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おおなぎえい 門地かおり
葡萄瓜
影があるから、光はより一層鮮烈に輝くのですよ。 影と言っても暗い感情から生まれたものではなく、 次に進む為にクリアするべき課題の様なもの。 それにきちんと胸を張って対峙している登場人物達に 好感が持てる連作集です。 惜しむらくは、単行本未収録作品が二篇中ぶらりんで 現在まで放置されている事。一篇はパラレルワールド 扱いだから仕方ないにしても……ねぇ。
藤村裕香 新堂姫子
ショタの商業小説と言うのは、在りそうで 実は余り在りません。 ショタ風味と言う作品は探せばあるんですが、 ショタを上手にバランスとって書くのは結構 難しいのです。 この短編集は正しく稀少で貴重な成果ですね。 新堂姫子さんのイラストとの相乗効果も、 とても良いです
堀川むつみ 摩耶薫子
……いえ、本編はとても充実しているんです。 前作『タイムレコーダーは眠らない』から更に 良い感じになっておりますから。 只、ここから更に話が続きそうな振りがあるにも 拘らず次が出ていないのです。 或いは続編は読者の心の中に在ると言う事なの かも知れませんが。
リーマンものでもかなり可愛らしい感じの リーマンで…実際20代前半のリーマンと 言うのはそう言うものです。時々例外は 存在しますが。 トーンとしては決してベタ甘と言う訳ではなく、 締める所はきちんとスパイスが効いて 引き締まっています。
タカハシマコ
収録ジャンルはHUNTER×HUNTER。 それに加えてデジタルモンスター(無印)・ エヴァンゲリオン・少女革命ウテナ、そして おジャ魔女どれみから各一篇。そこに加え オリジナルが二篇。 さりげなく同人誌全仕事の体裁なのだろうかと。 心底カワイイを愛しんで描いておられますね。
七瀬かい
ゲーム、と言い切るには結びつきの深い家族。 子供が生まれたきっかけから何までファンタジーは 絡めてあってもとりあえず男女形式の踏襲ですから。 ただ、そこで一つ違うのは母親役も男としてしっかり 強いという点です。 二人の『息子』竜水はどういう男になろうと考えて るんでしょうね。回答篇がもしあれば観てみたい 気がします。
『家族ゲーム』の旧題でスコラ社LCミステリー シリーズの一冊として刊行されていました。 ファンタジー要素に加え家族を持ちたいと言う 願望も盛り込んだ意欲作です。 筆者個人としてはこういうBLがあっても別に 良いと思いますよ。七瀬さんが描かなくとも 多分誰かが創作した筈ですから。 ただ、性描写を抑えている分砂糖吐く程家族愛に 溢れていますのでその点だけ苦手な人は御注意。
単行本タイトルはこの作家さんが所属していた サークル発行の同人誌から。 ショタとはどういう傾向なのかと言う事に対する 一つの回答であるのやも知れません。 ガチムキを描ける人が使える荒業でもあるの でしょうけれども。
くおん摩緒
デビュー作を含む読み切り短編集。 ショタをベースに色々な絡み方が垣間見れます。 ここで可愛らしさのベースが築かれたのでしょうね。
黄毛あつき
遠距離恋愛してみたり攻が学生棋士だったりと 今にして思えば時代を先取りしていたんじゃないか と思うこの作品、今又多くの人に読んで戴きたい 作品かと思います。 心情描写が巧みなので少ない性描写でも相当濃厚に 感じますね。