茶鬼さんのレビュー一覧

偏食王子のひみつのペット 小説

はなさくら  南月ゆう 

あおずけも我慢の限界

1年ぶりのはなさくら作品はルビーから。
ああ!もうっ!!と実に攻めの気持ちが手に取るようにわかって、かわいそうやら面白いやら。


外資系化粧品メーカーの契約食堂の食堂の料理人の大和は、本社から来ている創業者のひ孫で広報部チーフ・レオのオフィスへランチのデリバリーをする役目を担っているが、彼が苦手。
ゲイの大和にとってレオは好みドンピシャの外見タイプなのだが、何気に自分を誘うような言葉を…

2

赦されざる罪の夜 小説

いとう由貴  高崎ぼすこ 

俺がお前の最後の男!?

リーマンスーツの魅力といえば高崎ぼすこ絵・・・しかし、いたしてるシーンが多かった為スーツより裸体を堪能させていただきました☆


結婚も考えた彼女に久保田が振られた日、飛び込みで入ったバーで偶然出会った同期の男・慎哉。
気が付くとホテルで、バスローブ姿で出てきた慎哉。
こうして慎哉の誘いに乗る形で関係を結んだ久保田はセフレとしてあとくされのない情事を楽しむ関係を続けていたのだが
ある晩…

5

竜王の后 小説

剛しいら  香咲 

誠実な二人が心地よい

とても誠実な主人公達の中華風のファンタジーでした。
二人が出会うのは宿命であり、必然であり、それを阻み亡きものにしようとする闇に囚われた者と対峙して、未来を切り開くという展開。
とても正統派な流れだとは思いますが、そこにある設定で変化を持たせてあるように感じます。


西の領主村の山には狼に育てられたという現在は羊番をしているシンという青年がいる。
二歳頃に発見され村で保護されたが、動…

5

影の館 小説

吉原理恵子  笠井あゆみ 

誰にもある嫉妬

まさにjuneの時代の94年作品の再再版はキャラ文庫から、笠井あゆみイラストの美麗で淫靡なイラストと共に展開されました。
CDは聞いていたのですが、本は初見。
文字でみると、厨二病炸裂なすごい勢いで作者さんの世界が押し寄せてきます。
ある意味、何故か懐かしさを覚えるほどです。
ルシファーが堕天する話しを色々な諸説ある中で作者さん独自の視点で仕上げてあります。
それはまるで舞台を見ているよ…

11

秘して花咲く 小説

なかむら悠香  小路龍流 

そこに隠された熱い魂

作者さんの初単行本。
能楽師と面打ちの伝統芸能を舞台にしたその小説は、大変にシンプルで解りやすくなおかつ丁寧な作品という印象を与えました。


能面に魅せられて弟子入りして七年、師匠について能の稽古場で聖が出会ったのは、イケメンで次々と相手を変えるという節操のない噂もある人気若手能楽師の桑折。
彼に声をかけられ提案されたのは、彼ら若手が計画している舞台で使用する面の作成。
打ち合わせの…

1

王様と二人の料理人の話 小説

鳩村衣杏  エンゾウ 

彼の声が聞きたい

鳩村衣杏さん初Hollyノベルスは、今までの作品とがらっと趣向の変わった実に奥深く味わい深い作品でした。
この話の意図するところ、帯の言葉「性愛を超えたい、超えた場所に辿り付きたい」は、男同志独特の友情以上恋人未満の、我々がそこから萌えと妄想を見出す根源の関係なのかもしれないと、それを描いた作品になっていたと思います。
なので、通常の恋愛モノを期待してしまうと肩すかしをくらう部分があるかもしれ…

5

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

光を求める人達

完結しました。
1巻で謎を提起し、2巻で流と事件の関わりの過去を見せ、そしてこのラスト巻は全てに決着がつくのではありますが、事件には何か必ず理由がある。
これは佐季編と呼んでもいいのかもしれません。

執念を持って佐季を洗うために長野へ出かけた流と、司が脅されていることを知り彼を心配して調べ始めた慧介のそれぞれの線が結びつき、当時13歳の子供2人の繋がりの可能性を見出した時。
佐季の姿が…

7

君の秘密 小説

谷崎泉  高橋悠 

それはまるでマ○コのような♪

人気の女装家タレント(実はエコノミスト)のマネージャーをしている元刑事の伊吹と、タレントのファンだと接近してきた実はさる事件の容疑者を追っている刑事の組み合わせのお話なのだが、この物語を影でぐいぐいと引っ張って言っているのは実はその女装タレントのタケコさん!!
滅茶インパクトあるんですが、高橋悠さんのイラストもキョーレツですよ(爆)
読んでいて、あのマ○コがしゃべってるんじゃないか!?って脳内…

6

背中で恋を語るな 小説

火崎勇  砂河深紅 

お前は中学生かはたまた健さんかっ!と突っ込みたくなった好みのタイプの攻めでした

今回のこの火崎作品、ものすごく良かった~☆☆☆
いつもラストに怒涛の謎解きがあるのですが、それは今回は若干ゆる~く。
主人公を怯えさせる原因になった出来事と、彼の勤めるレストランの様子や人々が実に対照的で上手く作用し
何と言っても自分が一番惹かれたのは攻めのキャラクター!!
ぶっきらぼうで、すぐ「バカ」と言い、何か言われると「ちっ」って舌打ちして、でもすごく男らしくて決して不器用というので…

8

スーパーラブ 小説

桂生青依  木下けい子 

スーパーの王子様

健気なで誠実な受けには木下けい子さんのイラストはイメージにぴったりです。
最初あらすじを知らずに題名を見ていた時”スーパー”って何だろう?って思っていたらスーパーマーケットの事だったのですね。

父親の具合が悪くなった為に勤めていた会社を辞めて地元に戻り、両親が経営していた地元のスーパーマーケットの店長となった恵が主人公。
会社員から突然畑違いのスーパーマーケット、だけど小さい頃両親を失い…

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