茶鬼さんのレビュー一覧

Bチク コンプレックス 小説

森本あき  北沢きょう 

ビ・ン・カ・ン☆

この作家さん作品は受けキャラがどうにも苦手で過去撃沈してから手にとってなかったんですが、題名に釣られました。
やっぱり・・・ゴメンナサイでした。
登場人物が二人だけっていう時点で、物語の奥行は全くないんですよ。
もう、そのシチュと設定と、二人の関係が楽しめるか楽しめないかの、紙一重の差なんですが、
南原鬼キュンは、バカらしさが突き抜けてもお笑いとして受け入れられるのに、どうにもこの作家さん…

2

テミスの天秤 とある弁護士の憂い 小説

井上ハルヲ(オハル)  みずかねりょう 

弁護士を身近に感じる臨床感

痛い作品、自虐的主人公が特徴的な警察モノが主流のオハルさんの1年半ぶりの新刊待ってましたー!
今回は全然痛くありません、むしろ甘いです。(作者基準)
そして自虐的ではなく、すごくしっかりした人間的なで、ちと女王様的な(エッチのときねw)主人公。
ラブ度は低いのですが、お仕事がっつりでその中で通して見えてくる相手との関係が魅力でもあるのです。
今回は、題名からもわかるように弁護士が職業設定で…

7

愛のマタドール 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

愛とは生への執着となる

闘牛士×神父。
う~ん、、これも華藤さん作品の鉄板職業ですが、まさかの組み合わせ!
常に死と隣り合わせの闘牛士と、人の生き死にに寄り添う神父だなんて因縁すぎる関係で、ワクワクしておりました。
スペインの、その状況描写がいつもの如く目の前に浮かびます。
ジリジリと暑い太陽に乾いた風、アンダルシアの大地に広がるヒマワリ畑。
セビーリャの柑橘の匂い。
そしてなにより、闘牛士が牡牛と対峙するそ…

14

好きなら一緒 小説

火崎勇  みずかねりょう 

仕事・子育て・恋愛 はバランスが難しい

火崎さんはレーベル別の描き分けが上手い人ですね。
クロスは幾分か甘い感じが全面出しに来る感じのおはなしが多いようなきがします。
今回のおはなしは、いつもの謎に包まれた進行がラストで怒涛の種明かし、、といった形式はとっておらずかなり正攻法の展開が見受けられます。
そして、珍しく子連れものですが・・・
自分的に、子連れものとしてはとても現実に沿ったかなり共感できる設定でした。
また、主人公た…

7

眠れる森 小説

華藤えれな  いさき李果 

不幸健気受けの極みをいく

旧東ドイツ領、ハンブルグ~ドレスデンを舞台にした作品。
華藤さんらしい切なさが全面に出た不幸健気受けに思わずウルっときてしまう作品でした。
不幸健気受け、嫌いじゃないです、時には好物だったりします。
しかし痛さを軽減する為なのか、健気が勝ってしまい、アホの子と紙一重になってしまったり、お相手になる男性が滅茶いい人だったり何かあったとしても、自分的に臭さを覚えるようなハッピーエンドを持つものが…

17

嫌よ嫌よも好きのうち? 小説

月村奎  小椋ムク 

あなた、それはジャイアンすぐる(爆笑!)

自分的に月村作品はムラがあり、いつも博打なところがあるのですが、今回はムク絵に釣られ迷いなく購入したクチであります。
=冒頭結論=
非常に楽しくて、主役のキャラクターはもちろん、取り巻く人々との関係もずべてが魅力的でよかった!!
特に主人公の天然リア充が迷いを覚えて迷走する姿、そして思わぬ誤解、相手の見事なジャイアンぶりが素敵~☆☆☆

母親を亡くしおんぼろな借家に独り住まいの祐貴だが、…

13

拾い犬 小説

火崎勇  森原八鹿 

作家がよくわかるお手本のような本です

前回のビープリ執筆作品は、軽さを出そうとして何かスカスカな感じがして評価できなかったんですが、今回のこの作品は普段の火崎作品らしさが実に簡潔に、
そして、お手本のように上手く作られたというか、この作家さんの特徴が多分火崎初心者の人にもよくわかりやすく簡素化しながらも、その持ち味をよく出していると思います。
作品としては、すごく既視感のあるモノで目新しさはないですが、作家さんの実力を見せつけられ…

9

ドMとドSと、ときどきウサギ 小説

夏乃穂足  麻々原絵里依 

おおおー!コレは!?

夏乃作品というと、ちょっとシリアスで切ない系の作品というイメージがあるので、今回のはじけたようなコメディはとても新鮮でした。
しかし最初読み始めて、すごい既視感を覚えるのです!
そう!凪良さんの「すべての恋は病から」モフモフ病と交換条件、割れ鍋に綴じ蓋。
だけど違う作品になったのは、本作は主人公が会社員で、上司と部下の関係であり、また育ちの違いもある。
そんな部分で、中間以降は違う展開を見…

4

The Barber(2) The Cop -ザ・コップ- 小説

水原とほる  兼守美行 

三角関係?四角関係!?

会員制理髪店の若いオーナー・ハルと、事件を通して知り合った刑事の正田、そしてハルの父であり兄でありアドバイザーでもある陳との三角関係が実に不思議な1作目だった、その続編。
この三角関係に決着はつくのか?
題名が「ザ・コップ」なんてつくから、またハルが事件に関係して今度はサスペンス要素の濃いお話になるのかな?
と思いましたら題名とは打って変わって、確かに事件は存在しますが、ハルと正田が本物の恋…

5

nez[ネ] 小説

榎田尤利  湖水きよ 

新しいコンビもの、発進!

榎田さんの新しいシリーズはまたまた目の付け所が面白いコンビもの!
やはり会話が面白いのは、”ボケツッコミ”のような形をとったテンポのよさがあるから。
この会話の上手さがキャラクターの魅力を引き出してくる一因で、ポジティブ系榎田作品の最近の大きな特徴ですね♪

また、職業設定がユニーク!
「Chemistry Advisory Service」和訳すれば”科学助言的お世話”科学的に助言をし…

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