葡萄瓜さんのレビュー一覧

夏に恋するぼくのスピカ コミック

ツトム 

幾変化

適切な物言いかどうかは判りませんが、
どこを切っても二人で育てて収穫して
美味しく食べようという健やかさを
感じられる好ましい短篇集でした。

ただ一点非常に申し訳ないのですが、
冒頭の一作になんとなくな既視感を
感じてしまいました。
本当になんとなくですので読み返す内に
気にはならなくなりましたが。

率直に言えば評者はこの方の作品に
色気を求めてはおりません。
甘酸っ…

4

12星座男子 コミック

紫妲たかゆき 

平均値

星占いありきで編まれた企画物短篇集ですね。
とりあえず渇きを癒やしたいという時には
程好い分量であるかと拝察します。
難点を挙げるならば、何故このカップリングかと
言う説得力が時々迷子になっていると感じられた
点でしょうか。
全ての星座の受攻タイプについて解説された上で
漫画で展開されるのは固定カップリング…。
企画物ですから余り多くを求め過ぎてもいけない
のでしょうけど、腑に落…

1

こどもたちは禁色の雨に戯れる コミック

柑奈まち 

帯の重み

さりげなく、しっかりした枠組みで構成された
物語であると評者は読み取りました。
少なくとも散漫とした饒舌さで隙間を埋めようと
しない潔さは好感が持てます。
あとの判断は読む際の重点を何処に置くかと
いう事でしょう。そこに関しては読者それぞれの
裁量によるものですから平均値の出し様がありません。

評者の私見を差し挟んでおきますと…。
この作品はボーイズラブとして描かれたもので

1

エンドスタートライン コミック

上田アキ 

気になる後味

カバー下の漫画まで含めて読み通して満足の溜息を
吐いた後、ふと老婆心ながら思ってしまいました。
デビューの一冊にしては一寸ハードルを上げ過ぎたんじゃ
ないでしょうか?
いや、ここから更に跳んでみたいんです!と言う
意気込み込みならむしろ背中を押しますが。

多分この作者さんがその気になればカバー表の
二人の話だけで全てを押し通す事も出来たでしょう。
でも敢えてそれをしなかったのは…

3

ヘブンリーホームシック コミック

京山あつき 

真正面に直面

一読し終えて何処かで同じ様な感覚を味わった様な…
…と脳内を探ってみました。
既視感がある筈です。この方の旧名義でのデビュー単行本の
構成要素の一つが、この作品の軸と同じものでした。
ただ、重なった年輪の重みが展開の差異を生み出しています。
少し前までのこの方なら、一歩踏み込んだ展開を回避したでしょう。
そこを敢えて一歩踏み込んだ上で曖昧にしたのは、この方の
中での宿題の答えに一歩近…

3

私とあなたの馴染みの関係 コミック

腰乃 

通常暴走

評者の記憶の限りではこの方がこの版元このレーベルから
単行本を出すのは初めての筈です。
なのになんでここまでしれっと通常運転なさってるんでしょうね。
一時はある程度あざとさを混ぜてじわじわ攻める方向に
転ずるかと観測しておりましたが、まだまだここじゃ
終わらんよと言わん限りに初期の暴走に磨きをかけて
揺り戻してこられる。
まあ、カバーの時点ですでに攻める気満々だと言うのは
理解出来…

1

18歳にできること(表題作 19歳のないしょごと) コミック

さがのひを 

限界と可能性

主人公達が使っているのは関西弁。
とは言え関西と一口に言っても広うござんす。
と言う訳でまずは主人公達の居住地の推定を
してから読み始めた評者。
実は受がへろっと情報を漏らしてくれていましたが
……えー、土地勘のある場所でした。
(少なくとも阪神間ではありません)
そして、ああ成程と納得しました。
この地域という要素は表題作の味わいを
更に深めるものになっています。
二重の距離…

4

hollowman./また明日-新装版- コミック

クロオ千尋 

きらめくくらさ

敢えて旧装版の情報を無視して情報入力を試みました。
帯に偽りはないとしても、受攻の二元論で語るのは
なにか違うのではないかという手応えがありましたので。

一応一本筋の通った物語ではある筈です。
しかしながら、誰が本当の主人公かと問われると
どうにも即答できない。
一応という前提付きの中心人物はいますが、
じゃあその人物が軸になるかというとどうも怪しい。
登場人物全てにタイトルが…

3

フォーカス コミック

西のり子 

静謐と流動

新規レーベルの新人作家さんと言う事で
作品がどう言う手応えか爪先探りの方も
多かったかと思われます。
評者は…これからに期待をしますね。
作者さん自身続編を書きたいと希望されて
おいでの様ですので。

王道を踏襲している様でいて見過ごされがちな
穴の部分を上手く逆手に取って次の分岐点に繋げ、
そしてサラリと伏線を回収してゆく。
そうする事で下手に扱うと重くなってしまうだけの

3

変なヨシさんのこれが恋 コミック

菅辺吾郎 

相性次第

この作者さんの前作をご存知の方は驚かれた
でしょうか?それとも納得されたでしょうか?
評者は何となく納得しました。
もっともそれは作風という視点で。
その辺の癖が許容できなかったらこの作品を
受け容れる事は難しいかも知れません。

さて、タイトルをそのまま受け止めると
この物語の中では受とされている人だけが
浮いている様な先入観を与えられるのですが、
さにあらず。
皆さんそれ…

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