葡萄瓜さんのレビュー一覧

どっちの蜜が甘い? コミック

北別府ニカ 

さらりとこってり

カバーを観てアレ?と思われた方、ご安心ください。
本文の画風はいつも通りのこの方です。
ただ、展開方法が若干拍子抜けかも知れません。

とは言っても突拍子もない展開ではないのですが、
この方の場合寧ろそつのない展開の方が読者として
拍子抜けして仕舞うと言う。
この表題作がこの方の作品の初読みと言う方に申し上げて
おくと、多分これは希少な方の例ですから。
こう言うゆったりとした理路…

1

いつか甘く融ける恋 小説

淡路水  サマミヤアカザ 

適切・適正

縁あって手に取った一冊です。

物語の折々にアクセントとしてチョコレートが
登場します。
チョコレートと言うのは面白い食材で、甘味が
重要な要素でありながらそこだけに重点が
置かれると途端に持ち合わせている風味が
台無しになってしまう。
甘さを際立たせる為の他の風味があってこそ
チョコレートは初めてチョコレートとしての
存在価値を確立する訳です。もっとも他の風味が
わざとらし…

3

DTと恋心は聞く耳持たない。 コミック

霧嶋珠生(霧島珠樹) 

意外な構造

一言ツッコミを入れさせてください。

「童貞をDTって言換える事の必然性は?!」

多分ネタバレのラインから外れるとは思うので書きますと、
童貞の言換え語のDTがこの作品に用いられているのは
タイトルだけの話なんですね。
本文では言換えも無く童貞と明記されているのです。
もしかするとカバー裏表紙の梗概を観て初めてDTなる
言換え語の存在に気付かれた方もいるのではないかと
思われ…

3

恋の占い横丁 コミック

阿部あかね 

確率論

占いはオーダーメイドの部分もありますが
基礎になるのは蓄積されたデータから
導き出される平均的な観測です。
ですから残酷ですがある意味とても平等なのです。
良い目を見たいと思ったらそれを導き出す為の
蓄積が無いと総て始まらない訳ですから。
そう言う点でもこの物語は良い具合に構成されて
いる手応えがあります。
あとは登場人物の面倒臭さにどこまで読者が
付き合えるかと言う事なんですが…

4

メンドウ見ちゃうよ コミック

加山弓 

褪せない色

可愛らしい年上と大人ぶりたい年下と言う
組み合わせはあっさり展開出来る様に見えて
匙加減を間違うと物語自体が失速します。
タイトルこそ軽い感じのこの表題作ですが、
受け攻め双方ともにそれなりの男のプライドを
押し付け合っているものですから甘々を
期待した方には少し付き合い辛いかも知れません。
ただ、押し付け合いが理解に転じてからは
かなりあっさり氷解してますね。
それはそれで物足…

0

あいぜんかぐら 地の巻 コミック

日の出ハイム 

糸は解けて

さて、梗概から天の巻を経た謎解きへと
集約される巻ですが…色々と重いですね。
それも痛みを伴う重さならどうにかしようが
あるのですが、それ以前の所から伏線を
引かれた重さなので何処をどう避けようと
回避が出来ない。精々まともに当たるか
傍杖を喰うかと言うかの二択しか出来ない。
含まれ描かれている想いが濃いから
当たって損は無い訳ですが、読むタイミングに
よっては理不尽な想いを抱く…

1

あいぜんかぐら 天の巻 コミック

日の出ハイム 

絡む糸

梗概から先の謎解きとその謎を追う羽目になった
者達の織り成す恋模様、と書くと美しい一方に
捉える方もおいででしょうが、抑えた描写ながら
その時代から漂う匂いの描写は随所に挿入されて
います。
敢えて帯に抵抗してものを言うならば、
カップリングが多様なのではなく運命が多様
だったのでしょう。

評者は敢えて受け攻めに関する情報修正をスルーしました。
評者が読む限り、この物語は二人…

2

泡と欲望 コミック

麻々原絵里依 

苦味の活き方

題材がビールなだけに軽やかに読み進められますが、
同時に常に苦味が付き纏います。
なんだかんだで未遂のままこの本では終わっている
二人の在り様をどう捉えるかで読み応えは変わって
きそうですね。
評者は一応攻めポジションにいる男の心情を思いやると
この展開をほろ苦く感じます。そのほろ苦さ故に
傍から視ると美味しい部分も多々ございますが。

一つ望むらくは。
一応受けの人が表紙で噛…

3

MOMO コミック

九重シャム 

御伽噺の半歩先

正しい感想なのかは自信がありませんが、
相当絶妙なバランスをとりながら成立している
物語な気がします。
端々に垣間見える醒めた視点が妙にリアルなのですね。
かといってそれが水を差す様な事になっていない。
むしろ柔らかなトーンの裏打ちになっている。

垣間見える対照的なふたりの過去。
そして交錯し、やがて重なるふたりの現在。
形通りの御伽噺は箱に収まってしまえば
そこでお終いです…

4

【18禁・数量限定本】PINK GOLD 4 コミック

青色溜息

評者としては、桃色吐息と胸キュンの両立が
いよいよ高まって完成形になるか…と期待して
いた訳ですよ。
ですが、全体像を見てしまうと正直何とも言い難い。
前進を三回重ねてこの巻で一気に二回後退するって、
昔の流行歌じゃあるまいし。

18禁じゃなくともそれなりの作品を描かれる方々に
敢えて18禁と言う枠内で描いて戴くのですから、
そこはそれできちんと内容で違いを見せつけて
戴きた…

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