葡萄瓜さんのレビュー一覧

好き、かも。 コミック

白桃ノリコ 

鏡像の光景

出版社からのあらすじが既にネタバレの様な
ものですのでなるべく違う表現を試みます。

表題作は昨今のBLのお約束の一つを綺麗に
逆手に取った上で王道に回帰させている
巧みな作品です。
ただ、どの登場人物にも救いを残している点に
やや物足りなさを感じる方もおいでかも
知れません。
タイトルに含まれたものを綺麗に膨らませた
佳作でしょう。

併録作2作は実に好対称ですね。
そ…

4
非BL作品

ユリイカ 2012年12月号 特集 BLオン・ザ・ラン! 小説

じわりと読者に近づいた

小説として区分されていますが、この本は詩と批評を
メインとした雑誌の本誌です。
尚、このBL特集は5年振りの三回目となるものです。

さて、こう言う特集は往々にして表紙で釣って本文で
読者を置いてけぼりにすると言う傾向がある様ですが、
当書に関しては本文もがっつりと読めます。
率直に言えば評論の為の評論ではなく、読者が楽しむ為の
評論が多く編み込まれている、と言う感です。
作家さ…

4

月のしるし 小説

柚木深つばさ 

いつかは期待したい

この作家さんの名前を知ったのは、評者にとって
とても残念なきっかけでした。
評者がこの方の名前を最初に認識したのは小説家と
してではなくネットニュースの腐ネタのライターと
してです。
その結果導かれる様に本作に目を通したのですが…。
素材の良さを環境が活かしていない、と言う印象が
強いですね。この題材を掌編に収めてしまおうと
いうのはいささか難があるかと。

実際の手応えは悪く…

1

In These Words コミック

Guilt|Pleasure 

累積の結果・あくまで途上

実の所評者は本書が翻訳刊行される事を
知らずに米国801mediaレーベルから刊行された
英語版ペーパーバックスに目を通しておりました。
本邦で連載されていた事を知ったのはその後です。
(ちなみに801mediaレーベルはDigitalMangaPublishingが
所有する18禁相応BL刊行用レーベルです。
18禁ではないBLはおおむねJUNE MANGAレーベルで刊行されます。)…

9
非BL作品

いなかの専業主腐ちゃん コミック

チョコドーナツ 

あるある、あるある(涙

世間が神無月になる頃には神在月になる県にお住いの
チョコドーナツさんによる主腐&田舎ライフエッセイ漫画です。
随所に織り込まれた旦那さんの穏やかなツッコミが良い味を
出しています。

あの物語を生み出したあのサイトの誕生したきっかけには
びっくり致しましたが同時に深く頷きもしました。
評者がチョコドーナツさんと同じ状況に置かれたら、迷わず
同じ行動をとるでしょう。
そういう感覚の…

2

いけない妄想腐男子 コミック

山田まりお 

既視感マイナスα

じわじわと増殖しつつある腐男子フィクション。
フィクションだと割り切って楽しめればそれに越した事は
ないのですが、自身が一応世間の区割りで言えば腐男子であり
腐男子研究家なんてぇお方が知己にいる以上ついつい現実との
距離感を測ろうかと思ってしまう訳でございまして。

で、この作品ですが。
この作品を完全なフィクションだと笑い飛ばせる内は
まだ腐男子として浅い漬かり方なんじゃないのか…

3
二次創作

風緒 area420 コミック

風緒 

不器用な人々

カバー絵から考えると青の祓魔師兄弟を受攻に
記すべきなのでしょうが、収録作品の分量から
考えるとデュラララ!!の平和島静雄総受を前面に
出した方が馴染み易いのではないか、と。

全体のトーンとしては肉体関係は余り前に出ず、
安全弁に近い行為として描かれています。
むしろ精神的な駆け引きを敢えて余り洗練せずに
描き出している感がありますね。
なんとなく程度にジャンルを判っている様な…

0

虎穴ダイニング コミック

元ハルヒラ(元ハルコ) 

ほのぼのの追求

どうせなら日向さんの職業はサッカー選手にして
欲しかったと思う評者葡萄瓜です。
虎で日向さんってあなた絶対狙ってるでしょうと
心の中でハリセンをブンブン振り回しております。

素の感情を交えない大人の関係に慣れている二人が
遭遇し、素の感情を持て余している日常。
それはボーイズラブと言う文法の中だから書き得る
戸惑いなのでしょう。

敢えて続編なし、という選択も評者はありだと思…

2

フダンシ革命 1 コミック

ことり野デス子 

嬉し恥ずかし解体新書(腐男子特化)

ボーイズラブを主食にする腐男子と言う存在。
その実像は常にネタ扱いと言う霧に包まれ、
そして何時の間にか誤解と錯覚を上書きされて
やがて当人達もその中に堕ちていってしまうとか
しまわないとか。
……なんて展開はこの本の中には一切ございません。
腐男子化した妖精に翻弄されて腐男子として
染め上げられてしまう一般男子の日常がコミカルに
描かれているだけです。

この本、表紙だけを見…

1

BLT 48(アンソロジー著者等複数) コミック

カラリと生々しく

既に為されている評で言葉が全て出尽くした感が
ありますが、それでも敢えて試みます。

率直に言えばこの一冊、漫画に引き写したゲイビデオと
言う感が致します。
魅せる為の行為描写を追求したらこうなったと言う
感じでございますね。
ですので情念を読み取りたいと言う方には少々お薦め
し難いかと。
物語はそれぞれ歯ごたえが良く決して添え物扱いでは
ないのですが、何分メインは行為の魅せ方…

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