷しず  みずかねりょう 

尻フェチで変な人です

お話的にはちょっぴり痛くて、そしてエロが結構抜きん出た描写をする作家さんという認識ですが、今回も案の定。。。
主人公が尻フェチ設定なんですが、ストーリーは意外にもシリアスに進むので、その面白さが痛さにすりかわって思わず「イタタタ、、、」
あまりの唐突な展開ぶりに、これはコメディなんだ、コメディなんだと言い聞かせて読む始末(汗)
正直なところ、ものすごーく微妙なカプリングなんですよ(涙)
あ…

4
PAGE TOP