茶鬼さんのレビュー一覧

下克上にはわけがある 小説

愁堂れな  木下けい子 

切なさの涙の後に、スカっと爽快!

04年リーフからの出版作品の新装版なんですが題名が変わってます。
最初切なくて悲しい主人公の失恋から始まって、一体下克上とは何ぞや?
誰がその下克上をどうやってするんだろう?
なんて読み進めるうちに、あ、そっかー能力の下克上?なんて思ったら!?
やられましたwwwそっちの下克上かwww印篭出しちゃったよwww
でもね、主人公の一人称で進む物語だったので、すごく胸が苦しくて痛くて、辛くて悲…

4

恋の半分はハートでできています 小説

水瀬結月  Ciel 

病は気からww

誰にも決められないー!そんながっつり4Pものです♪
お話はごくごくシンプル。
真面目で素直で、それが天然を引き起こしてる主人公・未青(みさお)を巡る、腐れ縁の幼馴染・真鍋と、ワンコのようにくっついて慕ってくる芸能人の後輩・圭斗と、色々と在学中からお世話になっている先輩・浦沢の、共同戦線の均衡が崩れた時のお話。
それぞれの攻めキャラが、策士・硬派・ワンコ、と持ち味を生かして愉しめるのが特徴v

2

華族花嫁の正しい飼い方 小説

犬飼のの  つくだ仁南 

一筋縄じゃない面白さ!

題名にダイレクトに花嫁って出てるし、でも作者さんは最近高評価の犬飼ののさんだし、、、
正直迷いました。
しかし!!やっぱり一筋縄じゃなかった、一皮むいたら花嫁じゃなくて「犬」っていうか「M男の奴隷」?
甘さを期待すると、中々そこに愛が見えなくてちょっと辛かったり痛かったりするので要注意・・・かも?
ええー?みたいな展開から始まるどんでん返しに驚愕させられた、素直に喜んでいいのか、主人公いい…

4

花蝕の淫―狂おしく夜は満ちて― 小説

華藤えれな  朝南かつみ 

墨絵のような美麗表紙に釘付け!!

この表紙が発表になった時に、その題名といいもうすでに虜でした!!
朝南かつみ氏のなんともいえないそこはかとなく匂う坊主絵ですっ☆☆☆
ただ欲を言うなら白黒の坊主絵は2カットのみ、昨年出た『凍る月』のほうが白黒絵の坊主フェロモン度は高いです。
というのも、中身の大半は僧籍にまだない過去の回想で埋められているからですが・・・ただ坊主苦手と言う方もあるかもしれないので、その点は多分何とかクリアでき…

5

造花の解体 小説

西条公威  茶屋町勝呂 

肉体と精神の物語

実に9年ぶりの西条さんの新刊!
といっても、「スペル・イー・エス」のシリーズの未掲載分とウェブ発表短編、そして書き下ろしが1本のまるまる新作というわけではありませんでしたが、西条ファンとしてはこれが足がかりで電子書籍以外の紙媒体の新作をまた見られるきっかけになるといいな、と密かに期待と応援をしております。

壊れたモノ(身体)を専門に撮るカメラマン・エスと、彼に仕事を依頼してくる人々のお話は…

8

夏、恋は兆す 小説

小川いら  水名瀬雅良 

良い「愛してる」だった~♪

『春、君を想う』で振られてしまった世話好きで憎めないとってもいい人だった尚が主人公になった本作。
そんな彼にピッタリの男性が・・・現れましたとも!!
相手の男性が外務省勤務で、そういった政治的なお話もガッツリはいっているのにそれが全然苦にならなくて、むしろそういう設定が尚の世話好きな性格にぴったりハマリ、彼等が初めてデートして関係を持つくだりは、あまりにも自然で、大人的キュンキュンが押し寄せて…

5

ひとひらの祈り 小説

崎谷はるひ  冬乃郁也 

新妻基くんv

「鈍色の空、ひかりさす青」の同人短編と書き下ろしが1本が入った作品でした。
本編で、悲惨な過去を持つ基にやっと幸せが訪れてよかったな~という、崎谷作品の中でも好きな上位に入る作品だったので、同人再録とはいえこの続編は愉しみなものでした。

もう何も言うことはありますまい。
基は確実に幸せになりました。
恋人の那智をはじめ、彼の親友の大人たち、そして友達になったマサルと、彼等に見守られて、…

2

執事様のオモチャ 小説

櫛野ゆい  夏水りつ 

苛めたくなるキャラと、苛めるキャラのマッチング

最初この本カバーを掛けていてイラスト誰か見てなかったんです。
合間に入るイラストも気にもせず、ただ読みながら、好きな子は苛めたい攻めに鈍感ゆえに苛められる受けの、この話だったら夏水りつさんがぴったりだよな~♪と、読み終わってカバーはずしたら夏水さんだった!という(爆笑)
なんてオトボケな自分なのか、、、似てるな~とは思ったんですが、全然イラスト見てなかったという(汗)

ということで、執事…

0

禁断のマリアージュ 小説

南原兼  和鐵屋匠 

花も嵐も踏み越えず、順風満帆なマリアージュ

いくらイラストが和鐵屋さんとはいえ、作品は南原さんなんで、オニキュンは間違いないんだけど、ついついレーターさんに惹かれてしまって手にしてしまった、自分的超地雷花嫁ものデス!!!

いやー、いっそすがすがしい程の、自分がどんな花嫁ものを苦手にしているか、それのオンパレードの花嫁モノを思わずおさらいしてる感じで、ここまでくると大食い大会の様を呈してアップアップなんだけど、それが快感(←マゾ?)

0

奴隷城 小説

髙月まつり  サマミヤアカザ 

いいじゃないの幸せならば

96年発行の作品の新装版。
主人公達の名前が変わっていますね。
高月さんのライト目の作品は自分的には今一つなのですが、今回シリアスということで挑戦です。

戦後没落した華族の息子・響は義理の兄・立花の経営するホテルの離れでモノカキをして生活している。
彼が偶然拾った首輪をした、一目で犬とわかる男・進を犬として飼うことにする響。
犬を否定する進は響にいたぶられるうちに、それに依存し愛を感…

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