葡萄瓜さんのレビュー一覧

ヴァンパイア・レクイエム コミック

矢尾勝 

孤独の肖像

吸血鬼でありながらその血の出自故に
『世直し』の仕事をせざるを得ないカズシ。
そのカズシを愛してしまい、そして去って
行った厚雄。
厚雄がカズシに遺して行ったものは
愛なのか、それとも…。

ヴァンパイアの内側の哀しみを切なく、
そして肉体を使った会話も絡めて描き
出しています。
後半の『世なおしヴァンパイア』は表題作に
至るまでの状況把握編と言う所でしょうか。

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二次創作

GROUND SMASH ベッドマッチ編 2 (アンソロジー著者他複数) コミック

珍味はありません

流石に茨道のカップリングは収まってません。
おおよそ王道カップリングを取り揃えています。
……リバーシブルもあるとより味わい深いと
評者は個人的に思うのですが。

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二次創作

GRAND SLAM(1) ナイトゲーム編(アンソロジー著者他複数) コミック

さながら誘蛾灯

テニプリと言うジャンルは兎に角
作家層が広いと言うのが実感です。
原作の展開と作家層の相乗効果で
ジャンルが拡大した、と考えて良い
かも知れません。
この一冊にしてみた所で狭い様で
カップリングに結構な幅があります。
天根ヒカル×黒羽春風と言うカップリングを
賞味できたりするのも美味しい所かと。

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二次創作

Self Judge 1 青学編(同人アンソロジー)(アンソロジー著者他複数) コミック

大健闘

版元さんはテニプリアンソロ刊行会社の中では
かなりの後発f組みです。それでもここまで内容を
組める所が凄いですね。
青学内のカップリングは概ね網羅してあると思います。
割にほのぼのとした作品が多いかと。

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アンバランス コミック

一宮思帆 

やや迷走

こう言う事を申し上げるのは心苦しいのですが、
個性に乏しい感じが否めません。
流行・類型の絵柄の中で出来るだけ頭一つ
抜けようとする気迫みたいなものを感じはする
のですが、上手く反映されていないもどかしさを
感じます。

オリジナル作品として、決して悪い味わいでは
ないのです。着眼点や展開が美味しいだけに、
惜しいのです。

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二次創作

一宮思帆 LOVEPOTIONNO.9 コミック

一宮思帆 

昔ながらの隙間手法

タイトルのつけ方に評者なぞは懐かしさを
感じたり致します。
古き血気盛んな二次創作同人誌と言う
雰囲気がございますね。

ジャンルと画風のバランス選択の感覚の好さに、
しっかり満腹できる一冊かと拝察します。

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狂犬ブリーダー コミック

楠本弘樹 

恋する男は不完全

酔っ払って本性を曝け出した年上の後輩に
戴かれてしまい、でもOKな自分に苦笑する
WEBデザイナー(表題作)。
完璧とは言い難い何処か補完し合う関係を
渋みのある色気で描く作品を収めた短編集
です。

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吸血鬼の肖像(2) コミック

楠本弘樹 

ひととして

ルゥのひたむきな想いに勇気づけられて
運命に立ち向かい行くザイン。ザインへの
想いを更に強くするルゥ。
二人の想いは、新しい明日を開いてゆく。

運命故に閉じた世界に沈み行くのではなく、
新しい明日を二人で歩こうと支えあって進む
新しい形の吸血鬼譚。
どういう明日に二人は落ち着くのでしょう。

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吸血鬼の肖像 コミック

楠本弘樹 

弱き者、汝の名は?

街角で絵を描いて生計を立てていたルゥは
ある日ザインと出会い、彼の肖像画を描く事を
条件に生活の庇護を受ける事となった。
そしてルゥは知る。ザインが吸血鬼である事を。

苦悶する吸血鬼を彼を想う人間が支え、見え難い
明日を掴み取ろうと歩みだす物語。
受の立場にいるルゥのひたむきな想いと芯の強さに
漢らしさを感じます。

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二次創作

銀風怒濤(アンソロジー著者他複数) コミック

『銀の嵐を吹かせるぜぇ!』

『銀魂』二次創作アンソロジーの一冊。
性描写の激しさよりも丁々発止の駆け引きに
重心を置いた作品が集められている様な
手応えがあります。
カップリングは不特定多数とお考え下さい。

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